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【8分で解説:到達可能ADL(組み合わせ問題)】PTOT国家試験 脊髄損傷領域 第47回 PM-問題38 #せきそん国試
今回は第47回PT国家試験の午後:問題38を解説します。
今回は機能残存レベルと到達可能ADLの組み合わせを問うよくある問題です。
では見ていきましょう!
1.C3:下顎による電動車椅子の操作
こちらは以前の問題でも解説したチンコントロールってやつですね。チンコントロールはC4レベル以上から適応とされます。
2.C7:自助具なしでの書字
上の表の②字を書くを見てみると、C8から完全自立となっています。グリップができないC7では書字をするには自助具が必要となります。
3.T1:プッシュアップ
T1レベルであればプッシュアップできます。
4.T6:床から車椅子への移乗
床からの移乗、通称”床トラ”のことですね。移乗動作で言うと頸髄損傷者にとっては最高難度の動作になるかと思います。では表をご覧ください👇
12.床から車椅子への項目を確認してみます。C7Aより下位レベルから完全自立となっています。(*改良Zancolli分類でのC7Aの上腕三頭筋はMMT4-5相当です)
なのでT6レベルではなんらかの阻害因子がなければ床トラが十分可能なレベルと言えます。
5.L2:長下肢装具とクラッチとを用いての歩行
L2レベルと言うことは股関節の屈筋が効いてます。なので長下肢装具とクラッチを用いることで練習は可能ではありますが、到達可能なADLとなると全く実用性はないと考えられますので、到達可能なADLがどの程度のレベルを想定されているかで答えは変わる気がします。あまり良い選択肢ではないと思います。
答えは 2.自助具なしでの書字 でした
YouTubeでも解説してますのでよろしければご覧ください👇
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