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BUCK-TICK櫻井敦司氏(享年57歳)を襲った脳幹出血について考察する。

先日、脳幹出血によりお亡くなりになられた櫻井敦司さん(享年57歳)は日本を代表するロックバンドのBUCK-TICKのボーカリストでした。

結成から37年、一度もメンバーチェンジを行わず走りつづけてきたバンドのフロントマンは、以前と変わらぬ妖艶さを放ち、全く年齢を感じさせない風貌とスタイルの持ち主でした。

多くのバンドマンが、年齢を重ねるうちに年相応に変化をし、とくにビジュアル系のバンドマンは年齢とスタイルにギャップを感じる方が大半です。

ところが、櫻井さんはお亡くなりになる直前まで奇跡と言ってもいいカリスマ性を放っていました。

BUCK -TICK公式HPより

脳幹出血は脳卒中の1つなのですが、55歳を超えると死亡原因の3位に浮上する病気なのです。60代からは特に注意が必要な、脳卒中。

なかでも特に発症すると生存率の低い脳幹出血についてレポートします。


脳幹と脳死の関係について考える

脳幹の役割


脳は大きく分けて、大脳、小脳、脳幹の3つで構成されます。その中で脳幹は呼吸や心拍、血圧調節などの自律神経系の活動を制御しています。

また、大脳と身体の他の部分との情報のやり取りを仲介する役割も果たしています。

脳幹に出血が起こると、脳組織に圧迫や障害が生じる可能性が大きく。これにより、生命維持に必要な機能が失われる確率は非常に高いのです。

大脳や小脳の機能が停止したとしても、脳幹が機能していれば自力呼吸が可能なので心臓は自力で動きます、これが植物状態と言われる状態です。

しかし、脳幹の機能を失うと自力呼吸は不可能となるため、脳死判定の確率は非常に高くなるのです。

脳死状態となった場合、意識が戻る可能性はほぼないと判断され、死亡宣告がなされます。

脳幹出血発症の主な要因

脳幹出血を引き起こす主な要因は下記のようなものです。

①    高血圧
長期的な高血圧は、脳内の血管にダメージを与える原因となり、出血のリスクを増加させます。

②    動脈硬化
動脈が硬くなり、柔軟性を失うと、血管が破れるリスクが高まります。

③    血管奇形
生まれつきの血管の奇形や変形が、脳出血の原因となることがあります。

④    薬物やアルコールの乱用
一部の薬物や過度なアルコール摂取は、出血リスクを増加させる可能性があります。

上記のことから、長期的な高血圧を持つ人は定期的な健康診断と血圧の管理が必要です。

また、糖尿病や高脂血症などの疾患を持つ人は、血管にダメージを与えるリスクが高まります。喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化のリスクを増加させます。

防ぎようのないことですが、脳出血の家族歴がある人は、遺伝的な要因によりリスクが高まる可能性があります。

60代、脳幹出血を防ぐための予防策

①    血圧の管理
定期的な健康診断と、医師の指示に従った適切な薬物療法や生活習慣の見直しを行うことで、高血圧をコントロールします。因みに僕は以下を実践して服薬していた薬の中止の許可をもらいました。

②    健康的な食生活
塩分の摂取量を減らし、野菜や魚を中心としたバランスの良い食事を心がけます。外食や中食(購入した惣菜)はどうしても塩分が高いですね、大変かもし得ませんが自炊が一番です。よく噛む、腹八分目も大切

③    適度な運動
定期的な適度な運動は、血圧の管理や心血管系の健康維持に役立ちます。特に朝の散歩が効果的です。

④    禁煙
喫煙は多くの健康リスクをもたらすため、禁煙が推奨されます。60歳を過ぎたらもう絶対にやめましょう!

⑤    アルコールの適量摂取
過度なアルコール摂取を避け、適量を守ることが大切です。櫻井さんも相当御酒好きだったようですね。私ごとですが、飲酒は週末だけに切り替えました。

脳幹出血は重篤な状態となる可能性があるため、上記の予防策を日常生活に取り入れることで、リスクを低減することが期待されます。

櫻井さんの若い死は本当に残念です。彼の妖艶な姿は正に永遠のものとなりました。

同年代を生きる我々は、彼が見ることのなかったこれからを、しっかりと生きてゆき良い歳の取り方をしましょう。合掌


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