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「ごめんなさい斉藤知事」いつの時代も偏向報道は無くならない。

兵庫県知事選が盛り上がっている。悪人だと思っていた知事、それを糾弾するマスコミ。とんでもない奴だと連日報道されていた前知事の行動は、実は出鱈目な報道であった。

逆風にも負けず、信念を貫く前知事の行動が人々を動かした…というのが、盛り上がりの構図である。

偏向報道に踊らされてしまった義憤。しかし、白熱する報道の中で違和感を感じていた人も多かったはずで、そのギャプが熱狂となっている。

問題は、人はなぜ、おかしいと、違和感を感じながらも抗うことができなかったのか。今回の騒動を通じて改めてそう感じるのだ。

岩盤浴ブームとレジオネラ菌問題

20年以上前に、岩盤浴ブームがあり、一気に全国的な広がりを見せた。

しかし、ある施設でレジオネラ菌の集団感染がおこり、この問題を取り上げた週刊誌の記事により、一気にブームは下火となった。そして、多くの施設が閉鎖を余儀なくされた。

岩盤浴は、一般的に「蒸気や熱気を利用する公衆浴場」とみなされるため、利用者に衛生管理が確保された環境での入浴を提供する必要がある。今日では、公衆浴場法による規制の下での衛生管理が必要で、許認可がなければ営業はできない。

しかし、岩盤浴の創世記には確かな法整備のないままに一気にブームに火がつき、雨後の筍状態であちらこちらの雑居ビルでも出店が相次いだのである。温浴業界の関係者は誰もが心のどこかで危うさを感じていたはずだが、明確に声に出す人はいなかった。

それどころか、新形態のサウナとして相性の良さから我先に導入する施設も多くなったのである。本来、軽い投資での出店が魅力で広がった岩盤浴だが、スーパー銭湯の付帯施設として何億円もかけた立派な施設も登場しはじめた。

ところが、レジオネラ菌の問題は、メディアによるセンセーショナルな過激合戦となり、およそ非科学的で根拠のない内容を含めた偏向報道が続いた。おかげで、全国の雑居ビルに無秩序にできた岩盤浴施設はあっという間に消えてなくなった。

そして、大きな投資をして、衛生管理が万全なはずの温浴施設の岩盤浴の利用に対しても懐疑的で、根拠の疑わしい報道は続き、やはり利用者は一気に減り、不採算スペースを抱える施設は長年苦しい思いをしたのである。

結局は、安心で充実したサービスを続けた大型のスーパー銭湯は再び利用者を呼び込み、今では繁盛店であるスーパー銭湯の施設として根強い人気を回復している。結果は良かったのが、業界では報道のこわさを知った出来事であった。

近年も、コロナ禍において個室サウナがブームとなり、浴室を設けない気軽さからブームになったが、コロナ明けには余程のポリシーがなければ難しいことになるのはわかっていたことである。強行出店された施設の今は一体どうされているのかが気になる。

真実は捉え方で変わる

パワハラに抗議して自殺をした県職員。対象となる知事には日常のパワハラがあったという噂、贈答品のおねだり、パレード費用信用金庫キックバック疑惑・・・

そのほとんどは捏造や噂話であったとされている。

秘書に“このはげ〜”と罵声を浴びせかける国会議員、市長室に自分専用のサウナを作る市長、公費であり得ないくらいの回数の温泉通いをして、泣き崩れる市会議員。こんな人たちを見せつけられてきたわけですから、さもありなんだとおもっていました。

このような人たちは誰もが言い訳に終始していたのに対して、一切言い訳をしない姿勢、この後に及んで改革を唱え続け、混乱を謝っても言われのないことに謝罪の言葉はない。鋼のメンタルなのか、サイコパスなのか。

この人が言っている改革とは一体どういうことなのだろう、そんな疑問を持つようになった人たちが行動を始めたのが『こめんなさい斉藤さん』というムーブメントだ。

偏向報道が正しいのか、熱狂的なネットの声が正しいのか。

審判の日まであと1週間である。


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