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愛犬との最期の別れ

「遺産相続 もう!たくさん!」第15回

◆母に逢いたい…愛犬の願い


 お医者さん達の言葉があった後、父は行動に出ました。

母と愛犬を対面させたい!と、病院に掛け合ったのです。
声高に意見したり、リーダーシップ旺盛とは真逆なタイプの父が、大胆にも.

 
 階下の玄関口までしか…と許可が降りない中、どうにか哀願したようで。他の患者さんとは絶対合わない、秘密のエレベーターで、母の個室に連れていく事が叶いました。

 寒い寒い早朝も、母が起きると一緒に起床、ストーブの風口に陣取り「やけどするよ」といつもずらされ、母と一緒に近くの公園に出かける毎日.

 
 母の事が、大!大!大好き!な愛犬。無我夢中でムシャブリつくように、母の顔に飛びつき、対面を果たしました。


写真を撮ったり…束の間、母も笑顔いっぱいだったそうです。


◆仲良しの二人は天国でも…

 そして、母が亡くなって、半年後、愛犬は天国に召されました。

 父の膝の上で、息を引き取り…母のお葬式でも気丈だった父が、
この時は声を上げて…ずっと、ずっと泣いていたそうです。

作:母 キャバリア


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