アイソレーションタンク施設インタビュー②YUAN2 〜前編〜
こんにちは。
今回はアイソレーションタンク施設のインタビュー第二弾ということで、名古屋にある『YUAN2(ユアンユアン)』に取材してきました。
どんな施設?
名古屋市営地下鉄『新栄』から徒歩5分のビルにある『YUAN2』。
新栄というのは名古屋の繁華街である栄から一駅のエリアで、名古屋駅から5分少しで行けるアクセス性の高い場所。
国家資格である、「あんまマッサージ指圧師」の免許をお持ちのオーナーが経営する、アイソレーションタンクとマッサージを同一店舗で体験できるお店です。
東京の高円寺にある、鍼灸と筋膜治療を併せて行っているアイソレーションタンクサロン『無重力空間 CHILL OUT(チルアウト)』に似ていますね。
ということで、とても柔らかい雰囲気を持つオーナーの水野さんに伺ってきたお話を下記にまとめていきます。
水野オーナーの経歴
安井:
こんにちは。去年(2023年)の年明けに伺わせてもらって以来です。本日はよろしくお願いいたします。
水野さん:
こちらこそ、よろしくお願いします。
安井:
それでは、まずは水野さん個人についてお話を伺わせていただきたいです。名古屋でお店をされていますが、水野さんの出身は愛知県でしょうか?
水野さん:
はい、そうです。名古屋ではなく、長久手というところです。
安井:
ジブリパークがあるところですね。
『YUAN2』はマッサージも受けられるアイソレーションタンクサロンということなので、マッサージのお仕事を長くされていたのでしょうか?
水野さん:
20年ほど前に訪問リハビリのマッサージの会社を立ち上げまして、そこから長くやっています。
安井:
そうなんですね。マッサージということは、どのような資格をお持ちなのでしょうか。
水野さん:
専門学校に行って、国家資格の「あん摩マッサージ指圧師」を取得しています。
安井:
国家資格なんですね!マッサージ業と名乗れるのが特定の資格というのは聞いたことがあったのですが、美容師などと同じ国家資格なんですか。マッサージのお仕事以前は、別のお仕事されていたことなどもあるんでしょうか?
水野さん:
子供の時から野球とサッカーをしていたこともあり、教育系の大学に進み、教員免許を取りました。卒業後、数年間学校で体育講師として働いていたんです。
安井:
そうなんですね。体育の先生をやっていた、現マッサージ師が経営するアイソレーションタンクサロン、ユニークでいいですね。
水野さんとアイソレーションタンクの出会い
安井:
前回利用させてもらった時に、初タンクは東京で体験されたということを伺ったのですが、その時のことを詳しく教えていただけないでしょうか?
水野さん:
5、6年前に瞑想などが好きな友人からタンクの存在を教えてもらい、興味が出たのですぐに予約を取って東京に行きました。初めてタンクを利用したのは『Sel Flotte東京』さんです。
安井:
そうなんですね。初めての体験、どうでした?
水野さん:
入ってみると、なかなかなかなか体のポジションが定まらなかったので、はじめは「すごくリラックスすると聞いていたのと違うなあ」と思いながら入っていました。ただ、終了直前に身体の位置の違和感がピタッと無くなった感じになったんです。なので、このまま名古屋に帰るのは勿体無いと思ってその後すぐ、高円寺の『無重力空間 CHILL OUT』に行って追加で入ったんです。
安井:
タンクをハシゴ!(笑)そんな使い方する人初めて聞きました。追加で入ってみてどうでした?
水野さん:
心身の準備ができていたからか、入り初めからバチッと決まった感がありました。入った瞬間から違和感なく、身体が溶けていく感じをたっぷりと味わうことができましたね。タンクに入ると他の刺激が一切無くなるので、普段気づきにくい痛みが際立ったり、筋肉の張りに気づけるのが印象的でした。そのまま入り続けていくと整っていく感覚がありました。
オーナーが私と同じく整体をされている方なので、話の共通点も多かったです。名古屋からも東京にお客さんが来るというのを聞いて、是非名古屋でやってみたいと思いました。
安井:
なんてスピーディーな展開!
