見出し画像

文学、別れの術

あの感傷の溜め息の数々は、神経叢でリズムを打つべきではなかったのだ。お前と俺の関係とか….題のある記憶ではなく、一本の流れとして流してしまっていた方が、健康的だったんだよ。だから、俺はさっさと別れを告げるべきだったし、お前も俺に出会う必要すらなかったんだよ。なぜなら、もう交わることも、得るものも失うものも、それを求めるための術も失われてしまったのだからね。はっきり言ってしまえば、死去するか、殺されるかの二択しかないのだ(それは最後に筆を取った人が決めるが)。垂直的な世界と契約した人々は、これからも昇ることはできても、もう堕落することはできない。それができた方が幸せなのは知ってるだろう。でも、今まで堕落した人はいない。あいつは去ったのさ。お前を否定し、去った。さよならを言いたいが、お前も、この100年も、沈黙を許さない。(何もしたくないないよ、ほんと。許してくれよ。俺も知らない瀬戸際の文学で愛を….)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?