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「憧れのホワイト・クリスマスに雪だるま」

                                                                                                     2005.12.12記録
 
かつての我が家の息子たちのクリスマス時期の様子をお送りしています。
当時の記録に加筆・修正をしております。

“天使の歌声”と称されたジョセフ・マクマナーくんの透き通った歌声を聴きながらお読みください。
ホワイト・クリスマスの記事ならば、あのビング・クロスビーのあの歌じゃないの?とお思いかもしれませんが。
雪だるまとも関係していますし、心が洗われるような声ですのでよかったらお聴きくださいませ。


この記録を書いた前後の数日間、ものすごく寒い日が続いていました。
 
この日もちらほらと雪が舞うし、遠くの山々はどんよりと見えるのできっとこの後積雪が見られるのでしょう。
だからこの冬こそは雪のクリスマスをちょっぴり期待しちゃうな。
雪には慣れていないから、少しでも積もったりしたら足を取られて歩くのが大変だけど、見るだけだったらそれはもう綺麗な風景がいいに決まっています。
 
この日息子二人の会話の中にホワイト・クリスマスの話題が出たようです。
何の話なのかはわからなかったけど、長男が次男に向かって
「ホワイト・クリスマスっておまえどういう意味だか知ってる?」と聞いていました。
次男は当然「知らないよ!」と言っていました。
 
さて長男は何と教えてくれるのやら…と期待して待っていたら、
「そうだろうな。おまえは知らないだろうな。ま、俺も知らないけどね」ですって。
おいおい…なんなのよ。
それくらい知っておきなさいよ!!
 
「あのねえ、クリスマスの日に雪が降り積もって、銀世界になるでしょ?その様子をホワイト・クリスマスって言うのよ」と教えてあげました。
「ああ~、そうなの」と言うだけ。
全くもう、4年生にもなるんだからねえ。
もうちょっと…ねえ。
 
でも本当にホワイト・クリスマスになればいいね。

ということで、この年のクリスマスは結局雪は降りませんでしたし、クリスマスに雪が降るということがこれまでほとんどありません。そもそもがあまり降らない地域ですから。
たくさん降って、雪だるまを作るなんてことも息子たちにとっては夢です。
 
かといって、雪だるまを作ったことが一度もないわけではありません。
息子たちが小さい頃に、2回くらいは確かかなり降って雪だるまを作ることができたと記憶しています。
 
ロングセラーの絵本に『ゆきだるま』(レイモンド・ブリッグズ 絵 評論社)があります。

この絵本は文字のない絵本で、漫画のようなコマ割りで描くことで有名な作家さんの作品です。
代表作にシリアスで社会問題を恐ろしく表現した『風が吹くとき』や、正反対にユーモアあふれる『さむがりやのサンタ』があります。
この『ゆきだるま』は、夢のあるファンタジーの世界です。さまざまなテーマで楽しませてくれますね。
 
 
雪が積もって庭に雪だるまを作った男の子。
夜中になるとなんと雪だるまが動き出し、男の子は家の中に迎えあちこちを案内しますが、今度は雪だるまが男の子の手をつなぎ夜空へと飛び出します。そしてふたりで空を飛びながら世界中を見てまわるという冒険をするのです。
その後家に帰り、あたたかいお布団にはいる男の子。
朝になり目が覚めて、あわてて庭に出た男の子が見たのは…。
 
一夜の夢が覚める…なんとも切ないエンディングですが、ファンタジーとはそういうものと作者は言いたかったのでしょうか。
でも男の子の一夜だけの楽しい思い出はずっと残り続け、心の中にあたたかい灯をともし続けるに違いありません。
尋ねてはいませんがきっと息子たちも、作ったゆきだるまが動いていっしょに遊んでくれればなとちらっとでも思ったのではないでしょうか。
 
この絵本がアニメーションにもなっています。
アニメの中の空を飛んでいくシーンでかかる曲『Walking in The Air』は、ジョセフくんの歌ではありませんが、こちらも美しい声で歌いあげてくれています。
不滅の名作 アニメ『The Snowman』はこちらで観ることができます。↓


今年は日本の北側はすでに豪雪状態で大変ですが、南側は温暖化の影響か冬なのに暖かい日が続いています。
でも油断は禁物ですね。風邪など引かれませんよう、皆様もお身体を大事にされてお過ごしください。

雪…今年は降るかなあ…。

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