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築95年古民家リノベ①-きっかけはSNS


こんにちは!ちはるです。

先週、地元の山口県に帰省していました。

実家に顔を見せるためでもありましたが、もう一つのメインの目的は「古民家リノベーション計画を進めること」。

元々は買い手が見つかれば解体して更地にし、
売却する予定だった築95年の古民家。

どうして解体せずにリノベーションすることになったのか。

進行中の計画ですが、実家や親族の家をどうするか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

どうする? 実家の空き家問題

おじいちゃんが子供の頃に建ったという築95年の古民家。

もともとは祖父の父が建て、父たちがこの家で育ったという思い出深い家です。

しっかりとした日本家屋の作りですが、築年数の経過とともに老朽化し土地も400坪と広すぎて持て余していました。


広いことはメリットでもありデメリットでもある。


昨年、祖母が亡くなり今は父と兄が名義を持つことに。

父は現在もこの古民家に住んでいますが、当初は買い手が見つかれば解体して更地にして売却する予定でした。

しかし、解体せずに売りに出しておいて本当によかったと今では心から思っています。


SNSの力で解体を免れた家

この古民家の運命を変えたのはSNS(Threads)での発信でした。

「立派な古民家を壊すのはもったいない。誰かこの家を活用してくれる人はいないだろうか?」と、
軽い気持ちで投稿してみたんです。


すると、予想以上の反響があり「古民家に興味がある」という方々からいくつかコメントをいただきました。

そしてなんと古民家リノベーションを本気で考えている希望者から連絡がありました。


それが..
なんと!!!

幼少期から仲の良い友人だったんです。

こんなことってある?
もうびっくり!

彼女は保育園からの幼馴染で、
9年間一緒に登下校をしたまるで家族のような存在。

連絡をもらった経緯を少しお話しすると、
彼女はもともとスレッズをやっていなかったんです。
スレッズをしていた別の共通の友人がたまたま私の投稿を見つけて
「千春が言ってるこれ、丁度いいんじゃない?!」と言ってくれたようです。

おそらくその時は本当に話が進むと思ってなかったと思います。笑
絶対軽いノリで言ってたに違いない。笑
※その子も小学生からの仲の良い幼馴染。

実はこの祖父の古民家の隣に私の実家があります。
敷地内二世帯のような感じです。

なので彼女も幼い頃から何度も泊まりに来ていたし
祖父の家にも遊びに来たことがありました。

彼女が「この家をリノベーションして、素敵な場所にできたら面白そう!」と言ってくれたとき、解体せずに売りに出していて本当に良かったと心底感じました。

そしてSNSの力ってすごい!
と感動しました。

友人の理想の住まい

幼馴染の彼女は現在35歳、独身で看護師として長く勤務しています。

彼女は小学生の頃から「将来は看護師になりたい」と言っていたんです。
その夢を叶えた彼女が(本当尊敬です)、
今度は「家を持ちたい」と思い始めた少し前から住宅購入の相談を受けていました。

理由は、以下の通りです。

  • 住宅ローンを組めるうちに所有したい

  • 両親と一緒に住める家が欲しい

  • 親戚や友人たちが集まれる居場所が欲しい

地域柄、マンションは少なく一戸建てや建売住宅が主流のエリア。

新築を一から建てるよりも、「中古を自分好みにアレンジしたい」と感じていた彼女にとって、築95年の古民家は丁度よかったようです
それに古民家やビンテージなどの雰囲気が好きだったり
古き良きものを大切にしながら暮らすことも彼女の理想に近かったようです。

また、ご両親との同居や友人たちの集まる場所として開放的な空間を求めていた彼女にとって190㎡の古民家は理想に近い形でした。

買主候補の友人と話し合い

早速、友人と土地建物の購入について話し合いました。

不動産購入+リノベーションの流れや費用感、住宅ローンの組み方、さらにはリノベーションに伴う懸念点についてもしっかりと共有。

今回はリノベ費用も住宅ローンに組み込み、低金利で進める計画です

また、私の父が売主になるため、焦らずじっくりと検討してもらえる状況です。

そして何より「身内(友人)物件だから」と無理をしてほしくないことも伝えています。
「購入申し込みを入れるまでは、いつでも『やっぱりやめたい』と言っていいからね」と念押ししています。
優しい友人だからこそ途中で言い出せないことがないように
確認しながら進めているところです。

父が好きな家

不思議なことに、父はもう一つの家(私が育った家、つまり父が建てた家)が敷地内にあるにも関わらずなぜか築95年の古民家側に住んでいます。

今年の夏はとても暑かったですよね。
私が父のことを心配して
「うちの方がエアコン効くし、そっちにいれば?」
と声をかけても、「わしはこっちの家の方が好きなんよ」と答えるだけ。

以前は「なんで自分の家に住まないんだろう?」と思っていましたが、父が多くの時間を過ごし思い出の詰まった生家に愛着を持っているのは当然のことかもしれません。

解体せずに残して使うかもしれない。と父に伝えた時、
とても嬉しそうでした。


しかも買主候補である友人のことを父は昔から知ってるんです。
幼馴染だからね。ご両親のことももちろん知っています。
友人と現地を見に行った時、初めてそのことを知った父。

「⚪︎⚪︎ちゃんが住むかもしれんのかあ〜!!」
と更にテンションが上がっていました。

今は父ひとりが暮らしている。


身近なところにあるリノベ事例

実は、私の夫の実家でも似たような住まいの選択をしています。

義理の両親は祖父母が住んでいた築60年の家をリノベーションし現在その家に住んでいます。
子供達が巣立った現在のライフスタイルに合う間取りに変えて
内装も設備も新しく、とても快適に暮らしています。

夫が育った家は解体され、今では広い庭と駐車場になっています。

通常、新しい方の家をリフォームして古い方は解体するのでは?
と考えるかもしれませんがこのように「古い家の方を残す」と言う選択肢は意外とありなようです。

それは昔の日本家屋は、現代の家に比べて意外としっかり造られていることが多いからというのも理由の一つとしてあるようです。

現代では使用されないような良質な材料や太い柱、梁で組まれており、広い空間や大きな窓、風通しの良さなど、
古民家ならではの心地よさを感じることができます。

まとめ

古い家を活かしつつ、新しい価値を見出すリノベーションは、空き家問題の一つの解決策になるのではないかと考えています。

とはいえ、現実のマッチングはなかなか難しい。
今回は思いがけずSNSに投稿した内容が多くの人の目に止まったことに驚きました。

空き家問題に直面している方や、実家・親族の古い家をどうするか悩んでいる方に少しでもヒントになれば幸いです。

これからも計画の進捗をレポートしていきます!

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