感動!娘と見違えた世界
今週は長女エルサについて。
彼女は現在5年生。4年生の終わり4カ月間は不登校。スウェーデンは2期制。前期の始まりは8月半ばです。5年生前期始め2日間登校、その後は【病気休暇】を選んでいます。原因は、教師によるいじめ。不登校の原因、経過について知りたい方は ”まとめのつぶやき” の後をご覧ください。
私の住んでいるスウェーデンの市は、不登校児に対して公民の枠を超えて大きな組織が動きます。所謂 "無敵の人" 引きこもって自己善>社会悪の思考スパイラルに入る方を減らす為。
エルサの不登校は教師によるいじめであり、彼女は病気休暇を取る選択をした、とても悲しい結果です、と校長にメールを送ってから、この組織が動き始めました。付随し、私とフレデリックは、彼らとのミーティイングを持ちます。
今週そのミーティイングがありました。今回の参加者は、児童精神カウンセラーなど大人7人でした。
今回のテーマは、不登校の親が抱えるジレンマ
エルサの存在に感動しているのに、親は彼女を変えるの?
私はミーティイング前後とてもストレスを感じる。
お菓子の量が増える、睡眠の質の低下、表情が乏しいといったことをはっきり実感します。
なぜなら、、、
いじめという不運で、学校に関わる全ての人との対人関係に休暇が必要、それをクラスの友達には言うこともなく実行している娘を誇りに思っているから。潔い、健全
前期が始まる前、担任から「エルサがウィルマ先生(不適切発言教員)と教室で会うことはない、と彼女に伝えてほしい。」と言われ、そうしたところ
「どうしたらウィルマ先生はまだ学校で働けるの?」
小さな声でエルサは呟きました。喜んだ顔は全くしなかった。私は大人の事情を説明するしかなかった。これは彼女の学校組織への真っ直ぐな不信感の言語表現だと思います。私も同感で、学校全体でいじめを隠蔽する、力のない一生徒が学校の言うことを受け入れ首を縦に振れば、いじめはなかったことになるという、一人の子供の尊厳を軽視する傾向。一教師だけの問題ではないことは明らかで、それをエルサの疑問が的確に伝えている。
エルサが不登校中にやっていること、学校の成績では測れないだろうけど凄い!
料理:自分のご飯は自分で作る、盛り付け重視!メニューはラザニア、グラタン、ピザ、焼きめし、ピクルス(私の為)
御菓子作り
料理後の後片付け
ご飯作りの為の買い物リスト作成
祖父譲りのくりくりの髪のスタイリング:ドライヤーには投資しました。お小遣いでいろんなブラシを購入&試す
絵を描く
アクセサリーを作る:最近エルサが最もはまっていること
自立してる。美的感覚、芸術的才能に優れている。風の時代と言われる今、私は彼女の将来に不安を感じない。
ここでこの投稿のタイトルについて説明しますね。
今年の夏アパートを総入れ替えしている時ふと、電子レンジの白が攻撃的だと思い、エルサに聞いた。
「白の中には、バイオレントな白ってあるよね?」
「うん」
自分にガッツポーズ
エルサの色彩感覚に近づけたー
と思った。
ここで親ばかです、エルサの素敵な一言を紹介します、こちらも学校の成績では測れないだろうけど母は感動している
「ママ、必要な物にはお金を使わなきゃダメなんだよ。」けちるな、母への諭し
「ママには、薄いピンクが似合う。」母よ、黒ばっかり着ない、の代替え案を出す
「ママに何か買ってほしいときには、どうやってセールスするか考える、見た目、実用性、使用頻度とか。」
「私の部屋はミュートカラーで統一。」ミュートカラーとは、それぞれの色が突出することなく調和していることらしい。
「学校週3日制、授業は3日、あとは遊ぶ。勉強効率悪いから。」
ちなみにエルサは家に居るとき基本自分の部屋にいます、ドアを閉めて。彼女の部屋は彼女自身がコーディネイトしました。閉じこもってるとも言えますが、安心する、好きな物に囲まれ快適な場所があるということでもあります。
エルサが不登校中にやらないこと
彼女がNej (スウェーデン語でNO)と言ったこと。例えば外食。騒音や色味、匂いが気になるから。
エルサは「Jag förstår inte att andra inte kan ta att nej är nej. 」(他の人がNOはNOだということを受け入れないのが、私にはわかんない。)彼女が不快に感じることを避けるようにしています。これはストレスを生まないという意味で、結構重要かな。正直、エルサが嫌だということで、こうすべきだからと納得させる理由がない。
ミーティイングのストレス:其の2
離婚を不登校の原因の第一に挙げられるから
エルサは離婚が原因じゃないと言ったし、そのことも今エルサを支援する学校オンブズマン的組織に伝えた。(オンブズマンという表現は、彼ら組織はエルサの学校の校長がボスではなく、それとは別の指揮下で動いているということです。)それでも毎回親はこうするべき、例えば、昼夜逆転した彼女の生活を夜のスマホ時間を制限して戻す、とか。Ipadを2歳から与えられたエルサ、スマホ世代、それを取り上げて夜が楽しくないということを学習し昼夜を戻す。正直、馬鹿げてる。スマホ見ながら、あんなに細かい作業のアクセサリ作りができるって凄いよ。どうせエルサは自分で何とかするさ。
