「モヤッとするのもワクワクするのもすべて受け入れられる~映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』~」⑤
2004.8.21記録
今回も映画を観ての純粋な感想のみを書いています。
封切りからもう2ヶ月になろうとしている日。
やっと映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』を見に行ってきました。
おかげでお客さんもボチボチといったところで、ゆったり見ることができました。
しかし全体的に見終わって思ったのが、時間があっという間だったこと。
『秘密の部屋』の時はけっこう長く感じられたのに。(決して退屈だったとかいうことではなく)
原作がかなりの伏線をおびただしく書き連ねてあり、密度が濃くてなんだか長いお話という感じだったのですが、映像で観ると逆にすごく早くエンディングに来たなあと思いました。
それにしても改めて、このお話がすごくよくできていることが再認識され感心しきりです。どうしても細かいエピソードが抜けるのは仕方がないのですが、原作を読んでない人はちょっとからくりを理解するのに戸惑うかもしれません。
タイム・ターナーのくだりは、原作ではハーマイオニーが使い始めてからのハリーとロンが不思議に思う部分をもっと丁寧に描かれているのに対して、これはきっと原作を読んでいる人が多いはずということを見込んでの、そぎ落とした演出と感じました。
でも具現化したタイム・ターナーは、見た目とても素敵で、私も欲しいなと思ってしまいました。
今回はマクゴナガル先生やマルフォイの登場が少なかったですね。
トレローニー先生は原作と違い「霧のかなたから聞こえてくるような小さい声」ではなかったので、ちょっと残念に思いました。
それと占い学の部屋に入るはしごもなく、部屋ももっとエキゾチックにして欲しかったし・・・。(欲を言えばきりがない・・・)
シリウス・ブラックが意外とイメージと違っていて、もっとこう、大柄な人物を勝手に想像していました。
全体的な映画のイメージですが、今回は前の2作よりもっとイングランド色が強く出ていたように感じました。学校の庭やハグリッドの家の前のかぼちゃや全体的な雰囲気が・・・。(前回とハグリッドの家と暴れ柳の場所が違っていたなあ…)
それにエンディング曲のアレンジもそう。
なによりも一番驚いたのは、ネビルの顔が細くなっていたことでした!
(成長著しい役者の変化を見届けるのも、続けて鑑賞する醍醐味かもしれませんね。)