南極の海水四分の一消失。間違いなく地球が沈んできている。ポイント・オブ・ノーリターンは取り返しのつかなくなる分岐点のことだ。
南極の海水四分の一消失。間違いなく地球が沈んできている。ポイント・オブ・ノーリターンは取り返しのつかなくなる分岐点のことだ。
【2100年までに温暖化ガスが増え続けると?】
温暖化ガスが現在のペースで増加すると、南極の海水が2100年までに4分の1失われるとの試算を海洋研究開発機構などのチームが12月22日までにまとめたそう。
温暖化ガスの排出を抑えると回復傾向に変わる事も試算で示された。気象庁によると、南極の海水面積は年間平均で約1200平方キロ長年増加傾向だったが、16年以降記録的な現象が続き、温暖化の影響が指摘されている。チームは大気の動きや海洋の流れを一体化して予測するモデルを使い、二酸化炭素やメタンの濃度変化と海水面積の増減をシミュレーションした。
2100年に二酸化炭素が現在の約1.5倍になるとの現状に近いシナリオでは海水面積が一貫して減少。30年や40年に削減策を講じた場合は、それぞれ10年~20年後に減少が止まって、増加に転じるとの結果になった。
【二酸化炭素が増加し続けた後の影響とは】
●気温上昇
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の予測によると、産業革命と比較して気温が最大4.4~5.8℃に上昇する可能性がある。
極地の氷床が溶ける速度が加速し、気温が急激に変化することで異常気象が発生する。
●海面上昇
2100年までに最大1.1メートル上昇すると言われている。
沿岸都市の洪水、東京や上海、ニューヨークの一部が水没の危機に直面し、島国の消失の可能性も発生し、モルディブやツバルのような低地の国々は居住不能になる可能性が高いそう。
●生態系の崩壊
生物多様性の喪失。生息地が変化し、陸上と海洋の生物の絶滅の危機に瀕する。例えば、サンゴ礁の90%以上が損失する可能性があるんです。北極熊、パンダ、トラなど気候に敏感な絶滅のリスクも高まります。
食料生産への影響もあり、作物の生産地が変化し、特に熱帯地域での農業が困難になります。水不足と土壌の劣化により食料価格が高騰し、飢餓人口が増加。
生態系の崩壊と聞くと恐ろしいですね。特に日本では少子化問題が騒がれていますよね。世界的な人口崩壊と並行して日本の人口も減少したら一体どうなるのでしょう。
未来の地球に不安しかありません。ほとんどの問題は私たち人間にあるのですけれど…
【社会への影響】
社会への影響については3点あります。
●健康リスク
●経済的影響
●移住と紛争
①健康リスク
・熱波の増加:死亡率が上昇し、特に高齢者や弱者に大きな影響があります。
・感染症の拡大:マラリアやデング熱など、温暖化に伴う熱帯性疾患の流行地域が拡大することもあるようです。
②経済的影響
・自然災害の頻発により、年間の経済損失が数兆ドル規模になると予測されます。
・気候変動による社会的混乱が投資環境を不安定化させ、経済危機を引き起こします。
③移住と紛争
・海面上昇や干ばつにより、気候難民が増加。推定で数億人規模になるそうです。
・資源の奪い合いによる国際紛争が発生するリスクが高まります。
人間はいつまでも争いを辞めませんから、このような状況になる予測は簡単についてしまうのでしょう。
【人間の心理的影響】
●エコアンザイエティ(気候不安)
・特に若い世代を中心に、将来への不安や絶望感が蔓延。
エコアンザイエティなんて言葉を初めて聞きましたが、いわゆる気候による不安の事だそうですね。寒すぎてしまったり、温暖化で暑すぎてしまったり。日本では特に分かりやすいと思うのですが、最近四季というモノがなくなってきていると思いませんか?
