知ってましたか?人生で大事にすべき年代別キーワード
10代で大事なのは友達
20代で大事なのは体力
30代で大事なのは技術
40代で大事なのは人脈
50代で大事なのは健康
60代で大事なのは愛嬌
先日ラジオ番組で絵本作家で、プロのエンターテイメント仕掛け人の西野亮廣さんが話をされていた内容なのだが、 自分の人生を振り返ってみると、しみじみと当てはまるような気がする。
10代で大事なのは友達
10代はまだ何者でもない、 真っ白なキャンパスのようなものだ。
この時代を共にした友は 、原点を共有した人間として生涯においてかけがえのないものになる_
十年以上前のことだが、高校の同窓会に参加をした。男子校の寮に入っていたのでまさに寝食を共にした友である。
話が寮の大浴場になると大いに盛り上がった。
200人ほど が共同生活をしていたのだが、 入浴の順番は上級生が優先である。一年生は三年生、二年生が入り終わった後にやっと湯船につかることができた。
この頃になると湯船の中のお湯は少なく、しかも白濁している。おまけに嫌な匂いがするような状態だった。
むさい話で恐縮だが、こんな状態なので多くの一年生は股間にかゆみを伴うあの病気になってしう。笑うに笑えない苦い体験を共有した。
僕は、お風呂の 専門家として、当時のお風呂を思い出しながら、200人が利用する浴槽としていかに不適切な構造であったかを説明した。
医師となった友人は、医療の観点から不衛生さを指摘していた。また教育現場に従事する友人は、教育現場の立場から寮の体質の問題点を語った。 自分の息子を母校に進学させようとしていた友人は、父親として現場のお風呂がどうなっているのかをしきりに気にしていた。
卒業してから、30年以上経っておりそれぞれがそれぞれの道を歩んでいるのだが、その時間の隔たりは一瞬にして消えてしまったのを覚えている。
自分の原点を共有した10代の友は、人生においてかけがえのないものである。
20代で大事なのは体力
20代は、人生において最も体力がある時代である。この時代は質よりも量の時代、どれだけ多くの体験を積むことができるか、ここで基礎を築くことが将来の道を決めるといっても良い。
働き方改革だとか、Z世代だとかいうが、いつの時代も普遍だ。大谷選手や藤井聡太棋士を見れば一目瞭然である。
自分の20代を思いかえしてみる。勤めていた会社は超ブラック企業であった。扱っている商品は宝飾品で、きらびやかなものだったが、朝から晩までノルマに追われ、休みは月に2度あるかどうかの時代を過ごした。
たまの休みは、昼すぎまで寝て サウナに出かけて終電まで過ごすのが何よりの癒しであった。
サウナブームなど影も形もない時代。周りのお客は自分よりもはるかに年上 のおじさんたちばかり。
昨今のサウナはブームもあって若い人も多いが、あの頃は20代(同年代)の姿を見ることはほとんだなかったように思う。
ちなみに、時代的にスーパー銭湯というものはまだ存在しておらず、街中でお風呂に入るには銭湯以外では健康ランドと呼ばれる大型施設か、都市型サウナと呼ばれる施設しかなかったのである。
僕が愛用していたのは、大阪のニュージャパンという老舗の施設だが、深い湯船につかるとこわばっていた身体が緩み、命を吹き返す感覚に見舞われる。
サウナと水風呂を繰り返すと現実世界からトリップした状態、今でいう「整う」感覚は麻薬のような(やったことはないが)心地よかった。
洗い場に行くと、担当の女性スタッフがヘチマブラシで身体を洗ってくれる(エロい内容ではない)その後に受けるマッサージ、そして風呂上がりのビールのうまさは忘れない。天国だった!
