不要不急のWiiFit記 0日目



ーーーこのままでは、廃人になってしまうーーー



時は令和2年3月26日。これまで受験生だった私は無事大学が決まり、ここからは新たなキャンパスライフに向けてワクワクの毎日がはじまる…………

ハズだったのである。

この記事を読んでくださった方ならもうお分かりだろう。そう、コロナウイルスが世界的に流行し、3月25日には東京都民に不要不急の外出を控える様にと要請があった。陽性を減らすための要請か。そんなくだらん事を言ってる場合ではない。外出はできないし、進学先の講義も5月開始になってしまった。つまり、非常に暇なのである。

卒業旅行には行けず、趣味であるはずの絵も筆がのらない。新しく買ったポケモンではサザンドラに勝てないし、何しろ体を動かさないと活力が出ない。起きては眠り、食べては眠りのこの生活を5月まで続けるとなると廃人まっしぐらだ。

この生活に終止符を打つために新しく何かを始めなくてはならない。

そう思いながら風呂から上がると、そこにはなぜか上裸でWiiFitに没頭する弟の姿があった。


これしかない。


13年前に発売され、爆発的ヒットを繰り出したこのゲームを今やらずいつやるのか。コロナがなんだ、リングフィットがなんだ、俺はWiiFitをやるんだ。


これは1人のしがない男が世界的パンデミックをWiiFitと共に乗り越える記録である。 

画像1

https://www.nintendo.co.jp/wii/rfnj/



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