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【アトピー肌・敏感肌】やっちゃいけないNGスキンケア法【不要&お勧め各5選】

どうも、あおいりゅうです。

今回は敏感肌やアトピー肌の人にとって不要なもののお話です。

はじめに。そもそも敏感肌って?

人間の身体は『角質層』という表皮に覆われています。

角質は死んだ細胞なんて呼ばれたりもしますが、それは『脱核(だっかく)』といって核が無くなった細胞だからです。体内でいけば、赤血球や血小板なども脱核して核がない状態になる細胞なんですが、どちらも身体にはとても必要な存在ですよね?

角質も同じ、核がないその状態で身体を覆う皮膚として、健やかにそこに存在していることがとても大事な役割を担っています。

これはいわば水風船の風船のような役割で、この死んだ細胞たちによるしっかりした層があることで、ウィルスやほこりや摩擦など外側の刺激から身体を守ってくれています。

その角質たちがくっついて角質層が剥がれ落ちずにお肌にどうして留まっていられるかというと、それは『セラミド』や『NMF』といった保湿成分が潤いを抱え込みながら角質同士をくっつけくれてノリのような役割をしているからです。

この角質層は何層にもなっていて、下からどんどんと生成されていき一番表面の部分は垢として剥がれ落ちる……まぁ、サメの歯やロケット鉛筆のようなシステムになっています。
(今どきロケット鉛筆の例えが伝わるのかはわかりませんが(笑))

この角質層がしっかり厚ければ外側からの刺激をしっかり防いでくれるのですが、薄かったりバラバラで整列してなかったりすると簡単に身体の中に刺激が伝わってしまってピリピリしたり炎症したりしてしまうんですね。

セラミドやNMFなどは年齢によって自分で作れる量が減っていきますが、生まれつき敏感肌やアトピー肌の人はもともとの作れる量が少ない人が多いです。

そう、角質層が厚くて整った状態を維持する能力が少ないから、外側からの刺激に敏感に反応してしまうんです。

ですから、スキンケア製品などからセラミドやNMFを補充してあげて、今よりなるべく『お肌が厚くて整ってくれる』よう育ててあげなければなりません。

穴の空いた風船や膜の薄い風船では、たっぷりと水を注いだぷるんぷるんの水風船はできませんからね。

さて、ここまで説明すれば、以下のものが何故『敏感肌には不要』なのかが何となくわかってくるのではないでしょうか?  


不要①ピーリング

お肌の表面の古い角質を削り取って、分厚くゴワついた肌を磨くのがピーリングです。

表皮が分厚い『強靭肌』さんで、ターンオーバーが乱れて角質がなかなか剥がれ落ちなくなっている方にはとても有効なものです。

ですが【はじめに。】で説明したように、敏感肌さんに必要なのは『角質層を育てて厚く整える』こと。
逆のことをする必要があるので、敏感肌さんにピーリングは不要となります。

不要②美顔スチーマー

「美顔スチーマーを使ったら化粧水がぐんぐん入ってモチモチ肌になる!」という話はよく聞くかと思います。

それもそのはず、お肌は外側から体内に異物を侵入させないように角質層で覆っています。
もちろんスキンケア製品も外部からの侵入になりますよね?

ですから強固に結びついている角質たちをスチーマーでわざわざ一時的に水分でぶよぶよにして、角質同士の結びつきを弱めて隙間を作るのです。その隙間から美容液を浸透しやすくさせるのがこちらの製品です。

そう、強靭肌で肌バリアが鉄壁の人のための製品なんです。

もともとスキンケア製品の浸透がしやすいから成分に敏感になってピリピリや肌荒れが起きている敏感肌さんはこんな物を使わなくても、ちゃあんと成分が浸透します。

浸透しすぎて困ってるのですから、敏感肌さんにスチーマーは不要なんです。

不要③導入美容液

導入美容液も原理は少しスチーマーと似ていて、角質の結びつきを弱める作用のある成分を配合することで肌の奥に届けたい美容成分を隙間から浸透させていきます。

とくにこの効果は高級なスキンケア製品に施されていることが多いため、敏感肌向けの低価格なスキンケア製品に替えたら敏感肌が治ったという方もおられます。

敏感肌は成分が浸透しやすいからピリピリや肌荒れが起こるのですから、こういった導入効果のあるスキンケア製品は敏感肌さんには不要です。

むしろ配合量が少ない安価のスキンケア製品でさえ効果をしっかり感じることができる、とってもオトクな肌質なんです!

不要④拭き取り化粧水

拭き取り化粧水はもともとは軟水の日本のようにしっかりと洗顔をするのではなく、硬水で肌荒れしないために洗顔せずクリームなどでメイク落としをするだけの人達のための『トナー』と呼ばれる海外の製品が由来です。

洗顔をしないので、夜にメイク落としの落としそびれを落としたり、朝に寝ている間の皮脂や古くなった角質などを拭き取る目的の製品です。

これには角質を溶かす成分が配合されていることが多く、その成分が古い角質を除去してくれるのです。

ですが、角質とはとても弱いもので、軽く擦っただけで簡単に剥がれてしまうものです。

敏感肌さんは角質層を厚く育てて強くしていきたいのに、溶かしてしまったら大変です。さらに敏感になってしまって肌荒れが悪化しやすくなってしまいます。

もしも朝に拭き取りをしたいようでしたら、気兼ねなくバシャバシャと使える敏感肌向けの大容量の普通の化粧水を使ってください。
そして、コットンを肌に滑らせず、ぽんぽんと軽くおさえるようにして拭き取りを行ってくださいね。