今でもノルマに追わる当時の夢でうなされる、あの時代に戻るのはまっぴら御免だ。しかし、あの時体験したサウナの気持ちよさは、後に職業として多くの施設を体験するが、超えることはいまだできない。
残念ながら、ニュージャパンは数年前に老築化のため閉館してしまった。あの頃は、まさか温浴事業が自分の生涯の職業になるとは夢にも思っていなかったのである。
少々無茶をしても耐えられる時代、ここでの頑張りが人生の礎となる。
30代で大事なのは技術
30代は、20代で積み上げた経験を生かし技術を高める時代いだ。
量をこなして培った土台の上で技術を磨く。これによって、何者にも変えがたい存在となるのだ。
自分の30代を振り返ってみる。ひょんな事から、知り合った会社の経営者に今度スーパー銭湯を開業したいので手伝ってくれないかと誘われた。
ちなみに、その会社も社長も温浴事業の経験はない。あらたなプロジェクトとして、立ち上げの責任者を任せてもらった。
温浴事業のことは1ミリもわからない状態だったし、もちろん社内にも詳しいものはいない。実践で覚えるしかなかった。しかし店舗を構え、集客するという構図は前職の宝飾販売と同じだ。
職種が違えど共通点は多くある。不思議に身体が動いたのは自分でも驚いた。
僕が採用される以前に2人、責任者を採用したが、どちらも途中で辞めていったそうだ。ブラック企業でがむしゃらに働いていた経験もまんざらでなかったのだろう。おかげで、施設は3号店まで拡大した。
40代で大事なのは人脈
40代で大切な事は人脈といわれている。20代で積み上げてた体験、30代で磨いた技術、それによって結果を出した人たちが、業界を超えてつながり、より大きく飛躍できる時期となる。
何かを成し遂げた信頼があるからこそ出会えた人たちの手によって、いろんなことが掛け算で 広かる時期である。
飛躍する人はこの時期に一気に飛躍する。40代の頃、あるセミナーで出会っあた同年代の経営者がいた。顔を合わせるとよく話をしていたが、ある日を境に投稿されているブログもフェイスブックも内容がほとんど削除され、連絡が取りづらくなった。
久々に会うと、上場準備のためあらゆる情報に制限がかかっているという。審査は思った以上に厳しいものだとおっしゃっていた。
数ヶ月後、彼の会社は見事上場した。この方の性格が変わった訳ではないが、なんだか遠く前に進まれた気がする
温浴業界で尊敬する経営者の例を挙げておく。
温浴事業を中心とした企業の経営者Yさんは僕より年齢は一回り以上も下であるが、業界に革命を起こし続ける才能ある人で尊敬をしている。
20代で起業した彼は、30代で次々と新しい形の施設を立ち上げたばかりか、温泉ソムリエや、今のサウナブームを広めるにも一役買った人物だ。
温泉を中心に地域を活性化させる手法で全国の地域行政からも注目をされている。そればかりが、一次産業への参入や、社会人野球チームを運営するなど、その活動は非常にユニークである。
40代になった彼は、今もさまざまなチャレンジをされており、マスコミでも取り上げられることも多い。
少し前に、ホリエモンとの対談されているユーチューブ番組を見たが、これまでの実績の中で築いた人脈はおそらく政界、財界、に及んでいるのではないだろうか。
横のつながりが少なく、とかく閉鎖的な業界にあって、温浴業界を変えることができるのは、多くの人脈を得た彼だと思っている。
きっと旋風を起こしてくれるはずだ。
40代は、人脈を活かす人とそうでない人とでは大きな差がつく、そんな時代なのだ。
50代で大事なのは健康
50代で大切なのは健康である。この時期になると 今まで病気などしたことがないといった人も何らかの壁にぶつかることが多い。今まで健康であった人のほど免疫がないく、ダメージが大きいといわれている。
かくいう私も、50代中旬から角膜の病気となり目が少しずつ見えなくなってきている。ついには白杖なしには出歩けない障害者となってしまった。
毎朝10キロ走り、年に数回はフルマラソンを楽しんでいた自分が、まっすぐ歩くこともおぼつかなくなるとは夢にも思ってはいなかった。
お風呂屋のコンサルタントとして独立し、施設運営から運営者様をサポートする立場となった。それなりにお役に立てたクライアント先もあると自負もしているが、健康問題を考えるとかなりトホホな50代だった。
最も辛かったのは、クライアント先と一緒に考えた改装計画で、図面では理解できても実際に出来上がっていく現場の状態がわからないことだった。
この文章も、パソコンを白黒反転して最大限に文字拡大をして書いている。パソコン上の図面はなんとか理解できるが、リアルな現実は見えない。
出来上がったお風呂は気持ちの良いもので、業績も
上場だが、やはり悔しい思いはある。
人生100年時代というが、同年代で旅立つ人もちらほら見受けられるので気になるところだ。
50代諸君、健康には気をつけましょう。
60代で大事なのは愛嬌
60代で大切な事は愛嬌だそうだ。体力勝負の20代、技術の30代、人脈の40代、そして健康問題を乗り越えた50代を過ぎて、いよいよ人生のクライマックスである。
世の中は日進月歩で変化をしていく。新しい考え方や技術が標準化されるなか、自力でついて行くのはなかなか厳しくなる。
老いを防ぐためにも若い世代との連携を保ちたいものだ。上から目線で気むずかしい顔をしていては誰も近づいてはくれないだろう。
いよいよ私も還暦を迎える年となった。目は見えづらいがまだまだ人生を謳歌したい。
サウナブームが起こったように、温浴業界もどんどん新しい風が吹くだろう。ここからの自分の役割は、同年代の人たちと、若い世代の人たちを「おふろ」を通じて橋渡しをする役割を担いたい。
同年代からは頑張っている同志として、若い世代からは面白いおじさんとして、可愛がってもらえる愛嬌のある人でありたい。
まとめ
10代で大切なのは友達、20代で大切なのは体力、30代で大切なのは技術、40代で大切なのは人脈、50代で大切なのは健康、60代で大切なのは愛嬌。
あなたの人生を振り返ってみると、上のキーワードは当てはまりますか。どんな人生を送ってきたにしても> <うなずけるのではないかと思います。佐愛嬌振りまきながらこれからの人生を楽しんでいきましょう今後ともよろしくお願いいたします23t