怒りや嫉妬が地球を回す 〜 一億総被害者の会
"SNS疲れ"という言葉を聞かなくなった。敏感な人やフツーの人はとっくにSNSから離れていて、残っているのは免疫ができた人、孤独な人、鈍感な人、そこで稼いでいる人、そして暇人。 いや、フツーの人も書かないけど見てはいるか。
▼各SNSの傾向と対策。2024秋ver.
XとThreads(テキストSNS)
常に誰かのイライラ・もやもや・嫉妬・にやにやが溢れている。テキスト系のSNSはそれらが一番バズるようなアルゴリズムになっているから「むかついた」「ひどいめにあった」「あいつらだけトクしててずるい」「バカ発見」といった情報が優先的に表示される。つまり、この世の地獄。たまにのぞくのはいいが、読みすぎると心が濁る。本当に知るべき情報は他のメディア、他のチャンネルでも必ず取得できる。
Instagram(写真&動画SNS)
ストーリーズが主流。日記やアルバム的なストックではなくフローなSNSになったねいつの間にか。タレント/インフルエンサー/一般人の境界線が曖昧で、まめな食いしん坊、犬猫ラバー、家族ラバー、スポーツラバー、アイドルラバー、ファッションラバーなど、それぞれが己の好きやフェチを投稿していて比較的平和。平成の頃にテレビの情報番組や雑誌が発信していた情報を担っている印象。お店や街、話題の場所やイベントに人を動かす力があるという意味では健全か。お酒やグルメ、買い物依存症の養成所(類は友を呼ぶから安心できる)という側面も…?うらやましい!わたしも!という欲望を増幅する場所。
Facebook(実名SNS)
利用人口は減少の一途を辿っているが、連絡ツールとしては機能。学校や会社の同窓会名簿、年賀状的なコミュニケーションツールとして生き残っていくのだろうか。実名だからこその嘘や見栄、ポジショントークも多そう。仕事報告、イベントレポート、ふしぎポエム、拡散希望など。群れるのが苦手な人、年賀状なんて出したことがない人、誕生日パーリーや結婚式二次会は苦手という人には居心地がわるい場所だろう。フォローしつつミュートできる機能がありがたい。
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特に地獄なXやThreadsをスクロールしていたら「一億総被害者の会」という言葉が浮かんだ。直接被害を受けてない人もプラカードを持つ「オンライン上の被害者の会」が毎日、何十何百と生まれては消える。 "人の噂も七十五日" というが、いまは75時間くらいかもしれないね。くわばらくわばら
暇人は3枚も4枚もプラカードを持つ。会社をリタイアして時間とお金に余裕ができて、かつ情報リテラシーが低い人が(オンライン上でもオフライン上でも)プラカードを持っているのを見るのは正直しんどい……
SNSを趣味にしている人は、Aという事件に腹を立てながら、Bという炎上に薪を焚べつつ、Cというデマを広めている。あくしゅみ〜 人は元来やさしい生き物ではなく、わがままで怒りっぽく野蛮な動物なんだよな、と地獄SNSを見ていると思う。
嘘で出来た世界が 目の前を染めて広がる
ただ地獄を進むものが 悲しい記憶に勝つ
え? あんたはなんで毎日のようにnoteを書いているのかって? 孤独な暇人だからです、、( 楽にならざり ぢっと手を見る )