貴方たちはエルサの発言を真っ向から受け止める気はあるのかな、分析結果とは社会の色眼鏡なのかと思ってしまう。
児童相談所が絡む離婚、フレデリックのアルコール依存症問題。でもアルコールは合法であり、フレデリックは70を超え、断酒しているように見受けられる。(私が彼を監視できる権利はないのでこのような表現になります。) 10代半ばからアルコールが身近にある環境に置かれ、アルコール依存症となり、今断酒している。それって素晴らしいカムバックだと思います。ちょっとおじいちゃん的頑固さはあるけど。離婚やアルコール依存症が社会的に非難されやすい原因だから、不登校と結び付けてしまうのかな?短絡的でジャッジメンタルな感じがして、引っかかる。
エルサの今の状況
エルサは学校とは全く違った場所に週2回、計2時間通うことで出席扱いとされています。そこでは他の生徒に会うことはなく、同じスタッフと一緒に、エルサの好きなことや学校の課題を少しずつやっているようです。100%不登校からの大きな進歩、スタッフに心から感謝、エルサに感動しています。私の発言、「信じられる大人はいるんだよ。」というのはもうエルサには通用しないから、彼女には彼女の五感でそれを体感し、大人への信頼を見つけてほしい。
我が子ながらエルサはビジュアルが綺麗。
自分の好きな物事、必要な物をしっかり把握している。迷いがない。
他人のパールソナルゾーンに入らない会話術は聞き役としては天才的。話し出すと、コアをスパッとつく言葉選びも素敵。
まとめのつぶやき
大人だって病気休暇からの復帰には時間が必要、この点で大人と子供は、きっとあまり差はないのでは?
才能溢れるエルサの母として、一保育士としてのつぶやき:
子供をなめないで。みんな感動させてくれるもん。笑わせてくれる。
不登校、学校で行動問題がある子の声を真剣に聞いて向き合ってみたら、学校がブレイクスルーしそうな予感あるんだけどな。変わるのは子供じゃない。ちゃんとっていうことに疑問を投げかけてるんじゃあ?
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不登校の原因及び経緯
4年生の前期のある夜、夕飯を食べていてエルサが何だかさえない顔をしているな?と思って
「何かあった?」
彼女は学校で起こったことを話したとき、顎が外れるほどショックだった。エルサ、貴方は何を言ってるの
何か言わなきゃと感じ言ったこと。
「忘れなさい。」
エルサは怒りと悲しみで泣き叫びながら自分の部屋へ行き、バタンとドアを閉めた。
その後もウィルマ先生とはいろいろあった。
担任との特別面談で、5年生に進級できることを確認し夏休みに入りました。2か月ある夏休み中、心配で学校に行って欲しい私は、5年生から新しいスタート!を押し付ける会話をしていた。あるときエルサが私に言った。
「ママ、ママが休みの時は仕事の話したくないよね、だから今私に学校の話はしないで。」
超真っ当!
5年生の前期が初日、フレデリックに送ってもらって登校。その後私の自宅で彼女を迎えた時、
「よく頑張ったね、偉いよ〜。」
力強く抱きしめた時、エルサの表情はなんとなく曇ってた。
不登校になってから、私は基本的には毎日、学校に行きなさい!モード。
そんな9月のある日ふいにエルサが、4年生後期の図画工作の時間の出来事を私に話しました。信じられなかった。またあの先生か。今回の私の速攻の返しは
「分かった。学校に行きたくなったら言って!それまでママは学校に行けとは言わないから。」
エルサの顔から強張りが取れて柔らかくなった気がした。これはオンブズマン的組織には、母親が登校に積極的でないと判断されました。
それから数日後ふとエルサが私に言った。
「パパは離婚が原因で私が学校に行けないと思ってる。そういう風にパパが親戚に言ったの。でも違うよ。学校で遭ったことが原因で学校に行けないんだ。」
私の仕事は保育士です。
大学の保育士カリキュラムでは学校法を学びます。不当不快な扱いを受けた場合は、報告が義務。
幸せだったのは保育園の園長との会話で、園長が「それってエルサの学校の校長先生知ってるの?校長は親から連絡があったら対応する義務があるのよ。」
エルサが話したことは4年生の時に既に担任に話していた。でも校長に直接言っていない。
出来事を淡々と書いたメールを送った。直ぐに反応が。
それから学校オンブズマン的団体が動き出した。彼らと初めてのミーティイングは学校以外のところでとお願いした、学校の隠蔽体質に不信感しかなかったから。言ってみるもの!それが実現した。
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