【仕事できればなんでもいい？！】アニメーターは地獄？！【自ら死地へ飛び込むのですか】

こんな深夜（28時）ですがこんばんは。蒼透です。

僕はゲーム会社で働いていて、アニメーター経験はありません。
そんな人間が、「実体験もないのにモノを語るなよ！」と言われるかもしれませんがしかし、あえて書かせてください！

と言いますのも、絵を描いているお仕事に就いているので、元アニメーターの方が同僚に何人も居てたり、過去にそういう人と会ってきた経験があるので、実際の話を聞いたことがあるのです！（具体的に言うと、ガンダム、マクロス、コナン、萌えアニメいろいろ・・）

で、実体験ではないのでストーリー仕立てで話すのは無理があるので、聞いたことある話を箇条書きでまとめてみます。
ちなみに、タイトル通り、僕は、

【アニメーターという職業を全くオススメしない】

という立場でこの話をさせていただきます。（ロクな話を聞かないので）

＜アニメーターの恐ろしい話＞

★僕がHさんにアニメーター時代の話を聞いたところ、
　僕「アニメーターって、作監(作画監督)からOKもらえなかったら、お金(お給料)もらえないって冗談ですよね？」
　Hさん「いえ、ガチです」
　僕「・・・」

★僕がUさんにアニメーター時代の話を話を聞いたところ、
　僕「動画マンが１枚１００円って話、冗談ですよね？」
　Uさん「私、実際にその額でしたね。月に何百枚も描いて給料５万円とかザラでしたね」
　僕「・・・」

★Uさんとの別の会話
　僕「さすがに背景は１枚１００円とか、無いですよね～？」
　Uさん「いえ、１００円ですね。森を駆け抜ける動画を延々と描いていたら、今どの木を描いてたっけ？ってわかんなくなっちゃったりとか大変でしたよ」
　僕「・・・」

★友人Eに電話したときの話。
　僕「最近どんな感じ？」
　E「１ヶ月位、家に帰ってないわ・・」
　僕「・・・」

★別の日の友人Eとの会話。
　僕「近頃は家に帰れてるん？」
　E「○にたい・・・」
　僕「えっ」

★僕が飲み会の席でNさんにアニメーター時代の話をしたところ。
　僕「Nさん、またアニメーターに戻りたいとかってあります～？」
　Nさん「いえ、無いですね！（即答）」
　僕「・・・」

　↑ちなみに、元アニメーターの人にこの話をすると、現時点で
　　100％、もう戻りたくないという回答しか聞いたことが無いです！
　　＼(^o^)／

★その他、リテイク(絵の修正依頼)が来ても、気に食わないやつからのリテイクだったら、修正はするが、微妙に言われた通りには修正しない、とかいう見えにくいプライドのぶつかり合いがあるそうな・・

★守秘義務の話は・・安易にやるとヤバそうなので、それはまたの機会に話そうと思います。

★ネットで書かれている「アニメーターはきついよ」話は誇張ではなくだいたいガチの話。（前述の通り、動画１枚１００円はウソではない）
また、給与もよほど手が早くない限り５万円や１０万円とか当たり前。もちろん基本給など無い！！※一部の有名なアニメ会社・・例えば、京アニやUfotableなどは基本給があるらしい。ただし、入社するのはものすごく狭き門＆年齢制限があるらしい。

★社員として雇ってくれるアニメ会社は少なく、たいてい一人親方状態。（雇用形態が個人事業主、という扱い。つまり、健康保険とか自分で勝手に入ってね～という状態）

★アニメーターで儲かっている（年収５００万円以上）という人はいることはいるが、ごく一部。名の通っている凄腕の人、超高速超高クオリティの人、監督クラス、3Dをバリバリ使いこなしている人、エフェクトをバリバリ使いこなしている人。それ以外の人は大体安月給。しかも、朝から夜まで座ってばかり・・場合によっては朝から朝まで？なので、身体を若くして壊す人も多々いるとか・・。

