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一般的な知的資産経営の説明【音声】

イントロダクション
本書では、中小企業向けの知的資産経営について紹介します。これは現在の経営に役立つことを目指しており、後にもっと実践的なツールを紹介します。まず、近畿経済産業局のホームページから抜粋した一般的な知的資産経営の説明をご紹介します。本書の内容とは異なる部分があることをご承知ください。

知的資産とは?
知的資産とは、特許やブランドのような「知的財産」だけではなく、組織力、人材、技術、経営理念、顧客とのネットワークなど、財務諸表に表れない目に見えにくい経営資源を指します。これが企業の本当の価値や強みであり、競争力の源です。知的資産を活用せずに、企業経営や活動は成り立ちません。

知的資産経営とは?
知的資産経営は、企業の強み(知的資産)をしっかり把握し、活用することで、業績の向上や企業価値の向上を図ることです。企業が生き残るためには、差別化による競争優位の源を確保することが必要です。多くの手段がありますが、大きなコストをかけずに、身近な知的資産を活用して、他社との差別化を継続的に実現し、経営の質や企業価値を高めることができます。

知的資産経営報告書
知的資産経営報告書は、企業の技術やノウハウ、人材などの重要な知的資産を認識・評価し、それをどのように活用して企業価値創造に繋げるかを示す報告書です。過去から現在までの企業の価値創造プロセスだけでなく、将来の中期的な価値創造プロセスも明らかにし、企業の価値創造の流れを信頼性をもって説明します。

知的資産経営報告書の作成と開示
従来の財務諸表中心の評価では、中小企業やベンチャー企業の真の姿(価値)を知ってもらえないことがあります。経営者にとって当たり前のことでも、周囲の人々が必ずしも知っているわけではありません。知的資産経営報告書は、技術やノウハウ、人材などの知的資産を的確に認識し、ステークホルダーに伝えるために非常に有効です。

企業の存続・発展において、顧客や金融機関、取引先、従業員などのステークホルダーに企業の強みを理解してもらうことは非常に重要です。正確な財務諸表に加えて、自社の知的資産の優位性を伝えることが必要です。知的資産経営報告書を作成し開示することで、企業の真の姿(価値)を伝えましょう。

一般的な知的資産経営へのステップ

自社の強みをしっかり認識する。
自社の強みがどのように収益につながるかをまとめる。
経営方針を明確にし、管理指標を特定する。
報告書としてまとめる。
知的資産経営を実践する。
以上が近畿経済産業局のホームページに掲載されている、一般的な知的資産経営の説明です。これを踏まえた上で、より実践的な知的資産経営について考えていきましょう。

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