ポッドキャストのPVです
ポッドキャスト番組「美のひらめきと出会う場所~資生堂S/PARK~」のプロモーション映像、いわゆるPVが3本完成しました!
まずは、ご覧ください。
今回の投稿では、制作に至った背景やPVの目的について(少し真面目に)お伝えしたいと思います。
PodcastのPV制作しました
2021年、有志を集めてスタートしたポッドキャスト番組も、いまやエピソードも100回を越え・・・、これもひとえにリスナーの皆さまや、社内でこの活動を見守ってくれている上層部の皆さんのおかげです。
「継続は力なり」とは言いますが、継続することで多くの関係者の方から応援の声をいただけるようになりました。そこでこの度、音声だけでは伝わりにくいポッドキャストの魅力を、映像でお伝えできるように、プロモーション映像を作ることとなりました。
今回、私たちの番組らしく、社員ひとりひとりのクリエイティビティで作り上げる映像作品を目指しました。費用対効果の観点で、撮影・ディレクション・編集に関しては、外部のプロにお願いすることにしましたが、企画・構成・出演は、えすらじ有志で作り上げています。
なぜCMを制作した?
毎週欠かさず配信することで「資生堂の研究所がポッドキャストをやっているらしい」ということは、広まりつつあるように感じていました。
その一方で、次のような課題があると感じていました。
・まだまだポッドキャストそのものの認知度が低く、どんな時に聞けばいいのかイメージできない方が多い
・音声コンテンツは聞かないと伝わらないため、どんな番組なのかイメージできない。
・製品やサービスなど化粧品関連のアピールとは異なる、社員のおしゃべりを発信することで伝わる内容がイメージしにくい
そこで、企画段階から、「誰に」「何を」伝えたいのかを描き、コンセプトをまとめていきました。
▼コンセプト
・どんなシーンで聞いたらいいのかイメージができる
・どんな話が聞けるのかイメージができる
・それを聞くことでリスナーの生活がちょっと良くなるイメージができる
・ポッドキャストが社内に良い循環を生んでいくイメージができる
・出演者たちが楽しんでいる
ここから生まれた3つの構成が、今回完成した3つの動画になりました。それぞれ、「ながらシチュエーション編」「社員コミュニケーション編」「五感で感じる乳化技術編」と名付けました。
「ながらシチュエーション編」・・・〇〇しながらポッドキャストを聞く動画。どんなシーンで聞いたらいいのかがイメージできるようなPV。どんな話が聞けるのか、聞くことでリスナーの日々がちょっと良くなるイメージを伝える。
「社員コミュニケーション編」・・・社内ラジオという側面もある、私たちのポッドキャスト。社員同士が「あの回聞いたよ!」と話し合う、実際起こっているシチュエーションを動画にしました。ポッドキャストが社内に良い循環を生んでいくイメージをお伝えすること。そしてポッドキャストを聞くことでスマホの画面から解放されて視線も上向きになっていくことを伝えるPV。
「五感で感じる乳化技術編」・・・化粧品にはサイエンスが詰まっていること、そしてサイエンスは身近にいっぱい潜んでいる。様々なプロフェッショナルが想いを届けるという私たちの番組のコンセプトを体現した動画。
ちなみにこちらは最新エピソードと連動しています。
それぞれの動画の制作秘話は、また別の記事でお話しできたらと思います。
ちなみに出演者はすべて社員に依頼しました。みなさんノリノリで演技してくれていました。
音声でつながる可能性を伝えたい
SNSで繋がることが当たり前になってきた昨今、資生堂でも、研究員や美容部員(パーソナルビューティーパートナー)が、製品や技術について語る機会が増えています。
美しさについて伝えることを考えたときに、情報量の多さや伝えられるイメージを考えれば映像コンテンツを選択するのが自然だと思います。
それでもなお、私たちは音声メディアで発信を続けています。
その理由は、たくさんありますが、「人と人が、立場を越えて、人でつながりやすい」からというのが大きな理由です。
・社員と社員が、仕事を越えてつながる
・研究員とシェフが、組織を越えてつながる
・A社とB社が、会社を越えてつながる
・発信者と視聴者が、立場を越えてつながる
音声メディアは、拡散性が低く、マス向けに大きな影響力を与えにくい性質があります。要するに効率が良くない、むしろ効率が悪いのです。
しかしその反面、いわゆる「バズる」ことに重きをおかず、タイパ(タイムパフォーマンス)を求める流れから離れ、自分の生活をちょっと良くしたいと願い、そんな何かを求める人たちにも思いが届きやすいように感じています。
また、音声メディアでは映像がない分、リラックスした状態で語ることができます。ごく個人的なこと、たとえば社員自身の趣味や、普段どんなことを考えているのか、そんなことも語りやすくなります。もしテキストだったら失われてしまう、その人の感情が声の抑揚からも伝わります。
映像でもテキストでも伝わらない”あわい”にある思い、わたしたちの声を、社内外に伝えていくこと。これは番組を制作していけばいくほど、わたしたちにとって、そしておそらく聞いて下さるみなさんにとっても重要な意味や、価値を持つと思っています。
今後の目標
私たちは今、めまぐるしいスピードで変わり続け、あらゆる当たり前が崩されていく世界を目の当たりにしています。もちろん、迅速な経営判断を遂行するプロフェッショナル集団であることの重要性は変わりませんが、それだけで、持続可能な組織と言えるか疑問に思います。
誰もが本当は持っている「ひとりひとりの創造性」
誰もが自分らしさを発揮して生まれる「多彩な個性」
本当は感じていることを共有し合える「心理的安全性」
それらが発揮されることで、私たちでしか生まれないイノベーションが可能になると思います。
研究員同士で語り合う。部署を越えて語り合う。会社をも越えて語り合える。そんな繋がりを可能とする音声メディアで、生活者の皆さまとつながっていく。
これからもポッドキャストの配信を通して、ひとりひとりが持っている創造性を開放して安心して語り合える場所。そんな空間を作り、つなげていきたいと思います。