見出し画像

台湾映画 月老

今年最後の映画に選んだのは…

私が今年、映画館で観た映画は10本弱。
配信でも、10本以上見たと思うので、映画マニアとまではいかないが、そこそこ映画好きな人間です。
そんな私が今年最後に映画館で見る作品に選んだのは、「赤い糸 輪廻のひみつ」(原題:月老)。
台湾エンタメ好きなこともあり、日本初上陸の台湾映画を見たいなあとずっと思っていたのですが、偶然「あの頃、君を追いかけた」のギデンス・コー(九把刀)監督の作品を上映することを知り。
この機会を絶対に逃したくないと思い、冬休みが始まってすぐ観に行きました。

恋愛×コメディ×ホラー×ファンタジー!?

主演コンビが、柯震東と宗芸樺というギデンス・コー作品おなじみメンバーに加え、王淨を始めとした、台湾の有名俳優も多数出演している本作ですが、作品のテイストが少し不思議…。
初めに、雷に打たれて命を落とした主人公が辿りついた冥界のシーンは、ファンタジーかつコメディという感じなのですが、その後「あの頃、君を追いかけた」でもテーマになっていた両片想いの話が主題になり、さらに時折ホラーシーンも挟まれるという、いろんな要素がてんこ盛りの作品になっています。
韓ドラの「トッケビ」とちょっと近い雰囲気かもしれません。

台湾映画の新境地かも

これまで私が見てきた台湾映画は、人間関係の描写に力点をおいた、”小さくて温かい”雰囲気の作風が多く、よくいえばほのぼの、悪くいえば迫力不足という印象がありました(もちろん、そうでない作品もあったけど)。
でも、この作品はドンチャン騒ぎとか、人と人との繋がりとか、台湾映画固有の良さを生かしつつ、アクションやホラーも加えてより刺激的になっています。
CGのシーンも多かったですかね。ちょっとインド映画の要素も感じました。
台湾っぽさに依存せず、新たな台湾映画の世界を切り拓いていこうとする、ギデンス・コー監督の心意気が伝わってきました。

宣伝がほとんど行われていないこともあってか、知名度が非常に低いですが、映画好きな人であれば、どこかしらに刺さる要素がある映画だと思うので、1人でも多くの人に見て頂きたいです!

春風

この記事が参加している募集

サポート頂けましたら、語学のスキルアップに使わせて頂きます!