手づくりグリーティングカード⑤:スタンプ・プラットフォームの「おし活」
今回は、前回ご紹介できなかったクリアスタンプのもうひとつの「おし活」、スタンプ・プラットフォームについてお話しします。
※ラバースタンプと、アクリルブロックでクリアスタンプを押すコツについては、こちをご覧ください。
スタンプ・プラットフォームって、何?
スタンプ・プラットフォーム―――長い語ですね。英語ではスタンピング・プラットフォームとさらに長いらしく、わたしの持っているものにはスタンプ・ポジショニング・ツールとの別名が。こちらにしても、また長い。
何かバシッと、ひと言で表せる語がないものでしょうか。
書くのも読むのも字余り感ありありのスタンプ・プラットフォームですが、大きなクリアスタンプを押したいときや、押し直しをしたいときにあると便利なツールです。
スタンプ・プラットフォームの仕組み
プラットフォームとは、そもそも平たい台や基盤の意味で、これが転化し、身近なところでは駅のホームやコンピュータ用語としても使われているのだそうです。そして最新(と言えるかどうかわかりませんが)は、クラフト界でも!
その訳は、スタンプ・プラットフォームの仕組みにあります。
スタンプ・プラットフォームは二層の構造になっており、上はクリアスタンプを装着する透明なアクリル板で、下は紙を置く台があります。
故にプラットフォー厶という訳ですが、アクリル板と下の台は、ちょうつがいで留められています。この仕組みにより、スタンプ・プラットフォームも本やノートのように開閉できるのです。
スタンプ・プラットフォームは、アクリル板のほうにクリアスタンプをつけて、台に置いた紙に押します。スタンプの位置が固定されますから、スタンプを、
狙った場所に
同じ場所に
何度でも
押すことができきるのです。
スタンプ・プラットフォームの使い方
アクリル板を上げて開きます。
台に紙を乗せ、マグネット(付属していれば)、またはマスキングテープで固定します。
スタンプを押したい場所に、スタンプの印面を下に向けて、紙の上に置きます。
アクリル板を閉じます。
アクリル板の上からスタンプを軽く押して、アクリル板を上げます。これでアクリル板にスタンプがついているはずです。
印面にインクをつけます。
再びアクリル板を下げて、スタンプを押します。
スタンプがかすれていたり、さらにインクを鮮明にしたいときは、印面にインクをつけ、押し直します。
スタンプ・プラットフォームの使い方については、YouTubeなどの動画サイトでもたくさん紹介されています。
わたしが使っている Hampton Art のものもあります。英語のものがほとんどですが、百聞は一見に如かず。文字で読むより、より多くの情報が得られることでしょう。
スタンプ・プラットフォームを選ぶ
スタンプ・プラットフォームを選ぶときには、3つのポイントがあります。
まず、大きさです。
基本的な仕様はどのスタンプ・プラットフォームでも同じですが、大きさに違いがあります。
わたしのは(写真上)は小さいサイズで、A6ぐらいの紙に適しています。
2つ目は、台の枠です。
わたしのスタンプ・プラットフォームの台は、枠が紙を置く場所より一段高くなっています。
枠に添って紙を置くことが多いので、紙がずれにくくなるという利点があります。
一方で、台より大きな紙を置けば、枠が紙を傷める可能性があります。そのため紙を置く台と枠とに段差のないスタンプ・プラットフォームもあります。
3つ目は、価格と品質。
スタンプ・プラットフォームは安いものから高価なものまであります。値段と品質が一致していれば良いのですが、そうでないことも間々あるようです。
使い方の問題もあるでしょう。さほど頑丈な道具ではないですから、手荒く扱えば、壊れてしまいます。
スタンプを思いのままに配置できるのがスタンプ・プラットフォームの最大の魅力です。いろいろな「押し活」をエンジョイしてください。
※見出し写真のカードのつくり方は、こちらでご紹介しています。