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手づくりグリーティングカード①:365日、いつも、どんなときも
グリーティングカードについて
グリーティングカードって、何?
グリーティングは、あいさつという意味です。日本ではお正月には年賀状を、夏には暑中見舞いで季節のあいさつをします。グリーティングカードも同様の目的で使うことができます。
アメリカやヨーロッパで最もポピュラーな時候のあいさつといえば、やはりクリスマス。それにバレンタインデーやイースターや母の日、父の日などの年中行事、誕生日や結婚記念日などお祝いのときにもグリーティングカードをおくります。
感謝の気持ちを伝えたいときには Thank you カード、お祝いには Congratulations カード、お見舞いには Get well soon カード、ある日ふとだれかを思い出して、お元気かしら? そんなときにも1枚。
365日、いつでも、どんなときでも、何か伝えたいことがあれば、おくることができる。それがグリーティングカードなのです。
はがきや手紙と、どう違う?
何か伝えたいことを書いておくるという意味では、グリーティングカードははがきや手紙とかわりはありません。はがきと違うのは封筒に入れておくることです。
また、一般的なグリーティングカードは1枚の紙を半分に折った体裁で、一方、はがきは一葉です。この点も異なります。
手紙と違うところは、メッセージを長く書く必要がないということでしょうか。グリーティングカードそのものが、すでにおくった人の気持ちをあらわしています。
手紙なら最低便箋1枚は書かなくてはとプレッシャーがかかるところですが、グリーティングカードならひと言だけ書いて、署名するだけでもかまわないのです。
手づくりする理由
ハンドメイドはハートメイド
お店に行けば、すてきなグリーティングカードがあまたと並んでいます。最近は手のこんだ立体カードもよく目にしますし、アーティストの手にかかれば、そのカードはもはや芸術作品です。
子どものときに飛び出す絵本の大好きだったわたしは、今でもそれが本であろうとグリーティングカードであろうと、目が「3D」とキャッチするや否や足が止まってしまいます。
しかしどんなに美しいグリーティングカードでも、ハンドメイドのものにはかなわないことがひとつあります。
それは、あなたがだれかのことを想いながらつくった温かい気持ち。真心ともいえるでしょうか。
すべてのハンドメイドについても言えることですが、ハンドメイドはハートメイド。ハートの温もりはハンドメイドならではの魅力です。
手近な材料で
ハンドメイドには材料が必要だし、つくるのにも時間がかかる。たしかにそのとおりです。でもグリーティングカードほど気軽にできるハンドメイドはほかにはありません。
特殊な材料はいらないのです。極端な話、紙1枚、ペン1本あればつくれてしまいます。
クラフトにかかわらず、何か新しい趣味を始めるときに、それに必要な道具や材料を準備するのは楽しいことです。けれど、もしその趣味を長くつづけないとしたら?
そろえた道具や材料は無駄になってしまいます。
グリーティングカードなら、もしかするとすでにお持ちのもので始められるかもしれません。専門店だけでなく、街角の100円ショップにもきっとたくさんの良い材料がそろっていることでしょう。
とりあえずはじめてみるには、グリーティングカードづくりはぴったりの趣味です。
ゆるクラフト
わたしがグリーティングカードをつくり始めた頃は、水彩で絵を描いたり、切り絵にしてみたり、凝った嗜好のものに挑戦していました。
そうすると小さいながらも時間がかかり、上手く出来上がれば努力も報われるというものですが、失敗しようものならかなりの痛手。
手をかけたぶん立ち直るのに時間がかかり、仕舞には「もう、おくるのはやめた!」という本末転倒の事態に陥ることも。
時間がかかれば、一度にたくさんのグリーティングカードもつくれません。
クラフトを楽しみつつ、メッセージを書くゆとりも残すために、今は肩の力を抜いて、ゆるっとつくっています。
小さいながらもアート
スケッチブックや画用紙を前にして、さて、これから何を描こうか、どこからどう始めようか、考えれば考えるほどなど真っ白なキャンバスに圧倒されて手が動かなってしまう。こんな経験はありませんか。
やや大げさに表現するならホワイトキャンバス恐怖症。でも面積の小さなグリーティングカードなら、ホワイトキャンバスも怖くはありません。
デッサンや色彩といった専門知識も要りませんし、スタンプなどのツールを使えば絵心がなくても、きっと納得のいくアート作品に仕上がると思います。
この記事を読んで、「おもしろそう」と思っていただけたなら、ぜひ紙とペンを手に! 早速はじめましょう!
※見出し写真のカードのつくり方をご紹介しています。