ハラペーニョ・ボムは7メートル先で小さく爆発した
朝から尻が痛い。
原因は明確、昨晩食べた青唐辛子だ。たしかメニューの名前は「ハラペーニョ・ボム」。齧った数秒後に、追いかけるように辛みがやってきて、飲み込んだ後に一瞬だけ爽やかさもあったような気がするが、コロナビールとテキーラをがぶがぶ飲んでいたこともありその記憶は怪しい。
口内で噛み砕かれた小さなボムは、食道 > 胃 > 小腸 > 大腸 と7メートルの長旅をしたことはたしかだ。そのあいだ何度もボムボム爆発を繰り返していたのだろうか? 胃液によって消火活動が行われ、旅の後半はおとなしく過ごしたのだろうか? カプサイシンで脂肪燃焼っていう話もあるし、内臓脂肪がちょっとだけ燃えてたり?
ちょっとだけ期待しながら体重計に乗ったら、0.1kg増えていた。
尻がほんのりと痛い。生きてる 生きている そのうつつだけがここにある
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