スリングひとつ使うにも、神経質になる初めての育児
初めての育児は、とにかく「正解」を求めてしまう。
初めてだから何でも不安だし、少しのことでもGoogle検索して、自分の子どもがおかしいところはないか、確かめてしまう。
生後3週間ごろから抱っこしていないとずっとぐずるようになった息子。
数日で私の手は腱鞘炎ぎみになり、急いで抱っこひもを購入。
それまで、外出用の抱っこひもとしてエルゴのオムニ360クールエアを購入していたものの、もっとカンタンに家の中で抱っこするために、迷ったあげくスリングを購入した。
スリングは、片側の肩に重さが集中するものなので、息子が重くなりすぎない、短い間しか使えないだろうとは思っていた。
それに、検索するとなかなか上手に抱くのが難しいとか、練習が必要という声が多かったので、購入を検討するのに時間がかかった。
口コミ検索をしまくってしまい、どうしたらいいのかよくわからないし、いざ買うとなったときにも、どれをかったらいいかわからない。
そもそも、スリングなんてただの紐状、または布状のシンプルな作りなのに、なぜか価格帯は幅広いし、商品が多いしで、選択する際のポイントが絞れなかった。
最終的には、口コミの数と評価、つまり、ある程度口コミが多くて評価の高い製品を購入。AKOAKOのスリングで、袋状になっているところに入れるだけなので簡単そうだと思った。
こんな感じで、購入に際してもできる限りリスクを減らしたいと思って、そこまで高くない商品なのに口コミ検索に時間をかけてしまうのが、育児用品・・・。
さらに、いざスリングをつかってみようとするも、息子がギャン泣きして暴れている時には怖くて試してみることができない。
かといって、ご機嫌でいる時間が少ないので、そのタイミングでスリングを試して、せっかくの機嫌を損ねてしまったらどうしようという気持ちにもなる。
結局、試すタイミングがなかなかつかめないまま、生後2ヶ月たった今も、スリングはほとんどつかっていない。
何度か抱き上げてみたものの、どうしても説明書にある抱き方と少し違ってしまう。
指定の場所にお尻がこずにずり下がってしまい、息子の首がおかしな方向を向いてしまう。本人も落ち着かないのか、いつまでももぞもぞと動き続ける。
さらには、股関節脱臼しないかとハラハラし、抱っこできてもなんども足の角度を確かめてしまう。
つまり、ぜんぜん楽にならないのだ。
説明書をなんども見て、抱き方は合っているか、リスクはないかを確認する。その作業に疲れ、もう最近は普通に抱っこする方が楽なので、スリングはうち捨てられている状況。
何か育児グッズを試すたびに、同じことが繰り返される。
説明書を熟読して、タイミングを検討して、やっと試してみる。
試してみて、一発でうまくいくことはほとんどないので、改めて、説明書を読み直し、ネットでコツを検索し・・・、再度試す。
何か一つ取り入れようと思うと、精神力と労力がこうして削られていく。
きっと初めての育児になんてこんなものなのだろう。
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共働き、パラレルキャリア夫婦の初めての育児奮闘記
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