男の一人旅 バンコク🇹🇭編②
この日は曇り時々雨と不安定な天気だった。
あれだけ夜中まで馬鹿騒ぎしていたカオサン通りも、朝になると一時撤収を余儀なくされるようだった。警察官もうろちょろしているので、何か決まりがあるのかもしれなかった。
朝食:Lemoncurd Bread and Coffee
住所:199 Thanon Tani, Taladyod, Pranakorn, Bangkok 10200, Thailand
やはりバンコクに来てからも、朝食はタイ料理という気分になれず、適当に店を探した。最初は Konnichipan Bakery という東京のパン屋さんに行きたかったのだが、臨時休業となっており、こちらの店に入った。
開店直後ということもあり、まだ僕以外にお客さんはいないようだった。店の奥の方にスマホをいじるお兄さんが座っており、面倒くさそうな様子で明らかに不機嫌だった。一方、後から若いお姉さんが客としてやってきたのだが、そちらには優しかった。
僕は、アイスコーヒーのアメリカーノ、レモンカードロール、ベーコンクロワッサンを注文した。お値段230バーツだった。
席に座ると、観葉植物やミニサボテンが飾られているなど店内の雰囲気も洒落ているなと思った。流れている音楽もジャズっぽい穏やかな曲調で、歌詞がないのも静かで良かった。
ぼんやりと外を眺めていると、リヤカーを押すおばちゃんがこの後の準備をしたり、その間を猫が通り過ぎたりした。
そうこうしている間に、コーヒーが運ばれてきた。
量が多くお得には感じたが、味は普通だった。
チェンマイのコーヒー屋さんのように豆のパンチがなかった。
ベーコンクロワッサンは、活性酸素出しまくりの細胞ダメージ食のように感じてしまったが、外はカリカリでバターもたっぷり沁み出して美味しかった。
レモンカードロールは、お皿もこだわっている様子で、食感はジャムのようなねっとり感があり美味しかったが、少々小さかった。
The Temple of the Emerald Buddha
そのまま歩いて、通称エメラルド寺院と呼ばれる有名な場所に行った。
入場ゲートの前まで来て、下半身を覆う腰巻きを売る商人と目が合い、指を差され何かを言われた。その時に、僕は短パンで来てしまったことに気づいたのだが、貧乏性を発揮してしまい、ホテルまで長ズボンを取りに歩いて戻った。
結局、往復歩いただけで汗だくとなってしまったので、一旦シャワーを浴び、ベッドに横になり体制を整えることにした。
再び歩いてエメラルド寺院まで行き、今度は商人にも何も言われず、無事入場することができた。
エメラルド寺院の前でぷらぷらしていると、台湾人の夫婦に声をかけられた。中国語で話しかけてくるので、さっぱり何を言っているのか分からなかったが、どうやら写真を撮ってくれとのことで撮ってあげた。
雑談に「台湾有事で大変ですね」と言おうか迷ったが、僕はそこまで背景について理解していないなと思いとどめた。
The Grand Palace
エメラルド寺院から入場すると、そのまま The Grand Palace(王宮)も見れる感じだった。
The Grand Palace を出た後は、Saranrom Park の外周をぐるっと回り、ホテルに戻った。
途中、大雨が降ってきたが、欧米人は相変わらず傘を差さない主義のようだった。タイの方もあまり差していなかった。
昼食:Taste of India Bangkok
昼食は、前日すっかり気に入ってしまったインド料理屋にまた来てしまった。
店内に入ると、前日にいた20歳前後の若いインド人女性が迎えてくれ、ほとんど何も話さないが、満面の笑みだった。「また、来たのね」という感じだった。
僕は、マンゴーラッシー、バターナン、チキンティッカマサラを注文した。
早速、マンゴーラッシーが運ばれてきたが、前日のバナナのような臭みはなく、ラッシーとの組み合わせはマンゴーが最適であることが分かった。めちゃくちゃ美味しかった。
ナンについては、バターがあってもなくても、プレーンナンとあまり変わらない印象だった。
お目当てのチキンティッカマサラであるが、前日のチキンカレーとは味が違うなという第一印象だった。何か別の香辛料が入っている感じで、相変わらず旨みが凄かった。前日超えの美味しさだった。
食べ終わると、前日の強面のおっちゃんと入れ替わりで、柳沢慎吾のような風貌の陽気なインド人男性がやってきた。
なぜか僕の席に近づいてきて、「味はどうだったか?」と聞いてきたので、「最高だった」と回答すると満足そうだった。
続けて出身がどこか尋ねられたので、「Japan」と答えると、「Tokyo, Osaka, Nagoya?」と日本の都市にも詳しい様子だった。
その後、「リバプールのアンドウは知っているか?」と聞かれ、僕は安藤選手っていたっけ?と思い、一旦は「知らない」と回答した。
しばらく考えると、もしかして堂安律 選手のことではないか?と思い、「知っている!」と答えると、インド人男性は「あいつは、めちゃくちゃ速いんだ!」と言っており、その場を分かち合えた。
ホテルに戻って調べると、堂安律選手はブンデスリーガの SC フライブルク所属だった。リバブールには、遠藤航選手が所属しており「アンドウ」と「エンドウ」の発音は難しいことを理解したのだった。
ホテルにて
その後は、特に行きたいところもなかったので、ホテルでゴロゴロと過ごした。
テレビをつけると、NHK WORLD JAPAN が放送されており、しばらく観ていると、日本のニュース7でよく拝見する森下絵理香アナが出てきた。
日本では日本語のイメージしかなかったのだが、こちらでは英語をバリバリ喋っていたのでビックリした。超優秀なのはもちろんなのだが、人を違う角度から見ると、異なる発見があることを学んだ。
夕食:Taste of India Bangkok
お腹が空いてきたが、新しいお店を見つける気力も残っていなかったので、三度同じ店に入った。
店のメンバー自体は昼と全く変わらなかったが、疲れ切っていたからのか、外が爆音でうるさいからなのか、あまり元気がなさそうだった。
僕は趣向を変えてスイートラッシー、チキンビリヤニを注文した。
スイートラッシーはカルピスみたいな味だったが、人工的な味で健康に悪そうに感じた。砂糖がいっぱい入ってる感じ。
チキンビリヤニはビリヤニ自体を初めて食べたのだが、辛すぎて食べるのに苦労した。味は普通だった。
また、きゅうりは分かるにしても、生のにんじんが添えられているのがインドの文化なのか謎だった。
つけ合わせのソースも薄味で美味しくなく、そもそも何につけるのか不明だったので残した。
普通にカレーにしておけば良かったと後悔した。
お値段249バーツだった。
これで最後の来店となるので、チップを多めにチップ箱に入れたのだが、特に何も言われず、何か悪いことしたかなと思ったが、外の爆音のせいということにして店を後にした。
店を出るとホテルまですぐにも関わらず、客引きの嵐に巻き込まれた。ここで初めて腕を掴まれたのだが、勢いよく振り解き巻いてやった。
ホテルに戻って考えたが、やはりバンコクの印象があまり良くなかった。それは街の雰囲気もそうだが、大都市に興味がないのかもしれないなと思った。都市が大きくなればなるほど、なんとなく予測がつくし、人の欲望もよからぬ方向にいく感じに嫌気がさすような感じだった。
To be continued...