コロナ給付金で参考書はいくつ買えるのか?
だいぶ前ですが、コロナ給付金の10万円が親から渡されました。
何に使おうかなと考えましたが、大好きな海外旅行にもいけないので、全て参考書に使ってみました。
さて、どのくらい買えるのでしょうか?☺️
参考書の相場
理学系の勉強をかじったことのある人だとわかると思いますが、参考書は1冊でも結構な値段します。
私の興味がある「宇宙惑星科学」「宇宙生物学(アストロバイオロジー)」の参考書であれば、和書だと1冊3000〜5000円くらいはします。洋書に至っては2万越えのものも珍しくありません。そのため、私も普段は図書館で借りて勉強しています。ただ、今回10万円もらえるなら、自分が自由に書き込める専用本が欲しいということで、思い切って買ってみました!!
買ったものリスト
・惑星地質学 (東京大学出版) ・・・ 3200円+税
・宇宙生命論 (東京大学出版) ・・・ 3200円+税
・The Mars (CAMBRIDGE) ・・・ 5218円
・The Geology of Mars (CAMBRIDGE) ・・・ 10212円
・アストロバイオロジーとはなにか (サイエンス・アイ新書) ・・・ 952円+税
・地球外生命体 (マイナビ新書) ・・・ 850円+税
・深海生物学への招待 (幻冬舎文庫) ・・・ 571円+税
・太陽系と惑星 (日本評論社) ・・・ 2400円+税
・利己的な遺伝子 (紀伊国屋書店) ・・・ 2700円+税
・海洋地球化学 (講談社) ・・・ 4600円+税
・星屑から生まれた世界 (化学同人) ・・・ 2800円+税
・極限環境生命 (コロナ社) ・・・ 3000円+税
・宇宙生物学入門 (丸善出版) ・・・ 3900円+税
・Spacecraft Systems Engineering (WILEY) ・・・ 7986円
・The Atmosphere and Climate of Mars (CAMBRIDGE) ・・・ 21726円
・ENCELADUS AND THE ICY MOONS OF SATURN
(UNIVERSITY OF ARIZONA) ・・・ 10741円
・EUROPA (UNIVERSITY OF ARIZONA) ・・・ 11019円
合計17点で約98000円!!
結構買ったな〜って感じですね。笑
親にはなんて無駄な使い方したのと怒られましたが、まあいいとしましょう。
基本的には、自分の専門分野にしようとしている惑星科学系、アストロバイオロジー系を中心に買いました。あとは、将来的に宇宙機の設計、ミッション検討もしたいので宇宙工学系の本も買いました。(さらっと読みましたが、ちんぷんかんぷんです笑)
感想
まず最初の感想としては、
「え!?これだけ買って、10万円超えないのかい!!」
って感じです。10万円って大金だなと実感しましたね。いつも自分専用の本を持ちたいけどお金なくて図書館でしか借りられない。メモも書き込めない。そんな本たちが自分のものになっている。最高です。
自分で言うのもなんですが、とてもいい給付金の使い方をしたなと思います。
さて、買った参考書が飾りにならないように今日も勉強します。
買った書籍のご紹介
簡単に買った書籍のご紹介をします。興味のある人は見てみてください。(星は個人的な本の難易度を表しています。)
・惑星地質学 (難易度: ★★★☆☆)
東京大学出版から出版されている安定の一冊。惑星科学の教科書は体系的書かれたものが少ない中で、この本は地質がメインではありますが、基礎から丁寧に書かれています。また、著書の先生方が有名な教授ばかりなのでとても信頼できます。
研究室の指導教官に惑星科学を未学習ならとりあえずこれ読んでおけと紹介された本なので、初学者にはおすすめっぽいです。
・宇宙生命論 (難易度: ★★★☆☆)
生命の定義に始まり、地球生命→地球外生命→生命探査という流れで説明されており、わりとスムーズに頭に入ってくるかと思います。と言いつつも、生物学をまともにやってこなかったので、かなり苦戦しています笑
こちらも、有名な教授たちによって書かれているので、もし大学院でアストロバイオロジーを学びたいけど、どの研究室行くのがいいか迷っている人はこの本の著者の研究室も調べてみるといいかもしれません。
