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アジア圏のラブコメディ

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アジア圏のラブコメディについての記事をまとめました。
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#海街チャチャチャ

『スタートアップ』で 凹んで 『海街チャチャチャ』で舞い上がる

セカンド・リード・シンドローム(second lead syndrome)」という言葉がある。 ラブストーリーの主役ではなく、わき役に胸を焦がす“恋わずらい”のようなものだ。 片想いする主人公を影ながらサポートし、尽くしまくってるのに報われないわき役のことを好きになってしまって苦しくなる……なんてことは、恋愛ドラマを見続けていると、たまに起こる。 ■海外でもSLシンドローム続出の『スタートアップ』 2020年末、多くの視聴者を「セカンドリードシンドローム」の沼にハマらせ

【韓国ドラマ】『海街チャチャチャ』が可視化した市場原理が壊したもの

お金があれば、たいていのものは手にはいる。 ある調査では、「子どもの学力はお金次第」と考える親の割合が過半数をこえていたし、いつまでも若々しい有名人は「お金をかけているからだ」とやっかまれる。 安心安全な住環境、年をとっても輝くような白い歯、教養を得られる趣味やレジャー、混じりけのない水、無農薬の野菜……などなど、現代を生き抜くにはとにかくお金がかかる。 当然、そのような世においては、財力はパワーの指標となるだろう。 「教育競争を勝ち抜き、良い大学を出て稼ぐ者」「専門