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歌人さんの香る花の短歌
池のある公園、5月はこんな感じでした。
前に投稿しましたが、見下ろすと水際に黄菖蒲の花が咲いていました。
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◇
柵で囲まれ、池全体の景色が見渡せるように小高くなっているところがあります。そこにベンチがあり、座ってただただほわぁ~っとしている人、食べたり飲んだりしている人、うちのように犬の散歩がてら、鯉や亀にエサやる人と、いろいろです。
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うので、フード持参で犬にもあげます。
甘やかされ犬 (^ω^U)/♪
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▽△▽
5月、それから急に暑くなり、犬もあまり歩きたがらないので、散歩は近くの公園で済ませていました。私も暑いし。
∵∴∴
6月に入って、少し涼しい日、久しぶりに池のある公園のその場所へ行ってみたら、
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。○○。○。
。。。○。○ムゥウン○○。。○。。
うっ、すごい香り!
周りを見渡すと、右手にクチナシの花がてんこもり咲いていました。距離的には結構離れているのに、こんなに強烈に香りが漂ってくる……。
きつめの香水つけた女の人にとり囲まれたようなかんじです。┐(/o\)┌タスケテ~
◇
2週間ほど前、また行ってみたところ、
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クチナシは黄色くなって、もう終わりかけ。
香りも微かに分かる程度。
真下に、
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落ちた花がひとつ、流れてきていました。
クチナシの花、こんなにかわいい。。。
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エサと間違えて、にゅ~んと鯉が近寄って来ます。
頭にペタンとくっつくといいな、と思いましたが、エサじゃないと分かって、すぐ潜り込んでしまいました。
3日前、雨上がりに行くと、もう黄色くなったクチナシは全部落ちて池の中に溶けてしまったようでした。
◇
◇ * ◇ ~ ~ ~
◇ 香りの強い花、ちょっと苦手です。
梔子の他、沈丁花、金木犀、なども。
どれも、漢字で書くと名前が美しいです。
実際、その花の香りを香水の原料に使ったりもしているそうですが、私には香水アレルギーがあります。 きつい香水の方とすれ違うと
喉痒い~!咳止まらない~!息止まりそう~!
となる時があります。
花の香りと言えば、薔薇と茉莉花は大好きで、進んで嗅ぎに行くのですが…。
こちらも漢字で書かれると、いと美し。
薔薇の「薔」なんて、上から見た薔薇の花と同じに見えます。
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30年程前に家を建てたとき、ハウスメーカーの方に「庭木を選ぶとき、金木犀のような香りの強い木は、周りで嫌がる方もいたりして問題になることもあるので、お避けになられた方が」と言われました。その時は、そんなことある?と思っていました。
今になるとそれもあるのかな、と思ったりします。花の咲く季節が来て、表に出ると香ってくる金木犀。お隣から? でも一年中香ってるわけでもないし、そんなに強くなくふわっと甘い香りなのでこれくらいは大丈夫です。
そういえば、うちの銀木犀(白い花で香りは弱い)は、ほぼ枯れてしまいました。
※ 歌人さんの香る花の短歌を、集めました。
ゆつくりと私は道を踏みはづす
金木犀のかをりの中で
金木犀ふたたびここに匂ひきて
意外に長し今年の秋は
夜の庭に茉莉花、とほき海に泡
ひとはひとりで溺れゆくもの
幾重もの瞼を順にひらきゆき
薔薇が一個の眼となることを
植物になるならなにに?ばらが好き
だけど咲くのは苦しさうだな
薔薇園をとざすゆふやみ花の色
なべて人には禁色にして
※ 金木犀、秋の花なのに今頃?、と
季節感を全く無視してしまいましたが、6月のクチナシ軍勢に押されて、香る花、と言えば金木犀、そして詠まれた短歌を思い出し、書いてしまいました。
◇ ◇ ◇
最近、短歌集をよく読んでいますが、
その中で、文語体でも詠まれる歌人さんや主に文語体の方で詠まれる歌人さんがいらして、
古語の美しさで気持ちが落ち着いたり、心地よい眠りが来たりすることに気付かされました。
文語体っていいですねぇ (´- `*)♡
もっと勉強しとけば良かった φ(..)
※ 川野芽生さんの短歌は花の香りは詠ってはいませんが、
雨読の季節に、何度も読み返そうと思う歌集です。
川野芽生さんの古語について、帯にこのように記載がありました。
叙情の品格、少女神の孤独、
端正な古語をもって紡ぎ出される清新の青。 川野芽生の若さは不思議だ、
何度も転生した記憶があるのに違いない。
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