【11分で解説:自律神経過反射】PTOT国家試験 脊髄損傷領域 第47回 AM-問題40 #せきそん国試
今回は第47回PT国家試験の午前:問題40を解説します。
今回は自律神経過反射の問題ですね。以前にも同様の問題がありましたので、よろしければご覧ください👇
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■自律神経過反射の特徴的な症状
発作性高血圧 徐脈 頭痛 発汗 顔面紅潮 鳥肌 吐き気 etc
がありましたね。
この時点で 4.低血圧を呈する 5.頻脈を呈する は選択肢から省けますね。自律神経過反射は発作生高血圧と徐脈でしたね。
その他の1・2・3は+αの知識が必要になります。
ではひとつずつ解説していきます。
1.第5胸髄(Th5)よりも高位の損傷に発生する
これが正解になります!
理由としては、Th5-12レベル由来の大・小内臓神経が障害されるからです。大・小内臓神経は大量の血液がプールされている腹部内臓器の血管運動を支配しているため、自律神経過反射や起立性低血圧はこの腹部内臓器の血管運動の調節機能が障害されることで生じるため、Th5-6以上(教科書や文献によってはTh6以上と記載されているものもあります)の損傷レベルで合併します。国家試験ではTh5-6以上と覚えておくと間違いないと思います。
2.下肢挙上で症状は軽減する
これは脊髄損傷者の血圧の症状として有名な起立性低血圧の症状が出た時の対処方法ですね。自律神経過反射の症状が出ている時、つまり発作生高血圧の時には絶対にやってはダメです。最悪の場合、脳出血が生じる可能性があります。
3.起立負荷で生じる
これは起立生低血圧の誘因ですね。特に急性期では起立生低血圧症状はキツいと思います。頸髄完全損傷者では回復期でもしばらくはこの症状に悩まされます。
正解は 1.第5胸髄(Th5)よりも高位の損傷に発生する でした
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