夏本番の時期に寒かったり、冬の始まりに30度なんて当たり前になってきましたからね。このままでは毎年気温が上昇し続けるというのは、阻止できないのではないでしょうか。
【緩和策が無ければ未来は厳しい】
・温暖化ガスが排出続く場合、2100年には「ポイント・オブ・ノーリターン※」に到達し、自己強化型の気候変動が始まる可能性があります。永久凍土の融解によるメタン放出や、森林火災の頻発による炭素吸収能力の喪失なども懸念されています。
※ポイント・オブ・ノーリターン(Point of No Return) とは、気候変動において 取り返しがつかなくなる状態 を指します。この段階に達すると、温暖化ガス削減やその他の対策を行っても、地球の気候システムが不可逆的な変化を起こし、人類や自然環境が大きな影響を受けるとされています。
●ポイント・オブ・ノーリターンの具体例
永久凍土の融解
シベリアや北極圏に存在する永久凍土が溶けると、大量のメタンガス(CO2より温暖化効果が25倍高い)が放出され、温暖化がさらに加速します。これにより、温暖化を食い止めることが極めて難しくなります。
極地の氷床融解
グリーンランドや南極の氷床が一定以上溶けると、海面上昇が止まらなくなります。このプロセスは数世紀続き、最終的に世界中の沿岸都市や島国を水没させる可能性があります。
熱帯雨林の破壊
アマゾン熱帯雨林は「地球の肺」とも呼ばれていますが、森林破壊や乾燥化が進むと、炭素吸収源から炭素排出源に転じます。この状態では温暖化が加速します。
海洋の酸性化と温暖化
海洋は大量のCO2を吸収していますが、温暖化と酸性化により、海洋の炭素吸収能力が限界に達します。これにより大気中のCO2濃度がさらに上昇します。
気候システムの自己強化型プロセス
一度温暖化が一定のラインを超えると、地球の気候システムが「自己強化型プロセス」に入り、自然に温暖化が進む仕組みが形成されます。
●いつ到達するのか?
科学者たちの間では、「ポイント・オブ・ノーリターンに達する時期」について議論が続いています。
現在の推定では:
2030年までに抜本的な温暖化ガス削減を行わなければ、このポイントに到達するリスクが高いとされています。
特に、地球の平均気温が産業革命前と比較して1.5〜2℃上昇した時点で、取り返しのつかない変化が始まる可能性が指摘されています。
●回避するために必要な対策
温暖化ガスの排出削減
再生可能エネルギーへの移行。
森林保護や植林の推進。
国際的な協力
パリ協定の目標を厳守し、1.5℃以内の温暖化抑制を目指す。
技術革新
炭素回収・貯留技術(CCS)の導入。
エネルギー効率の向上。
個人レベルの行動
エコなライフスタイルを選択する(例:交通手段の見直し、リサイクルの徹底)。
ポイント・オブ・ノーリターンは、未来を変えるか、取り返しがつかなくなるかの分岐点です。この概念は、人類が直面している気候危機の重大性を理解するうえで非常に重要です。
【感想とまとめ】
いかがだったでしょうか。今回の記事では地球が沈んでゆくという事をメインに書いていきました。地球温暖化の話は10年前からずっと言われている問題です。2024年になった今でも人間はこの問題に真剣に取り組もうとしていないのです。いや、あまりにも現実味がない話のため人類が理解しきれないのでしょう。
南極の氷山が溶け始めると、太古昔に冷凍保存された未知のウィルスが復活するだとか、海面上昇で陸が沈んでゆくだとか沢山の事が言われています。私たちの住む日本は昔は大陸の一部であったとも言われているのは知っていますか?
日本の地図をGoogleEarthで見てみて下さい。地図上で大陸だった部分が確認できるはずです。地球は昔から徐々に沈んできているのです。人は大き過ぎる物には気付けないのでしょうね。
大き過ぎる物こそ少しの変化で取り返しのつかないことになるのに。
私もそうですが、皆さまが対策できることは少ししかありません。地球のような大きなものに人間が何か出来るわけはないのです。でも何かしたいと思うのならば、今すぐに電子機器を捨てましょう。
自然の中で自然の力だけを借りて生きるのです。実際にこのような生活をしている人はいるのですが、地球上でほとんどの人間が現代文明の力を使っています。このおかげで遠く離れた人に会いに行ったり、電話が出来たりするわけですが、このような生活を手放して自然の中で生きなければなりません。
貴方にこのような生活が可能ですか?正直なところ私には難しいです。進んでしまった文明を戻すなんて事が人間に出来るわけがないのです。進み続けた結果、地球の温度が上がり人間が絶滅。
人間の創り上げた文明は終わりをつげ、地球は元通りになってゆくのです。これは人類の運命と言うべきなのでしょうが、自身の子孫がこの運命をたどることになると思うと地球に優しくしようと思わざるを得ないのです。
少しの人間の力では何もできないけれど、良い未来を作ることを受け継ぐことはできます。それがどのような結果をもたらそうとも自分は地球のために最善を尽くしたと言えるでしょう。
ただ、2024年には火星移住計画なんてものが計画されていたり、月に移住する計画だったりと色々な話が出てきていますよね。世界のトップにいる人たちは地球を捨て宇宙に生活拠点を築くべきだと思ているのでしょうね。
どのように未来を想像するかはあなた次第ですよ。
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