物に込められた想い
みなさんどうもおはこんばんにちは。全道1位、全国3位のSotaです。
経歴
・両親が楽器をやっている音楽一家に生まれる
・4歳でピアノを始めて小学校3年からEb Bassを吹き始める。
・5年生の時にソロコンクールで全道1位
・中学校から楽器がEuphoniumに代わり、中1の冬に日本ジュニア管打楽器コンクールにて3位入賞。(全国3位)
・その他様々なソロコンクールで金賞受賞(計10回)
・高校卒業後すぐにカンボジアへ移住
・帰国後Webエンジニアになる
・現在は市内の小中高校生の奏法・演奏指導を行っている他、オリジナルで作編曲も行なっています。
・一般団体「オブリガード・ブラス・コンソート」プリンシパルユーフォ
"ユーフォニアム"って知ってる?
突然ですが、みなさんは「ユーフォニアム」という楽器をご存知でしょうか?
僕がメインで吹いている楽器でもあり、僕の父も吹いている楽器でもあります。
数年前に「響け!ユーフォニアム」というアニメでかなり有名になりましたが、日本では知ってる人は吹奏楽経験者くらいだったかと思います。
(当の自分は同じユーフォ吹きなのに一回もこのアニメ見たことない...)
今日はそんな、僕のメインで吹いている楽器でもあるこのユーフォニアムについてちょっとお話ししようかしらと思ってます。
まだ日本ではマイナーな位置にありがちな楽器
先述したとおり、元々日本でいうユーフォニアムってあまりメジャーな楽器ではなくて、プロのプレイヤーもとても少ないです。最近になってようやっと音大で専攻する人や、プロの奏者が徐々に増えてきています。
吹奏楽の形式なんかでも特にユーフォニアムの位置的には「金管楽器と木管楽器の響きを繋ぐパート」というような位置づけが多いので、(特に日本人作曲家の)楽譜自体もそこまで難しくなく比較的個人的にはイージーだと思っています。主役を引き立たせる脇役に近いかな。
ちなみに、一番指揮者に近い前列の一番左側にいるクラリネット奏者のことを「コンサートマスター/ミス」といいます。コンマス、コンミスとかって呼ばれたりしますね。音楽をする上での代表のような、一番トップの人のことを指します。
(画像右中央の二人組のところが吹奏楽の形式でのユーフォニアムの位置)
一方で、このユーフォニアムがメインの楽器となっているスタイルも存在します。それは「ブリティッシュスタイル」のブラスバンドです。吹奏楽とは違い、木管楽器が一切登場しない、オールブラススタイルになります。また、ブリティッシュスタイルはパートごとの人数が基本的に決められているので、そこも大きな違いかと思います。名の通りイギリスの合奏スタイルの楽器ですが、このスタイルでユーフォは一気に主役側に行きます。
先ほどの吹奏楽ではコンマス、コンミスといった位置の人がいますが、ブリティッシュスタイルでは「プリンシパル」と呼ばれる、バンドの代表となる奏者が二人います。一人は先ほどと同じような位置にいるコルネットという楽器の一番先頭の人。そしてもう一人がユーフォニアムの先頭の人なのです。なのでもちろんブリティッシュスタイルでのユーフォの役割は「メイン中のメイン」になります。吹奏楽では比べ物にならないくらい連符の嵐です。でもめちゃくちゃやりがいがあります。(画像右から二列目の前二人がユーフォニアム)
ここで、同じ曲の吹奏楽版とブラスバンド版それぞれリンクを貼っておくので聴いてみてください。ブラスバンドに絶対ハマりますよ、みなさん。
曲はホルストのジュピターです。まずは吹奏楽。
続いて、ブラスバンド。
もしどっちが好き!とかって思ったことあったらコメントでもくださいな。
"ユーフォニアム"という名前に込められている意味
さて、ユーフォニアムの前置きが長くなってしまいましたが、タイトルの通り、このユーフォニアムという楽器の意味はなに?をお伝えします。
英語で書くとユーフォニアムは「Euphonium」と書きます。
これを崩していくと、この楽器の由来がわかってくるんです。
Euphoniumには、「Eu」「phon」「ium」の三つの単語が隠されています。
それぞれラテン語で、
*eu ...良い、好ましい
*phon ...音を伝える道具
*ium ...〜のための
という意味がそれぞれ込められています。
つまり、euphoniumを要約すると
『良い音を伝えるための道具』
となるんです。
めちゃめちゃ素敵な名前。
その名の通りユーフォは柔らかくて包み込むような音を出す、直接的な音を届けるというよりは会場で響かせた音を聴いてもらう、というような届け方をする楽器になります。
意味を知ってもっとこの楽器のことが好きになったし、もっと良い音で吹いてあげたいなって、それをお客さんに届けたいなって思います。
名前一つ一つにたくさんのストーリーや意味が込められている
みなさんは、「自分が生まれた時にどうしてこの名前になったのか」って親とかに聞いたことありますかね?ちなみに僕はあります。他にも例えば「自分の息子につけた名前は若い頃に好きだったアーティストの名前」だったりとか。僕が小さい頃に飼っていた犬の名前はビビって名前で、その名前の由来も自分が脅かしたらビビったから「ビビ」っていう安易な決め方だったんですが、でもそれも今思えば一つの小さなストーリーだったなあと。
身近なところではベビーラッシュで子供がたくさん生まれてます。めでたいね。
商品とか会社名とか、ブランドとかもそうだと思います。それができるまでのストーリーだったり名前の意味だったり、漢字なのか平仮名なのか英語なのかっていうところですら意味が込められていると思います。
自分が好きなブランドとか、食べ物とか、アーティスト名とか。なんでそういう名前になったの?ってところをちょっと調べて見ると、もっと愛着とか愛情とか想いが込もってより好きになるんじゃないかな〜って思います。
俺も引き続き楽器やり続けていくし、精進していきます。一緒に頑張ろう。
したっけ、またね。