★僕自身がはるか昔、京都アニメーションに会社見学に行ったことがあるのですが（※この時代は僕は絵を描く事自体にあまり興味はなく、友人の付き添いで行った）、そのときに言われた印象的な言葉があります。それは・・
京アニの人「来るなら丁稚奉公の覚悟で来てください！お金がほしいだけの人は、ウチではなくどうぞコンビニにでも行って働いてください！」
とのことでした。あくまで、２０年ぐらいか昔の話です。今の京アニはどういうスタンスかは知りません。＾＾；

ーーーーー
ここまで、アニメーターの酷い話をお伝えしておりますが、
まあ、それでも数少ない良い点を上げるとすれば、絵を描く速度が早くなることや、アニメーターを経験した、というだけでもそれなりに転職時に箔が付くようです。（実際にうちのゲーム会社では、元アニメーターさんが複数居ているわけですし）

また、知り合いのHさんは、アニメーター経験を活かして、某有名ゲーム会社でコンテ描く担当として、高給で今働いているそうです！
さらにいうと、絵描きYoutuberとして有名なhide channnelさんや、アニメ私塾の室井さんなど、アニメーターとして様々な体験をしたからこそ今、数々のハウツー動画を出したり書籍を出したり、有料サロンを作り、数多くの支援者がいたりする・・などそういう成功例もあるわけです。（希少な成功例とは思いますが・・）

ただ、やはりアニメーターの現場はどう見ても過酷・・
最近、以下のYoutubeを見て、改めて感じました。
もし、アニメーターにご興味のある方は、とても面白いので見てみてください。
↓
【アニメーターが無理ゲーだった話②】アニメーターの研修
https://www.youtube.com/watch?v=rQNrjSYCQV4&ab_channel=%E4%BA%BA%E7%94%9F%E5%88%87%E3%82%8A%E5%A3%B2%E3%82%8A%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB

ちなみに、繰り返しますが、僕はヘタな絵描きで、プロになった当初はもっともっと今よりもヘタでした。しかし、ゲーム系の会社やデザイン会社は、一応給料が保証されます。健康保険にも加入してくれます。
給料が保証される、というのは、例えば僕がありえないくらいヘタな絵を描いていたとしても、アニメーターのように給料￥０（※）ということはなく、契約上のお給料が必ず支払われます。（本当にNGレベルの絵しか描けなかったら１～２ヶ月でクビになっちゃいますが・・）
※アニメーターの場合、ガチでNGな絵を描き続けていたら、給与￥０になることがありえるらしい・・・

というわけで、そういう立場から、

「いや、アニメーター、ガチで地獄の職業やろ・・」

と感じるわけです。。。
有名アニメタイトルに関われるだとか、楽しい仕事で画力UP！とかそういう側面もあるかもですが・・しかしやはり生の声を聞くと、僕はとてもとてもオススメはできません。これなら、同人作家のほうがまだ良いのでは？？
アニメーターの離職率ハンパ無いですしね。（hide channnelさんの話では３年位内の離職率９０％だったかな？）

絵描きとして就職すること自体は、僕はとても良いことだと思いますし、僕は現在の自分の仕事に誇りを持っています。
しかし、眼の前に「アニメーターになりたい」っていう、若くて世間を知らなくて、目をキラキラ輝かせてる人が居たとしたら、「悪いことは言わん。やめとけ。」と言うことでしょう。

ゲーム会社バンザイ！とは言いませんが、ゲーム系とデザイン系では、そういう話は原則、存在しないですので絵描きを生業として生きていくならばそちらの道をオススメします！！

というわけで、今季も「ギルドの受付嬢が～」とか深夜のプリキュアとか、嫌いな女と結婚した～とか薬屋のひとりごと２期とか、いろんなアニメやっているみたいなので、みなさん楽しく観ましょう♪
アニメーターの方は、くれぐれも健康にお気をつけて～。
死んだり病気になるまでは自分を追い詰めないで。。。