サンタクロースが居なくなった日

#幼少〜小学生

みなさんにとって、サンタクロースはいつ居なくなりましたか？
まだ居る方もいらっしゃるかもしれませんね。

ぼくの場合は小学校3年生のときに居なくなりました。

ぼくはきっとわりと恵まれた環境で育っていたためか、
小学校3年の冬までサンタクロースを信じ切っていた。

4つ上の兄は半信半疑という感じだった気がする。

冬休みも近づき、サンタさんにお願いするプレゼントを考えてたぼくにとっては忘れられない日がある。

その日帰ってきた父は、めずらしく酔っていた。
父は缶ビール２本くらいで顔が真っ赤になるようなエコな人だった。

兄とぼくは、次の日学校だったのでもう寝ていたが、
父がぼくらの部屋までやってきて、電気を付けたためぼくは起きてしまった。

それでも、なにやらめんどくさそうだったので、ぼくは寝たふりをしていた。

早く出ていかないかなと思いながら寝たふりを続けていると
父は言い放った

「お前ら楽しみにしているけど、パパがサンタなんだよー！！ぴょ〜！」

兄が起きた。「ぇ？」

なにやら喧嘩をしていた。余り内容は覚えてない。
兄は半泣きだった気がする。

ぼくは必死に寝たふり続けて、気づいたら朝になっていた。
昨日のことは夢だったのかなと思ったけど、やっぱり違った。

その冬のクリスマスから、ぼくのもとにサンタは来なくなった。