見出し画像

安心できる温浴施設!脱衣ロッカーの紛失の罰金3000円は妥当か否か?

鍵の紛失に罰金を課す施設の方が安心できる

温浴施設で「鍵を紛失された場合、3,000円申し付けます」といった表示を見たことがあるだろう。

これに対して、懲罰的だとか、3,000円は高すぎるのではないかと感じるかもしれない。しかし、実はこの罰金制度は、施設の安全と防犯を確保するために非常に合理的な対策である。

罰金が妥当な理由

鍵の紛失は温浴施設の経営にとって深刻な問題だ。多くの施設で使用されるロッカーの鍵は、シリンダーという特別な機構とセットになっており、鍵が紛失すると、そのシリンダー自体も交換しなければならない。

仮に予備の鍵があったとしても、紛失した鍵を持っている者が簡単にロッカーを開けてしまうリスクがあるため、交換は避けられない。

このシリンダー交換にかかる費用は約1,000円から1,500円くらいする。また、鍵に付随するリストバンドも必要だ。リストバンドにはさまざまな種類があり、私が以前勤務していた施設では、鍵収納型のリストバンドが使われていた。これは約800円、番号刻印があると1,000円前後の費用がかかる。

鍵のシリンダー交換とリストバンドの費用だけで、少なくとも2,000円以上の経費が発生する。さらに、送料や作業工賃を含めれば、3,000円の罰金は決して過大な金額ではなく、むしろ妥当な範囲だ。

喫茶店での破損と施設での紛失の違い

「鍵を失くしたのは不可抗力だから、罰金を払わなくてもいいのでは?」と考える人もいるかもしれない。

しかし、これは飲食店でグラスを割ることと同じようには考えられない。例えば、喫茶店でタンブラーを割ってしまった場合、ほとんどの店では弁償を求められることはないだろう。

私も過去に一度、ワイングラスを割って700円を請求されたことがあるが、それは高級品ではなく、百均で売っているような代物だった。落ち度は自分にあるので、黙って応じたが二度とその店を利用する気にはならなかった。


だが、温浴施設での鍵の紛失は日常茶飯事である。特に土日の繁忙期には、一日に数十件も報告されることが珍しくない。

ここから先は

628字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?