いつまで続くか線香花火
シュゴゴゴゴゴッ。オープニングにふさわしい。
勢いのいい火花にあとずさる6歳末娘。しかし、すぐに花火が笑顔を照らす。
想像よりはるか長く花が咲いているようで、小6長男も少し嬉しそう。
中3、中1、双子コーデの仲良し姉妹もお揃いでクールに楽しんでいる。長女はずっとスマホ越しに花火。
映えを狙う長女をカメラ越しに私が狙う。風のない日の花火は妖艶で映える。
小さい花火セットは、あっという間にクライマックス。最後はこれ以外の選択肢はない線香花火。
咲き誇る花を見ながら、あと何回こうやって家族揃って花火ができるのだろうか。そんなことをふと考える。
「子どもが小さい頃になんでもっと遊んでやらなかったのか。と今になって後悔することがある。たくさん遊んであげなよ」と昨日、職場の大先輩が言ってくれた事を思い出す。
もう少し。もう少し。とみんなで花が散る様子を見守る。火が消えるまでずっと美しい。そして儚い。
「あー楽しかった」
と花火の匂いを漂わせながら、ゾロゾロとみんなで家に帰る。
大切な夏の思い出。
久しぶりに朝からセミが鳴いている。
今日も花火をしよう。
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