「まさかの新型インフルエンザでドタバタのあの日が今と重なる」
長男が熱を出した。
中学二年生の冬に突入した時期である。
今の感染の現状に苦労されている子どもを持つご家族もきっとご心配、ご苦労の状態は同じようなものかもと、当時の日記を読んだ。
朝から具合が悪いというので、熱を測ると37、4度と微熱で風邪かな?
いやまさか、新型インフルエンザ??
と、ドキドキでかかりつけの病院に直行。
その日私は仕事の予定だったが、とりあえず二時間ほどのお休みを電話でお願いした。
でも長男の発熱は朝からで、まだ半日も経っていないという事でインフルエンザの判定検査をやってもらえなかった。
一旦風邪薬と咳止めと解熱剤を処方してもらった。
咳も出ているけど熱は微熱だし、やはり風邪か?と気楽に考え、長男もまだ元気そうだったのでそのまま仕事へ。
でも帰ってみると、午後から熱があがったみたいで、38、2度に。
あららら…。
食欲もあまり出ないようで、とにかく喉が痛いからと、お粥を欲しがるので作ってあげた。
そして次の日も38、4度まで上がったのだが、世間ではインフルエンザって39度台の高熱が出ているし、まだ風邪だと思っていた。
ところが長男が微熱を出してる間、次男まで咳をし始め、長男の熱発から二日後には次男も38、4度出てしまった。
やはり朝からなので、その日ちょうど私も仕事が休みだったので病院に行ったのだが、インフルエンザの判定はまたもやしてもらえなかった。
ただ喉の様子は長男よりは軽かったのか、咳止めのお薬は処方されなかった。
でも咳…出てるしぃ…。
これで我が家の息子たち二人、学校は欠席である。
しかしながら彼らは一人より二人…というわけではないけど、咳は出るものの熱も微熱だし、安心できるのか二人仲良く養生しながらお留守番してくれたので、私は安心して次の日も仕事に行けた。
だが帰ってみるとやっぱり次男の熱があがっており、39、2度に…。
これはやばい!と、次の日は休日だったのだが、私は仕事だったので主人が休日当番医に次男を連れて行った。
その当番医というのが巷で評判のやぶ医者で、ウワサ通り「ここでは検査ができないので、日赤に行って下さい」と言われたそうだ。
日赤に行くと、これまた「救急専門だし、特効薬などもかかりつけでないと処方できない」とかなんとか言われたとかで、手ぶらで帰ってきていた。
な…なんだいっ!!
まったくぅ~~~!!どいつもこいつも…って感じである。
ただ息子たちがたいして熱がひどくならずに、微熱が続くだけだったのでまだよかったのだが。
しかし咳が二人ともだんだんひどくなってきてるので次の日またまたかかりつけ医へ。
さすがにこの日は長男もいっしょに連れていって
「学校から陽性か陰性かはっきりさせてくれと言われたので検査してください!」
と言って二人とも判定してもらったら…
「あ~・・・陽性ですね。A型です。今はA型はほぼ新型です」
と告知された!
「タミフルは子どもさんには出せないので、リレンザを処方します。吸うタイプのお薬です」
と二人ともリレンザという特効薬を出してもらった。
当時高熱との因果関係で処方が限定されているタミフルだったが、長男が小学校六年生の時、やはりインフルエンザ(季節性)にかかった時に、タミフルを処方された。
しかし処方してもらった次の日に国がタミフルの思春期の子どもへの処方禁止の御触れを出して、飲ませていいものか迷った。
このときはちゃんとお医者様が処方してくれたのだから…と、飲ませたという経験がある。
でも特効薬の役目を果たしてくれて、特別何も問題はなかったのだった。
そして今回のリレンザにも一応注意書きが書いてあり、
「タミフルで起こった事故をふまえ、保護者の監視の下飲ませる」
とあった。
しかしかかりつけのお医者様もおっしゃっていたが、高熱が出て意識が朦朧としてるとそうなるかもということで、必ずしも危険なお薬ではないと…。
確かに息子たちは次男が出した39度台が一回だけで、あとはあまり高熱を出してないので、朦朧とする状態はもう脱していると思われ少し安心してお薬をもらった。
長男はその頃になると熱は平熱に戻っている。
次男も37度台である。
だが二人とも咳がなかなか止まらない。
呼吸困難になる…という新聞やTVニュースの情報もかなり敏感になってしまう。
おかげで夜も何度も目が覚めている様子。
とにかく、うがい、こまめな水分補給を本人たちに言いつけた。
咳が出だしたら、大きく息を吸って吐いて…と深呼吸をさせた。
お医者様からも学校からも、発症から一週間は欠席するように言われた
(う~~~、授業についていけなくなる…)
そして、リレンザを飲み干した頃、長男はほぼ治り、やっと登校できることに。次男は二日後からである。
思ったほどひどい状態にならずにラッキーだった。
咳はやはりひどいので、かなり気になったが、お薬をちゃんと飲めばどうにか大丈夫。
そしてこれまでより彼らの食欲が割りとあったから、体力も落ちなかったのだろう。
とにかく水分補給はかなりうるさく言い続けた。
ああ~、もうこんな病気ははやく退散して欲しい!
大変だった。疲れた。
本当に、この病気や特効薬といった様々な情報に振り回されたり、息子たちの病状にドタバタした日々である。
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