INFJな私の本事情
私は趣味が読書なのだが、小さな頃からどうも登場人物への感情移入が激しい。
もはや激しすぎるのではないかとすら思う。
例えば、生きて欲しかった人が死んだら、読み終わった後は放心状態。
もし学校で読んでいたならば、周囲の友達には絶対に話しかけられたくない。
その後に忙しい用事があるのも好まない。
「あの人は最後はどんな気持ちだったのか。。」
「あ、でも○○だったし、最後の最後は幸せだったのかな?」
なんて妄想に取り憑かれながら、ゆっくり夕方を散歩するのがいい。
そしてその日の夜。
お風呂やベット、寝ようと目を閉じる時。
好きな文章やシーンを頭の中で映像化して、
本の中のあの人が幸せだと良いなとか思う。
自分の中で出来上がった世界にのめり込んで勝手に感動して、またちょっと泣いてみたりするのもあるある。
もしかしたら意味の無いことなのかも。
友達にもよく言われる。
「あんた実際は何も関係ないやん」って。
でも考える。
実際には存在しなくて、会う事もできないあの人が、最後は幸せだったらいいって。
まるで私があの人の大切な友人だったかのように、家族であったかのように心から願う。
それで考える。
もしかしたら現実にもあんな人がいるのかもと。
私に何ができるか。
私も同じ立場なら救えるか?
その人たちに会ったらどう話せばいいかな?
そういえば知らない言葉あったな。
調べてみよう。
でもまた考える。
私ってほんとにそんなこと出来るのか?って
突然現実的になって、多分今のままだと何も出来ないって自分を見つめ直して。
それでまた落ち込む。
やっぱ何もできないなって。
それでもふと。
本屋や古本屋でまたその本を見かけた時、
その本に纏わりついている、
あの切なくて淡い空気を思い出して、
うわ〜ってなんだか分からない感情を沸き立たせるその瞬間。
私は会ったこともないあの人に思いを馳せて、
出会えてよかった、こんな気持ちにさせてくれてありがとうって思う。
言語化するのは本当に難しいことばかり。
私の心の中は、いつもどうも本や周りに影響されすぎて浮き沈みが激しい。
幸せを願ったり、かと思ったら勝手に病んで泣いてみたり。
でも、まるでその人を生きたかのように、
生々しく感情を読み取れる。
本を読んで、何かを冒険した感覚を人よりも少しだけ濃く味わえる。
読み終わったあとに、何だか大きな経験をして生まれ変わった気持ちになれる。
人に優しくするか、とかちょっと思う。
そんな私を、私は私でよかったって思う。
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