手づくりグリーティングカード④:スタンプの「おし活」
世に次々と新たな技術がもたらされ進化しているように、クラフトの世界も常に変わりつづけています。
例えば、スタンプ。15世紀にコロンバスによってヨーロッパに紹介されたラバー(ゴム)は、長い時と多くのサイエンティストの手を経て、工業製品や商業用ラバースタンプなど様々なものへと変化しました。さらに現在はクラフトアイテ厶にも。
ともすると対極にあるように思えるサイエンスとクラフトですが、つくる作業から一歩離れてみると、ふたつの間には深いつながりがあることがわかります。
クラフトに革新、クラフターに喜びを運んでくださるサイエンティストに感謝しつつ、今回はスタンプの具体的な押し方について書きます。
スタンプを押す活動、スタンプの「押し活」を楽しんでいただけますように。
ラバースタンプを押す!
準備は不要
印面にインクをつけるだけで押せます。
ラバースタンプを押すコツ
要らない紙に試し押しをしてみましょう。スタンプを押す力加減やインクのむらなどが確認できます。
紙は平たい場所の上にありますか。紙の下に段差があったり、別の紙が重なっていたりすると、押しむらができてしまいます。
紙が動かないように、余白にマスキングテープを貼って固定しておくのも良いアイデアです。
押し直しができないラバースタンプです。1回できれいに押せるよう、印面にまんべんなく、たっぷりとインクをつけましょう。
紙に対してラバースタンプを垂直に下ろし、印面全体に同じ圧力がかかるように押します。
押している間はスタンプをゆすらないで。印面がずれたり、にじんだりする原因になります。
ラバースタンプを紙から離すときは、紙を手で押さえて、ゆっくりと離します。
クリアスタンプを押す!
アクリルブロックって何?
クリアスタンプは印面だけのスタンプなので、それだけでは使えません。アクリルブロックという透明のブロック(台)をつけて使います。
アクリルブロックは小さいものから手のひらサイズ、さらに大きいものまで、形も四角や長方形や丸などいろいろあります。厚さは1㎝くらい。
たいていのアクリルブロックには、スタンプの装着やスタンプを押すときの目安になる格子線が引かれています。
アクリルブロックはクリアスタンプより少し大きいものが理想的ですが、大は小を兼ねます。スタンプより大きいサイズならどれでも。
スタンプのつけはずしも自由自在ですので、サイズの違ったものが2つ、3つもあれば使いまわせます。
アクリルブロックの使い方
クリアスタンプを保管用のシートからはがして、紙の上などに印面を下(裏側)に向けて置きます。そこへクリアブロックを軽く押しつけて装着完了です。
クリアスタンプとアクリルブロックの存在を知った頃の話———。
「接着剤も何もなく、ふたつの物体がくっつくなんてあり得ない」と、わたしは疑いのまなざしを向けていました。
果たして、やってみればいとも簡単に、ぱっとつくではありませんか。
あまりにあっけなく、「いったい、どうなっているの?」と新たな疑問が生まれたほどです。クリアスタンプの自粘着性ゆえに「つく」のだそうですが、やはり今でもやっぱり不思議です。
アクリルブロックで押すコツ
ラバースタンプのように垂直に紙に下して押します。小さいクリアスタンプは力を入れると、細い線はつぶれてしまうこともあるので、やさしく押しましょう。
クリアスタンプは、アクリルブロック以外に、もうひとつ、スタンプ・プラットフォームを使って押す方法もあります。こちらについては次回で!
※見出し写真のカードのつくり方は、以下でご紹介しています。
透明な台をつけてください。
アクリルブロックの使い方、
アクリルブロックとクリルスタンプは、接着剤などがなくてもくっつきます。はがすことも簡単ですから押し終わったら、また別のクリアスタンプにアクリルブロックをつけて使うことできます。
種類はそれほどいらない
小さなスタンプに向いている
スタンピングプラットフォーム
大きなスタンプ
繰り返し押すスタンプインクパッドがキス
紙選び
インクパッド選び
ラバースタンプはぐっと
クリアスタンプはそっと
小さくて繊細なスタンプの場合
スタンピングプラットフォーム
重ね押ししたい場合は便利。わたしはあまり使わない。アクリルブロックでじゅうぶん。
いんくを使う。
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