30年ぶりヨーロッパ旅行-その3-(蚤の市と美術史美術館)
10月末に退職して、11月にウィーンとプラハを旅してきました。学生時代の先輩が一緒です。この日と翌日はウィーンで合流した後輩も一緒です。
この日は土曜日。土曜日には蚤の市が開かれると聞いて、ぜひ行きたいと思っていました。カールスプラッツ駅で後輩と待ち合わせをして、市場目指していざ出発。
その土地の人の営みを垣間見られる気がするので、海外旅行ではできるだけ市場に足を運びます。蚤の市で物を買うのは敷居が高いと感じていましたが、出発前にウィーンの蚤の市のテレビ番組を見て俄然興味が湧きました。何か1つは買って帰ろうと決めていました。
アウガルテンのマリアテレジアと思しき小さな花瓶を、5ユーロほど値切って15ユーロで手に入れました。大満足です。本物かどうかより体験が大事。
美術館に早く行きたいメンバーがいたので、後ろ髪を引かれながら1時間ほどで蚤の市を後にして、美術史美術館へと歩いて向かいました。美術史美術館の中には、入館者のみが入れる美しいカフェがあります。びっくりするぐらい優雅なKHMカフェで、グラーシュ(牛肉の煮込み料理)をいただく至福。
食後に美術品を鑑賞して回りました。ブリューゲルの「バベルの塔」、ベラスケスの「マルガリータ王女」、レンブラントの「自画像」、フェルメール、ルーベンス、ラファエロ、アルチンボルド…名だたる有名画家の作品が並びます。名作がさらりと展示されているので、よく見なかった作品もたくさんあったのではないかと思います。もっとしっかり予習をしてから行けばよかったです。
美術館のあとは、ウィーンへ行ったからには絶対に訪れたいカフェ・ザッハーへ参りました。いわずと知れたザッハトルテ発祥のお店です。30分ほど並んで入店できました。素敵な店内でザッハトルテとメランジェをいただきました。
日が落ちて暗くなると、クリスマス前の街の灯りが賑やかになります。シュテファン寺院の足元では、クリスマスマーケットが始まっていました。クリスマスマーケットには間に合わないと思っていたのですが、本場のマーケットを体験できて、とても嬉しかったです。
夕食はシュニッツェルの有名店フィグルミューラーで食べました。本店の予約は取れなくて2号店に入ったのですが、とても広いお店なのに常に長い列ができていて驚きです。では、そんなに人気なほど美味しいのかと言われると、そこまででもないかな。日本人が作ったらきっともっと美味しいのができそうだな、というのが正直な感想でした。
11月中旬までのこの時期しか飲めないシュトゥルムがあったので頼みました。発酵途中の若いワインです。少し炭酸が感じられて軽くてとても美味しかったです。