≪intermission①≫ ガラスペン
突然ですが、今回はいつもの読書感想文ではなく、ちょっと違うモノと関連本の紹介をしようと思います。
このnoteの中で、文房具を紹介していらっしゃる方もけっこう多いのですが、私がすごく興味を持ったのが“ガラスペン”でした。
元々文房具は好きな方です。若い頃もかわいい色のインク(かわいい色って…(;’’∀’’)ははは…)を買ったり、ここ最近は文房具店や雑貨店で見かけるとつい買ってしまうマスキングテープなどは、在庫を抱えて手つかずのままのものも多いです。
だから近頃はお店でマスキングテープが置いてありそうなときは、見て見ぬふりをして自分の購買欲を抑えているほどです。
そんな時、noteのガラスペンを紹介されている記事の写真を見て、ついつい心惹かれてしまいました。
それはこちらの杉浦百香さんの記事でした。
そして、そのガラスペンについて書かれている記事がこちら。
“ガラスペン”…ああ、なんて美しい。
持ってみたいけど、少し敷居が高いかな…?
でもこんなに美しい筆記具で文字を書いたら、気持ちいいだろうなあとすごく憧れてしまいました。
そこまで欲しい気持ちを募らせているのに、なかなか一歩が出ないまま毎日が過ぎて行ったのですが、その日は突然思わぬところで来てしまったのです。
子どもたちが大きくなって子育ても落ち着いたころから、大学時代の友人たちと私の計4人とで毎年近場の女子旅を行っていました。ここ数年はメンバーの誰かが病気したり世間で言う自粛期間もあり、なかなか会うこともままなりませんでしたが、今年の夏やっと旅行を決行できる環境が整い、宮崎までいっしょに行くことができました。
その宮崎にて、ふと入った雑貨店でまさかのガラスペンに出会ってしまったのです。
本当に突然見つけてしまったのです。もう、びっくりしてしまいました。
もし買うなら地元の文房具専門店に行くしかないかなと、うっすらと考えてはいましたが、こんな旅行先のふらっと入ったお店で出会うとは思いもよりませんでした。
もしかしたら、ガラスペンの方から近寄ってきてくれたのじゃないかと運命さえ感じたほどで、その時の感激と言ったら…。
ここまで運命と感じたのなら、買うしかないでしょう!
おまけに思っていたよりも手の届くお手頃価格です。
インクもディスプレイされていましたので、まずは一色「tsuki-yo 月夜」とその名も美しい濃紺のインクを購入しました。
さあ、これをどう活用するか。
いつもの私なら、買って満足してほったらかしというパターンが通例でした。
でもこのガラスペンは、それをみごとに覆してくれたのです。
いや、買ってすぐは、「誰かにお手紙書かなきゃ…」とか「クリスマスカードとか年賀状だけ?」とか、使い道にへんに頭を悩ませていたのですが、またまた杉浦百香さんのこちらの記事が「買って満足」の私を「使って満足」に変えてくれました。
やはりちゃんと使ってこそ好きな文房具は生きるというもの。
そして更にもっと私をやる気にさせてくださった記事がありました。
思わずポチして買った、この紹介されていた本。
まず宮沢賢治の世界を、自分の手で書けるというのがいいです。
名作の文章を一部ですが、薄い文字で書かれている上からなぞるだけ。
各ページ、用紙もフォントも時々変えてあるのです。
インクの色も自分の好きな色、ページの雰囲気やバックの色に合わせて変えることができるので、同じ本でも書く人によって違うものができるという世界に一冊、自分だけの本になります。
ガラスペンのために作られた本です。
その本を彩る絵もとても世界観に合っていて素敵です。
最初に書いたページは、ドキドキでものすごく緊張してしまい、すごく手に力が入ってしまいました。
それにインクの性質もきちんと知るのも大事なことです。
バックが紺色のページにはシルバーのインクを使ったのですが、いきなりボトッと落ちてしまったインクを慌ててティッシュで拭こうとしましたが、逆効果。(シルバーのインクは、また違ったメーカーのインクです)
文字が見えないくらいに広がってしまいました。
でもなんだか心が満足しているのか、失敗してもそれも個性、私だけの本という気持ちにすぐに思えて「大丈夫、大丈夫」と次の文字を書いていました。
ま、結局“ボトッ”は他にもできてしまいましたが、次からはできるだけ気をつけて書こうと思います。
まだ数ページですが、ゆっくり楽しみたいと思っています。
とても素敵なガラスペンとその使い方について教えてくださった杉浦百香さん、どうもありがとうございました。
当分楽しみが続きそうです。
その次は…朝活書写、ですか。
ところで、再び事務局の方から賞状をいただきました。
先週ご紹介した『さよならのドライブ』に対してとのことです。
皆さんがくださった「スキ」にありがとうございます。
また読書レビューも頑張りたいと思います。よかったら読みに来てくださると嬉しいです。