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マイケル・サンデルが指摘する「能力主義(メリトクラシー)」は組織(国家)の分断を招き・崩壊を招く。個の尊重と共同体意識の醸成を両立させる共同体主義(コミュニタリアニズム)が共創で発展を招く。【乃木坂46】

1.【筆者のコメント】
マイケル・サンデルは、能力主義の典型的な例として学歴偏重主義を挙げています。

日本の官僚は正にその典型ですが、日本人にはそのエリート様への怨念は薄いように感じます。何故なんでしょうか?

★一つは、日本的経営における三種の神器(※1)が大企業では未だに継続されているからでしょうか?

※1: 三種の神器とは、日本の経営・組織スタイルを特徴づける3つのポイントを挙げたものである。
その3つとは、「終身雇用」「年功序列」「企業内労働組合」である。

【参考】


★エリート達の中でも官僚の報酬は法律で決められており、国民の平均年収との差は小さい。
近年年収格差が大きいのは、投資銀行のデーラーでしょうか?
日本一の企業であるトヨタ自動車利益5兆円の豊田章男会長の報酬ですら16億2200万円であり、米国のCEOとの差は大きい。

個人の投資家は入っていない。

★東大生の官僚離れ




2.マイケル・サンデルが指摘する「能力主義の問題点」とは?

SEMINARS 2022/12/07

■マイケル・サンデルとは

マイケル・サンデルはハーバード大学教授であり、哲学者・政治学者・倫理学者です。
共同体主義(コミュニタリアニズム)の論者として知られています。
共同体主義とは、社会の基盤として共同体を位置付け、共同体の復権を提唱する思想のことです。

共同体主義と対極に位置する思想が新自由主義(リバタリアニズム)といわれています。

人は競争によって成功を勝ち取るのであり、成功できないのは自己責任と見なすのが新自由主義の基本的な立場です。

一方、共同体主義における「成功」「努力」「才能」などの位置付けは、マイケル・サンデルの次の言葉に表れています。

・われわれはどれほど頑張ったとしても、自分の力だけで身を立て、生きているのではない
・才能を認めてくれる社会に生まれたのは幸運のおかげで、自分の手柄ではないことを認めなくてはならない
(『実力も運のうち 能力主義は正義か?』より引用)

たとえば、メジャーリーガーとして活躍できるほどの体躯と才能は、誰にでも等しく与えられるものではありません。

生まれ育つ家庭環境や親の経済力を子どもが自分の意思で選べないように、与えられた能力もまた自分自身で選んだわけではないと捉えているのです。

能力主義に疑義を唱えるマイケル・サンデルの主張は、共同体主義の思想に支えられていると考えてよいでしょう。

このようなマイケル・サンデルの主張と、「三方よし」などに見られる日本的な価値観を俯瞰しつつ、哲学を介してビジネスでよりよい成果を上げるための概念を、引き続き掘り下げていきます。

■能力主義はなぜ問題なのか

マイケル・サンデルが能力主義のどのような面を問題視しているのか、より深く探究していきます。

能力主義の問題点として指摘しているのは、主に次の2点です。


才能の偶発性を無視している

能力や才能は努力によって獲得できる要素であり、不足しているとすれば努力不足と見なすのが能力主義の立場です。

一方、能力が努力の賜とも言い切れないことを、マイケル・サンデルは次の例によって示しています。

  • 貧しい親のもとに生まれたアメリカ人は、大人になっても貧しいままであることが多い

  • 家庭が高収入であるほど、SATの得点も高いものだ

(『実力も運のうち 能力主義は正義か?』より引用)

遺伝や家柄、生まれた国といった要素はいずれも偶然の産物であり、道徳的な根拠を欠いた属性であることが多いです。

偶然の産物までも「努力の度合いがもたらした結果」と結論づける能力主義には、重大な見落としがあると指摘しています。

メジャーリーガーになれなかったことを「努力不足」と言われたとしたら、大半の人は「それは違うのでは?」と感じるでしょう。

与えられた能力や才能はそもそも偶発的なものであり、個人の努力とは距離を取って論じるべきではないかと、マイケル・サンデルは提唱しています。


驕りと屈辱の感情を根付かせる要因となる

マイケル・サンデルは、能力主義の典型的な例として学歴偏重主義を挙げています。

大学の学位を持つ人が無意識のうちに学位を持たない人を見下し、自身の能力を根拠に驕り高ぶるようになるというのです。

逆に、学位を持たない人は屈辱を感じるようになり、ますます自信を失っていきます。

同様の構図は、企業において順調に昇進していく人とそうでない人との間にも見て取れるでしょう。

驕りと屈辱の感情は社会や組織に断絶を生み、歪みとなって表れます。

行き過ぎた能力主義こそが断絶の原因であると、マイケル・サンデルは指摘しているのです。

このようなマイケル・サンデルの主張と、ご縁を重んじる日本独自に文化である「おかげさま」「三方よし」といった価値観は、共通点が多いと言わざるを得ません。

※以降は読んでください。


★例示すると、「乃木坂46」の成功は、個と共同体が一体となったことが大きな力になったのえあって、「欅坂46」は、個と共同体の分断が如実に表れた事が崩壊の原因です。

個と共同体の分断から脱却するには、次のことを実践していく必要があるでしょう。
【個の尊重と共同体意識の醸成を両立させるために】
・社員の望みと会社の仕組みを一致させる
・「人」にフォーカスしない仕組みをつくる
・弱みを意味のないものとし、強みを生かす
・成果と価値観の両方を評価・育成する
・社員が社員を育てる機会をつくる



3.2033年の未来..才能と努力で全てが決まる世界は暗黒になる..すぐに絶版になったマイケルヤングの衝撃の予言書が耳に痛すぎる【能力主義/サンデル教授/岡田斗司夫/切り抜き】

おたくの王様論 2024/07/08



現在の米国民主王は、エリート主義の政党です。
能力主義は、許されている最後の偏見なのだ。

米国における「庶民」と「エリート」は何で憎み合うようになったのか?

知的なエリートたちが、(無自覚に)同じ国民である庶民・大衆を見下し始めたから。

その見下している事を隠そうともせず、おまけに自分たちは見下しているという自覚は一切なかったから。
エリートたちは、党詰められても庶民を見下しているのを認めようとしない。

「メリトクラシー」能力主義は正しい思想だと思っているから。

「人種や男女差や生まれ育ちがどうあろうとも」自分が差別しているのに気づかない。

能力主義は、ステルス差別を生む。

自分たちは、たまたま運に恵まれてエリートになれている。

能力というのは、運なんだという事を自覚して自分達のグループより更に大きな共同体「日本人であるとか、大阪人であるとか、アニメが好きだとか、アイドルが好きだ」の一員なんだという意識を持ったほしい。

エリートは、常に自分に批判的な目を向けろという事です。
日本の超エリート霞が関の官僚そのものですね。
彼らは、民間(トヨタ)を下に観て自分らに従わせる為に「お灸をすえる」位に「型式認定」不正だと言っている。

私もサンデル教授の言わんとする懸念はよくわかります。若い世代は、共同体に参加しなくても有利に生きていけると思っている。
ここは、内部崩壊の予兆です。

分かり易く言えば、「乃木坂46」と「欅坂46」の差です。


そこのあなた、信じられないでしょう?
日本でもの能力主義が進んでいくと、自分は勝ち組と思っているあなたも切り捨てられて貧困層に落ちていくでしょうね。


終わり

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