企業文化が一番表出するのはどこだろう?空間から考える文化の浸透や体現
企業の文化づくりをお手伝いし、メンバーの”働く幸せ”と事業成長をサポートする「Cultive(カルティブ)」のマネージャー佐藤佳織(かおりん)とディレクター荒井萌(もえ)が、”働く幸せ”に関するノウハウからよもやま話までSpotifyで幅広く発信中!
今回は「企業文化はどこに表れるのか?」をテーマに、企業文化が浸透し体現されやすいオフィス空間の在り方について考えます。普段使っているオフィスを思い浮かべながらご覧いただくと、明日すぐに試したくなるアイデアが生まれるかもしれません。
その会社「らしさ」をどこで感じる?
荒井:今回は「企業文化は会社のどこに表出するのか?」というテーマで話をしていきたいと思います!
佐藤:文化・風土はいろいろな場所に表れると思います。働く人の意思決定や行動はもちろんのこと、服装や言葉遣いなどにも。同僚にも敬語を使って互いに「さん」付けで呼び合う会社もあれば、「ちゃん」付けでフランクに呼び合う会社もありますが、そういった細かいところにも表れますね。
荒井:いわゆるその会社の「らしさ」ですね!
佐藤:仕事柄いろいろな会社のオフィスにお邪魔させていただく機会がある私たちですが、もえちゃんはオフィス内のどこに「らしさ」を感じる?
荒井:どこだろう・・・あ、打ち合わせで会議室に案内していただいた時に出してもらう水ですかね!
佐藤:え、そこ?(笑)
荒井:オリジナルボトルがある会社や何種類かのペットボトルから選べる会社などありますが、ちょっとしたポイントにも「らしさ」を感じます。
佐藤:確かにね!私の場合は、お菓子や栄養ドリンクが置いてあるオフィスグリコ的なスペースをけっこう見ちゃう。レトルト食品とお米が用意されている会社や、お菓子がたくさん並んでいる会社とかいろいろあります。何が良い悪いというではないですが、従業員に対する会社のスタンスが表れる場所の一つだなぁと。
荒井:なるほど、他にもたくさんありそうですね!
佐藤:ね!例えば、化粧室も見ちゃいます。共用のアメニティがたくさん置かれている会社から、それぞれ名前がついているボックスで仕切られている会社まで様々ですよね。化粧室の空間づくりにも会社の何かが表れている気がする。
荒井:他には、執務室に流れている音楽にも違いが出そう!
佐藤:会社ごとで違うよね。集中力が高まるクラシックが流れていたり、いま流行りの洋楽がかかっていたり。
エントランスは企業ロゴだけではもったいない!
佐藤:音楽以外でも執務室はその会社らしさが出やすい場所です。例えば、働く人たちの机の使い方からとかね。
荒井:たしかに!
佐藤:行動指針などが社内に行き渡っていればこうならないはずと思うケースもあります。例えば、「コラボレーション」や「コ・クリエーション」といったワードがバリューで掲げられているけど、執務室ではみんな自分の席を守るように書類を重ねていて、コ・クリエーションが生まれにくそうな環境になっていることも。他にも「思いやり」を掲げているにも関わらず、社内のゴミ箱がパンパンになっているとか。
荒井:ゴミ箱にも出そうですね。
佐藤:皆さんも自身のオフィスを思い浮かべてみてください。きっとその会社「らしさ」が表れている場所が思い浮かぶのではないでしょうか。
荒井:うんうん。
佐藤:文化醸成のためのオフィス設計をお手伝いさせていただく機会も多いんですが、「理念やバリューを体現する行動をいかに増やすか」という視点でオフィスデザインを考えるとおもしろいんだよね。そこでもえちゃんに聞いてみたいのが、文化醸成のためにオフィスのどこか1つだけ設計できるとしたらどこを選ぶ?
荒井:難しい・・・あえて選ぶならエントランスでしょうか!
佐藤:お~!その心は?
荒井:クライアントや採用面接に来た方などが最初に目にする場所ですよね。会社のファーストインプレッションをつくる場所として大事にしたいなと。社外だけでなく社内の人にとっても、エントランスを通る度に、その会社で働くことが楽しみになる場所にできたらいいな、と。
佐藤:そうだよね、エントランスって会社の顔だから。文化醸成の観点でオフィスデザインをするときに、会社が大事にしたいことを認知したり理解を深めたりするためのゾーンと、それを体現する行動を促進するためのゾーンがあると思っていて。で言うと、エントランスは上手に設計すれば理解を深めるゾーンになるなぁと。
荒井:なるほど!
佐藤:社外の人をお出迎えする場所でもあるから、そこに会社らしいモチーフが散りばめられていれば、自然とその話になると思うんです。そうやって自分で説明する機会が増えれば理解も深まるでしょう。なので、エントランスにロゴを掲げるだけではもったいないかもしれませんね。会話や思考が深まるような仕掛けができると理想的かもしれません!
MVVとオフィス空間を紐づけよう!
荒井:そうやって話せる要素がいろいろとある方がいいですね!エントランスだけでなく、お客様を案内する会議室も「なんでこの名前なんですか?」と聞きたくなるような変わった名前が付いていると会話が生まれそうです。
佐藤:そうだね!一方で、体現を促すゾーンとして執務室を設計するときは、例えば「デスクの距離感は価値基準を体現しやすいものになっているか?」というような観点で丁寧に考えていきたいね。すると、良いオフィスにきっとなると思います。
荒井:うんうん。オフィスは一つのブランドですね。
佐藤:そう思う。一つひとつがビジョン・ミッション・バリューやパーパスに紐付いていて、なぜそういう設計になっているのかの理由が説明できる状態になると、オフィス空間はさらなる役割を果たしてくれると思います。
荒井:オフィスはそこに集う人たちの行動をデザインできるものでもあるんですね。
佐藤:これからオフィスを移転する予定の方はお気軽にご相談ください!
荒井:そうですね!今日は「オフィス、あなどれないぞ!」という回でした。ありがとうございました!
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今回はオフィス空間についてのお話でした!
1日の多くの時間を過ごす空間だからこそ、理念に紐づいた仕組みを施せば効果も期待できそうですね。ワクワクしながら働けるような空間づくりに挑戦してみてください!
かおりんともえちゃんがよもやまと話しているSpotifyトーク!気になる全編はこちらからチェック!
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