弱みを克服するのではなく強みを磨く
誰にでも自分の中に「弱み」がある。一方で「強み」もある。弱みはいわゆる弱点、短所といわれるもので、強みは美点、長所といわれるものだ。人間には誰にでもあり、それを面接や試験などの様々な場面で聞かれたり自分の中で自己分析をする上で考えたりすることがあると思う。
これはよく勉強におきかえて考えることがある。僕は完全に文系人間で数学や理科が苦手科目である。中学、高校時代は模試などで思うように点が取れず、非常に悩まされた。当時の担任は「まんべんなくすべての教科ができた方がいい」といつも僕に言い聞かせていた。しかし僕の中では人間には誰しも得意・不得意があるから、無理に理数科目に重点をおいて勉強するのではなく、むしろ得意な文系科目の方を優先、力を入れて勉強するべきだと考えていた。ただやっぱり試験では全科目が必要となり理数科目との闘いを乗り越えながら受験勉強していた。
弱みを無理に克服しようとするのではなく、強みを磨き、さらにその能力を向上させていくべきだというのが僕の個人的な考え方である。
といいつつこんな言葉をみつけた。
弱みを強みに変える
これは例えば履歴書を書くときとかに「私は心配性なところがありますが、最悪の場合(事態)を考えて物事を注意深く確認したり、計画性をもって取り組んだりすることを意識して行動しています。」みたいに裏返しの意味として強みを見出す方法がある。
人間は弱い部分も強い部分も両面を合わせ持つ生き物だと思う。それは表裏ともいえるが、僕が感じているのは弱いから、またはできないから、それがダメとか、悪い、とかじゃなくて、人よりもここはできる、ここは強い、ここには自信がある……といったように強みをどんどん磨いて高めていった方がいいのではないかということだ。
でも正直最近苦手だった理数科目がなるほどな!面白い!と感じるようになってきたのは事実である。大学生になり時間ができたことで本を読んでいるとそういう意味だったのか、そういう仕組みなのか……と苦手だったはずの理数科目関連の内容でも理解できる部分があることに気づかされた。
受験生ってもっと時間があったらできたこと、できるようになったこともあるのではないかと振り返る。つまりは3年間という高校時代に新しいことを詰め込んでそれを1回の試験で評価するってかなり凄いことしているなと思う。まあ簡単にできちゃう人もいるから僕ができていなかったからと言われればそうなのだが……。
自分の「弱み」で悩んでいる人は克服する努力を無理にしていくのではなく、「強み」をもっと磨くという考え方もできるかもしれない。もちろん苦手だった部分やできなかった部分が克服され、嫌いが好きに変わったり苦手が得意になったりすることがベストだけれど。今、自分に必要なこと、今、やるべきことを優先させていくためにはそういう判断も大事だったりするのかもしれない。
ただ考え方は人それぞれだと思うのであくまでも僕の考えだけれど。