『プレアデス 人類と惑星の物語』アモラ・クァン・イン著 読みながらおもうこと

 これは、地味な本だ。地味な本だけど衝撃の内容。金星と火星、マルデック(かつて火星と木星の間にあって破壊され今は小惑星群となった星)、そして地球と人類がどんな歴史を辿ってきたのかをチャネリングから語られる。

 いわゆるスピリチュアル系の本は日々新しいものが出版されていて、ナマモノみたいな感じになってしまっているが、この本は書かれたのがすでに22年前で古臭いのかと思いきや、これまで読んだスピリチュアル本とは一線を画しているようにおもう。ちなみにまだ読み終わってないので本の感想ではなくあくまで読みながらおもうこと。

本の選びかた=本屋でインスピレーションに任せる

 最近、本を探すとき、本屋に行って、適当に歩き、何となく気になるところで止まって、何となく、気になる本を手にとって、しっくりくる感覚がある本を買ったりする。
 これが意外と、発見だったりして、今までに3冊その方法で購入したが、どれも不思議と今の自分にとって面白い発見があるものばかり。
 もちろん、全く興味のない本棚の周りには行かないからそれなりに理性的な部分で選んではいるのだけど。この本もそんな風にして手に取ったもの。

気になった目次 ルシファー

 最初に地味と書いたけど、地道というべきかもしれない。本屋で平積みされるタイプのわかりやすく人目を引いて、1〜2時間で読める本ではなくて、チャネリングの本にしては詳細な星々の経緯が書かれている。

 私は大抵目次を見て本を買うのだけど、最初に目を引いた項目が、

第3部 マルデック ルシファーが5000体の魂をマルデックに持ち込む

 ってところ。なぜかちょっと気になった。
(ちなみに最近知ったのだけど、ルシファーはヘブライ語で「ハウル」だとか。本当かどうかは確認していないけど、へぇ、と思う)

読み始める

 面倒くさそうな内容なのだけどとりあえず読み始めた。小説みたいにはスラスラ読めず、こういう理由で、いついつ、こういうことが起こった、ということが淡々と書かれる。あくまでも「いつ」というのは地球的な時間に分かるように変換してあるようだ。

 よくあるチャネリング情報のように、宇宙の物語はハッピーハッピー♩宇宙人はなんでもできる!などというものでは全くない。むしろ地球の人間と同じく、苦しみと虐待、争いというカルマを繰り返し、幸福を求め続ける人類の姿気の遠くなるような長い時間それを繰り返す。ある意味絶望的だがそれはまだ読み途中なので地球の物語までたどり着いてから考えることにする。フィクションとして読めば、スターウォーズなどのSFの物語のような。

形而上学的なもの〜この物語は真実かどうか?

 この物語は真実かどうか?という問いは私には重要ではない。そもそも、それが本当なのかどうかは、今の私には(もしくは大抵の地球の人間には)確認しようがない。地上にある言葉で言えば、形而上学的な領域であり、それをどう証明するのだろうか?

 それは時間に関しても言えることに思える。私にとって過去と未来は同一のものに思える。その感覚はずっと前からあって、いつか、そのことで同僚を議論したことがあるけれど、理解してもらえなかった。

 過去と未来が同じだというのは、「今ではない」から。あれが本当の過去だったのか、もう確かめようがない。過去の写真も、書かれたものも、それは過去そのものではないから...未来も全く同じだ。全ては想像の中にある。逆にいうと、過去も未来も、想像しているという現在の中にある。

 けれども、想像できることは、実在するのではないか、とは思う。つまりその物語はそれを知る人、語る人にとって実在する物語。(真実とか実在とか言葉を曖昧な意味でこれ以上使うと哲学的問いになってしまうけど。)

 スピリチュアルの物語・チャネリング情報・その他の情報は、本当かどうかは確かめられない。けれども単なる無意味なフィクションではなく、それが今の自分に対してどんな意味を持つのか、ヒントになるのか?ということが大事だと思っているから、それでいい。

長くなりそうなので、次の記事に続く。

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