・The Mars (難易度: ★★★★☆)
火星の地質学系の論文でよく引用されている書籍です。
まだ8章中3章しか読めてないですが、かなり丁寧に書かれている印象です。ある程度突っ込んだ議論を理解するためには、引用されている論文も一緒に引きながら勉強するのがいいと思いますが、まずざっくり火星の地質、内部構造、大気についての基礎を学ぶには最適な教科書だと思います。
・The Geology of Mars (難易度: ★★★★★)
こちらも「The Mars」と同様、火星の地質学系の論文によく引用されています。
こちらは、「The Mars」に比べるとかなり専門的な議論が多く、上級者向けですね。(私は全然理解できないので、とりあえずうんうん唸りながらペラペラめくっている感じ)
この本の特徴としては、火星の地形を地球の類似構造と比較しながら(比較惑星学)ストーリーを展開していくところです。これにより、地球科学の知識も同時に身につけられます。
・アストロバイオロジーとはなにか (難易度: ★★☆☆☆)
「ザ・入門書」という感じで、難しい式は一切なく図表多めでフルカラーといった感じ。ただ、現在のアストロバイオロジーの全分野を一通り簡単に網羅してくれているので、題名通り「アストロバイオロジーってなんだ?」という方にはおすすめです。
・地球外生命体 (難易度: ★★☆☆☆)
これまでの惑星探査の歴史をおさらいしながら、今後の地球外生命探査の方向性を議論しています。完全に読み物で、2時間くらいで読み切れる分量です。専門的に難しい話は一切ないけど、地球外生命探査へのワクワク感を感じることができます。
・深海生物学への招待 (難易度: ★★☆☆☆)
参考書ではなく、読み物ですね。
著者が潜水艇に乗って深海を旅したときの体験談を中心に書かれています。主に、深海の生物に焦点を当てながら、「こんな不思議な生物が深海にはいるんだよ」という深海の魅力を伝えてくれます。
・太陽系と惑星 (難易度: ★★★★☆)
「惑星地質学」同様、太陽系の惑星科学を体系的に説明してくれています。
こちらは、地質学というよりは、大気や物質、太陽系形成時の環境などに焦点を当てて解説しているイメージです。(まあ、まだ少ししか読んでないんですがね...)
・利己的な遺伝子 (難易度: ★★★★☆)
うん。まだ読んでないですが、難しい笑
知識が追いつかなすぎです。
・海洋地球化学 (難易度: ★★★☆☆)
地球外生命の存在にも水は重要な要素になってくる可能性が高いです。そのため、地球上の水、主に海の科学を学ぶことは重要と考えこちらを購入しました。
海洋のことだけを専門に解説するというよりは、海洋の岩石圏、生物圏、大気圏との関わり合い(地球システム科学と言ったりする)について焦点が当てられています。地球科学を学びたい学部生向けの難易度かなと思います。
・星屑から生まれた世界 (難易度: ★★★☆☆)
アストロバイオロジークラブのアストロバイオロジーセミナーで藤島さんが一押ししていた一冊。全ての反応も紐解けば、化学反応でできているという基本的な概念のもと、読み物感覚でストーリーが展開されていくのでとてもわかりやすい、かつ面白いです。出てくる用語もほとんど高校化学の内容なので理解はしやすいかなと思います。
・極限環境生命 (難易度: ?????)
まだ読んでません。
でも、極限環境生命って魅力的ですねよ。
・宇宙生物学入門 (難易度: ?????)
現在、読書中です。
読み次第レビューします。
・Spacecraft Systems Engineering (難易度: ?????)
まだ読んでません。
読み次第レビューします。
・The Atmosphere and Climate of Mars (難易度: ?????)
まだ手元に届いていません。
読み次第レビューします。
・ENCELADUS AND THE ICY MOONS OF SATURN (難易度: ?????)
まだ手元に届いていません。
読み次第レビューします。
・EUROPA (難易度: ?????)
まだ読んでません。
読み次第レビューします。
縦約28cm, 横約22cmの大きさ、、、
とにかくでかい! 重い!