アイソレーションタンクサロンの立ち上げまで
安井:
そこから、このサロンの立ち上げまではどんな流れだったんですか?
水野さん:
物件を探し始めたんですがなかなか良い物件が見つからず、今の場所を見つけるのには2年ほどかかりましたね。
安井:
タンクは、サロンの場所が決まってから購入したのでしょうか?
水野さん:
物件が決まってからタンクを買いましたね。タンクを手に入れたいと思ったタイミングで、当サロンで使用している『Zen Float』がちょうどキャンペーンをしていたため購入しました。
安井:
それはやるしかないっていうタイミングですね!実際にオープンされたのはいつ頃なんでしょうか。
水野さん:
今の物件を決めたのがちょうどコロナが流行る前で、オープンしたのがコロナ流行の真っ只中でした。
安井:
それは大変なタイミングでのオープンでしたね…
水野さんのタンク体験
安井:
オープンしてから、ご自身ではどのような感じでタンクを利用されていましたか?僕自身がタンクを所有したいと考えているので、ぜひ参考に伺いたいです。
水野さん:
はじめの方は時間がある時に2週間に一回ほど定期的に利用していました。その時に比べて、入る頻度は少し減っていますが今でも利用していますよ。
安井:
心身がある程度まで回復すると、定期的なメンテナンスくらいの利用でよくなるんですかね。入り続けることで何か変化は感じましたか?
水野さん:
印象に残っているのは、まず時間の感覚が変わるということですね。自分が所持しているから時間制限が無いのもあるのでしょうが、入って30分くらいかなと思ってタンクから出ると、3時間経っていたりしたのには驚きました。
安井:
時間の長さが6倍は驚きますね!瞑想などで意識と無意識の間にいる時には、僕も確かに似たような経験をすることはあるのでイメージできます。
水野さん:
また、初めはタンクに入っていて「気持ちいいな」くらいの感覚だったんですが、繰り返し入っていると、自分の肉体が無くなる感覚を味わうようになりました。
もちろん呼吸している感覚は残っているんですが、「自分というのがどこまでの範囲なんだろうか」とか「肉体が無くなっても自分じゃん」というような感覚を得ました。
この感覚を得られるのは死ぬ時以外ではタンクでしかないのではないかと思いますね。
自分が大きくもあるし、小さくもあるという感覚などもありましたね。説明しづらいんですが宇宙に漂っているような、もっというと宇宙全体が自分のような感じが。もともと瞑想に興味はあって、瞑想でその感覚を得たことはありませんでしたが、タンクで体験することができました。
安井:
それは素晴らしい体験ですね。肉体が自分の本質ではないとなると、一体自分って何なんでしょうね。アイソレーションタンクを数回だけ試してピンと来ないという人は多いと思うので、ぜひその感覚が掴めるまで試してほしいですね。
瞑想経験があるのでそのような感覚になったことはありますが、タンクは入るだけっていうのがいいですね。
※↓タンク利用中の身体感覚の融解を含むNature誌掲載の研究結果(英語)
水野さん:
肉体の感覚は消えても思考や感情などの意識は残っているので、そういうものが自分というものではないかなと考えています。
安井:
意識が自分だということですか。「我思う、故に我在り」のデカルト的な存在論を感じます。瞑想していたりやタンクに入っているとそういう「意識」自体が静まる感覚になる時があって、そうなると本当に、「自分」って一体なんだろうと思っちゃいますね。
インタビュー後半の記事
インタビュー後半の記事では、『YUAN2』がアイソレーションタンクとともに提供するマッサージのお話や、どのようなお客様がいらっしゃるのか、またお客様がどんな体験をされたのかなどについて書く予定です。
施設情報
名前:YUAN2(ユアンユアン)
設立年:2019年
設備:アイソレーションタンク1台、シャワー、トイレ
定員:2人(タンクは同時に一人1台のみ利用可能)
基本料金:タンク利用60分8,500円(税込)〜
オプション:リンパマッサージ(男性のみ)、もみほぐし、フットケア
最寄駅:名古屋市営地下鉄 新栄駅
住所:愛知県名古屋市東区葵1丁目4-34双栄ビル508
電話番号:052-854-6057
予約:HPから
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?