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人間関係の悩み・自分を責めてしまう人へ・原因帰属理論

こんにちは!
パーソナルケアソーヴィスの須田です!

本日は人間関係を良好にしたり楽にしたりする心理学で、原因帰属理論についてお話ししていきたいと思います。

様々なものを見たり、聞いたり、体験したときに、なぜこうなのか、どうしてそうなったのかの原因を私たちは無意識に考えています。そしてその原因をどう考えるかによって、その時の感情や、その後の行動が変わってきます。どんなときにどんな原因を考えるか、それが「原因帰属理論」です。

そしてこの原因の捉え方の違いが、自分と他者の違いになり、人間関係に影響してきたりします。

原因帰属の二つのパターンをご紹介します。

それは内的要因と外的要因です。


内的要因は結果に対する原因を、自分自身に求めます。

外的要因は結果に対する原因を、運や状況、環境や他人に求めます。

このように、起こった原因を内的なものか外的ものかを区別することを統制の所在といいます。


では早速、内的要因と外的要因を分けて例題を出したいと思います。

幼少の頃を想像してください。私は今家で掃除をしています。そして掃除する為にバケツを使用しています。

お母さんが家の中でバケツにつまずいて転んでしまいました。床は水浸しになり、お母さんはこのようにさけびます。

「だれですか! こんなところにバケツを置いたのは!」 


 そして、今度は、私自身が同じようにバケツにつまずいてしまいした。このお母さんはきっとこう言います。

「どこに目をつけてるの! もっと気をつけなさい! ほんとにあなたは注意力がないわねと.......」

 お分かりでしょうか?これは原因を外的要因と捉えている方の心理状態です。

次はどうでしょう。

2人で共同作業をしています。仕事でも家事でもなんでも結構です。そしてどちらがたくさん作業をしたかと聞くと、たいていは自分の方ががんばったと皆さん答えます。

夫婦や恋人や仕事の仲間でも、このように互いが自分の方が作業しているという内的要因が優位だと苦労している我慢していると感じてしまいます。そうするとけんかのもとになったりします。皆さんも人生で一回は経験していることではないかと思います。


例題を見て頂いて「原因帰属理論」のイメージは沸いたかなと思います。

では次に「原因帰属理論」の内的要因と外的要因のメリットとデメリットのお話をしたいと思います。

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・内的要因
→自分自身に原因があると考えるため、成功したときの喜びは大きいです。その一方で、失敗したことも自分のせいだと考えやすいため、その分失敗したときは落胆が大きくなります。

・外的要因
→原因を他人や状況によるものと考えやすいので、失敗しても落胆しにくいのがメリットです。その一方、他人のせいにしやすかったり、無責任になりやすいこともあります。


内的要因と外的要因のメリットとデメリットを見て頂いた通り、どちらがいいという事はないですし、どちらか一方に偏っているとそれなりに人間関係や、自分に負担がかかるのはわかりますよね。

なので、ここで必要なのは起きた出来事に対して、内的要因と外的要因の両方の視点から、物事を捉えることが大事です。客観視出来るかどうかというやつですね。
客観視しろと言われても最初は無理だと思います、だからこそ内的要因と外的要因の二つを同時に考え、答えは一つではなく、複数の視点を持つことが片方に囚われにくくなるコツです。

ではまとめに入ります。

「原因帰属理論」は物事の事象をどう捉えるか。
捉え方には二種類あり、内的要因と外的要因がある。

内的要因とは自分自身に原因を求め、外的要因は他人や、環境等に原因を求める。

内的要因と外的要因はそれぞれメリットとデメリットがあり、どちらかが良いという事はない。

いかがだったでしょうか?
皆さんもこれから自分に起きる出来事に対して原因帰属理論を使って、出来事を楽しんでください。

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