不要⑤肌断食

肌断食とは、カンタンに言ってしまえばスキンケアを辞めることです。

これは化粧品成分によって肌荒れを起こしてしまうリスクを取るよりも、自分のお肌の健全なターンオーバーを信頼するスキンケア方法です。

元々は敏感肌ではなかった、スキンケアによって敏感肌になってしまわれた方の場合には効果的な方法です。

お肌に一切浸透しないただただ表面に膜を張るだけのワセリンを薄く塗って外的刺激から保護し体内のターンオーバーの自然な潤いのみに信頼する、というのが一般的な肌断食のスキンケアです。

また【はじめに。】でお話しした『角質は死んだ細胞』ということを曲解して、死んだ細胞なんかにスキンケアしても意味ない!と思ってしまわれている方もおられるようです。

しかしこれもまた【はじめに。】で少し触れましたが、敏感肌やアトピー肌さんの中には身体がセラミドやNMFを作り出してくれる能力が『元々弱い』人がいます。

そんな人が肌断食、つまりなんにもスキンケアをしなかったらどうなるでしょうか?

例えば、猛暑日にエアコンを使わないとどうなるでしょうか?

倒れてしまいますよね?

もちろん、快適な気温であればエアコンを使わないというのは理解できます。健やかなお肌であればそれも良いでしょう。

しかし、敏感肌やアトピー肌の方にとってスキンケアをしないということは、猛暑日や真冬にエアコンを使わないことと同じことなのです。

エアコンという自然にはないものに頼って快適な室温を保つ、それと同じようにお肌の自然なターンオーバーでは足りないものをスキンケアでしっかりと補ってあげることが大切だと私は感じています。

セラミドとNMFを補給できる、敏感肌向けのスキンケア製品。

さて、ダメダメだけでは「じゃあどうしろって言うのさ!」となってしまいますよね?

ということで、セラミドとNMFを補給できる、そして敏感肌でも使える低刺激な成分構成になっている、スキンケアブランドをいくつかご紹介します。

ミノン

敏感肌といえば!じゃないでしょうか?

一度は聞いた事があるかと思います。

ミノンさんはそのブランド名の由来が『3つのnon』から来ている通り、敏感肌向けのブランドの代名詞とも呼べるブランドです。

そしてミノンさんの製品の特徴は『NMF』をしっかりと補給できることにもあります。

ケアセラAP

プチプラでセラミドと言えばコレ!というブランドさんです。
近年は家族でも使いやすい大容量ポンプの商品や、よりセラミド濃度の高い先行ミルクなども販売されてラインナップが増えております。

もちろん敏感肌に優しい低刺激な成分でできています。

化粧水はありませんが、乳液とクリームから選ぶことができドラッグストアで手軽に購入することができます。

セララボ

自身が極度の敏感肌かつアトピー肌という研究者が独自開発した、敏感肌特化のブランドです。
その中でもさらにセラミドに特化しており、お手ごろな中価格帯ラインで尚且つここまでしっかりと濃度も種類も豊富にセラミドを補給できるブランドは他にはないと思います。

元々全ての商品が敏感肌向けではありますが、敏感肌中の敏感肌さん向けの『センシティブ』というラインまである徹底した敏感肌向けっぷりのセラミド化粧品ブランドです。

セラミドとNMFをどちらもしっかり豊富な種類で配合しているセンシティブラインの『セララボ センシティブジェリー』はとくに私の1番のオススメ商品です。

無印良品 敏感肌用ライン

無印良品の『敏感肌用』というラインもオススメです。

こちらは先述のブランドたちにはセラミドやNMF量は劣りますが、どちらもがバランス良く配合されています。

そして何よりとってもお手ごろ価格でお財布に優しいです。

ワンバイコーセー セラムシールド

これはブランドではなく1つの商品のご紹介になりますが、敏感肌向けのシワ改善バームです。

これの何が凄いのかというと、自らセラミドやNMFを作り出す力をアップさせてくれるということ!

そう、セラミドやNMF自体を塗り込むのではなく、自分のお肌が作り出してくれるように出来る成分が配合されているんです!

そしてもちろん敏感肌向けのとても低刺激な成分を使っています。

エイジングケア製品は刺激的な成分が多いため、エイジング世代の敏感肌にとってとても嬉しい商品でもあります。

おわりに。

さて、敏感肌さんやアトピー肌さんに不要なもののお話はいかがでしたか?

根本的に何よりもまず必要なのは『洗いすぎない』ことです。
洗浄力の穏やかで刺激の少ない成分の商品を使って、優しく洗ってくださいね。

そのあとに、必要な成分をスキンケアでしっかりと補ってあげてください。

敏感肌やアトピー肌にお困りの方の中には、既にご存知のことも多かったかもしれません。

ですが改めて、お肌に優しく刺激を減らしてスキンケアをすることをこれからもどうか大切にしていってくださいね。

ちなみに私は、アトピーも敏感肌も持ち合わせておりますが、その症状は随分と軽くなりました。

やはりそれは健康的な生活と、洗いすぎないこと、そして必要な成分を外から補ってあげているからだと感じています。

私は医学や化学の側面からエビデンスのある情報を使って教えてくださる方々から日々スキンケアについて学んでいて化粧品についての資格取得の準備もしておりますが、言ってしまえばただの素人です。

今回の話も参考程度に読んでいただいて、できればご自身で色んなことを学んでいただき、ご自身で取捨選択をしていただけたらと思っております。

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では、またどこかでお会いしましょう。あおいりゅうでした!

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葵井柳宇
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