終戦記念日に
今日は、76回目の終戦記念日である。
いつもなら、暑いお盆なのに、日本の広範囲で大雨となった。こんなことは今までにない感じだ。
「今までにない感じ」という異例のことが近年多い。変化こそときの流れではある。
実家で、たまたま開いて見た古いアルバムにあったのは、実家の街を襲った昭和9年の大水(洪水)の写真だった。ほとんど見たことはない写真ばかりだった。その数日後、同じような脅威にさらされるとは偶然ではある。2年前の西日本豪雨でも被災した場所の鉄道が破壊されていて、当時から同じようなところがやはり、冠水しやすいのだと思った。
そして、アルバムを何冊か見た。
そこには、若き日の曽祖父や祖父、祖母などがたくさん写っていた。
祖父のレイアウトやキャプションからは、詩的な感性も伺える
なんだか胸が熱くなった。
他には、祖父のアルバムには戦争や、上官、戦友の写真もあった。
曽祖父も祖父ももうこの世の人ではないけれど、祖母はここ数年、介護施設に入ったきり、コロナで会うこともなく時が過ぎている。90歳はとうに超えたが、若き日の祖母と1歳の父の写真を見て思うところが多々あった。
それは、終戦から5年後の日付である。どんな人にも若い日があったのだ。
そして、どれも貴重な写真であった。
これらの写真と、もう一つの実家のある広島のことを思った。ヒロシマ・・・・を思うと、言葉にならない。今回、山口にある回天記念館へ行って見たかったが、コロナや大雨で叶わず。
76回目の終戦記念日の今日、北海道へと帰る飛行機に乗った。
空から見る日本は、どの河も濁流で、それが茶色く海に流れ込み、美しい縞模様を作っていた。こんな景色は初めて見た。
日本海側の海の上は全く晴れており、列島側をみると厚い雲に覆われている。
北海道は嘘のように涼しく、風呂上りにフリースを着込んでしまった。
再び、異例の夏が終わろうとしている。去年も異例の夏だったけれど、今年のことは忘れないだろうなと思う。
※最初は何も考えず写真を掲載しましたが、何となく、故人でもこれらの写真をバーンと載せるのに躊躇があり、しかし写真がないと伝わらない部分もあり。まあ、景色などは思い切って掲載し、顔のハッキリ写っているものは微妙〜に編集しました。
個人の写真ですので、何とぞ別の用途などへの使用や掲載はお控えくださいませ。よろしくお願いします。