子供のままでいたいね。
「尻が青い」という言葉を、皆さまはご存じだろうか?
試しにググってWeblio辞書様を見ると、「まだ若く未熟であること」という意味である。
ではなぜ、若くて未熟だと尻が青いのか?
これは、幼児の仙椎 (簡単に言えば尻の中心上部の骨) の皮膚に見られる、薄青い斑に由来する。
蒙古斑は通常、3~5歳で消失する。
だから、「尻が青い」=「若くて未熟」ということになる。
ここまでは、自分にも昔あったとかで、何となく知っている方も多いと思う。
では、この蒙古斑、大人になっても消えないことがあるのはご存じだろうか?
自分も実はそうだ…!という方が仮にいたとしても、別に心配は無用だ。
蒙古斑のあった子のうち、数%は、大人になっても消えないらしく、特に健康面に問題はないのだという。
察しのいい人はもうわかると思うが、私、すゞめもその数%の人なのだ。
幸い、大きく残っているわけではないから、困るようなことは今までなかったし、勿論これからもないだろう。
だが、上記の諸々を今になって知って、私は思ったのだった。
俺って、まだまだ尻の青いガキじゃん!!!
みな多かれ少なかれ、例えば20歳の誕生日前夜とか (イマドキは18歳の誕生日前夜??)、あるいは初めてアルバイトをする際だとか、はたまた初 (以下自粛) …とかに、「大人になること」について考えるものだ。
そこに価値を見出す者 (お酒飲めるとかね) もいれば、逆に喪失を見る者もいたりする。
私に関しては、後者の方がやや強かった。
「大人」という言葉には自律・自立をしてしっかりとしているイメージがもちろんあるが、一方で、成熟しきった、お堅い、みたいなイメージも同時に付きまとう。
私は成人してからというもの、子供の柔軟性にいつも憧れてばかりだ。
まるで、自分はもう成長の余地もなく、残りの人生をこの状態のまま続けていくしかないのだと、諦観するように。
そこに現れたのがこの、蒙古斑だ。
人によっては取るに足らない (いや実際、これっぽっちも役に立たないが)、むしろ邪魔なものだけれど、
私は、自分の中にまだ「子供の私」が残っていることを、外側から確かめられることに、何とも言えない温かさを覚えたのだった。
・・・・・
…なんて言うのは半分くらい戯言だったりもする。
こういう捉え方もできるよねって話だ。
蒙古斑、レーザーで焼き〇してやりたい。