🇨🇦ISNCSCI Algorithm と 🇪🇺ISNCSCI calculator
皆さんは脊髄損傷のゴールドスタンダードの評価であるISNCSCIをご存知でしょうか?その評価はとてもややこしいのですが、そのややこしい部分を自動計算できるツールがありますので、今回は2つご紹介します。
🇨🇦 PRAXIS Spinal Cord Institute
Praxis はカナダを拠点とする脊髄損傷の研究、技術革新、治療における世界的な連携を主導している非営利団体です。
ISNCSCI Algorithm
Praxisが開発した自動計算システムが「ISNCSCI Algorithm」です。
🇪🇺 European Multicenter Study about Spinal Cord Injury
EMSCIはヨーロッパの脊髄損傷臨床ネットワークです。
ISNCSCI calculator
EMSCIが開発した自動計算システムが「ISNCSCI calculator」です。
Computer International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury (ISNCSCI) algorithms: a review
この論文はISNCSCIをコンピュータで自動計算するアルゴリズムに関するレビューです。既存のアルゴリズムの概要と、研究および臨床ケアにおけるそれらの使用状況を評価しています。特に、EMSCIとPraxisの2つの検証済みの公開アルゴリズムに焦点を当て、それらの普及度、有用性、使用状況を調査し、臨床精度向上への貢献を論じています。これらのアルゴリズムは、臨床医による判断を代替するものではなく、データ品質管理や教育に役立つツールとして位置づけられています。
Classification challenges of the 2019 revised International Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury (ISNCSCI)
この論文は今回のnoteの内容と少し外れますが、ISNCSCIの判定上の課題についての提言がなされており参考になるかと思います。
2019年改訂版のISNCSCIの分類上の課題を論じています。具体的な症例をChallenging caseとして5症例提示して解説があるので参考になります。
まとめ
この自動計算システムを利用すればISNCSCIに対する拒絶反応は和らぐのではないでしょうか?一度臨床で試してみてください。
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