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【バタフライエフェクト】サラリーマン投資家のFIREへの旅路 第117夜

ただいま、本業の方で、某大手ショッピングモールを展開する会社との商談を行なっている。これが、とにかく”細かい”のだ。

なぜ、こうなったのか?これは消費者の愚かさの賜物だ。


【B to C ビジネス】

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以前も、直接ではないのだが、百貨店のテナントとして入っている某料理屋との商談があった。ここも、非常に細かい、要求と、確認と、エビデンスを求められた。

某大手ショピングモールと共通しているのは、

「一般消費者」を相手にして商売をしていると言う点だ。

BtoBの商談であれば、出てこない詳細な資料の作成、産地証明、広告に使用する文言など「問題なし」と言うエビデンスが取れるまで、責められる。そして、返答期日は、「本日中」。

全く、この言葉好きだ、「本日中に至急確認、返答ください。」

さらに、検印のある証明書、書類も必要だ。

昨日は、消費者庁に何度も電話し、パッケージの表示について問題がないかの確認を取った。

さらに、その消費者庁の誰が、問題ないと言ったのか、その名前まで報告せよ、とのこと。

これらは、「責任の追求」と言う点で、しっかりしている会社だと言えるのであるが、なぜ、ここまで、ガチガチに縛るようになったのか?

これは、今までの経営の中で、起こった消費者からのクレームの源流にあると思われる。

誰かが、何かの商品に対して、クレームをつける。その内容は、全てを商品や、販売者側が「悪い」と言う考えで入ってくることが多い。

このように今まで積み重なった、さまざまなクレームを、事前に阻止するために、あらゆる防具を揃えて、備えているのだ。

まさに、一部の消費者が生んだ弊害だ。

コロナの時の、自粛警察なんて一般人が出てくるのも日本の文化だ。

私、個人の意見としては、あの方々は、ある種、あおり運転をする輩と同類だ。

あのような形でしか、自分の存在意義を世間に示せないのだ。

クレームも同様。

政治批判、芸能人批判、富裕層批判も同様。

弱い立場を利用し、そういった者への批判をする。万が一反論しようものなら、「こんなに弱い私たちに、なんてひどい事を言うんだ」と、弱者の盾を構えるのだ。他責の集団が、一般人は大多数を占めるのだ。


【”私だけは”損したくない】

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近年、食品ロスが問題になっているが、これも、消費者の責任だ。

賞味期限、消費期限を少しでも過ぎた商品が、陳列されていた瞬間、大騒ぎだ。自分の正義をここぞとばかりに、振りかざす。

そもそも、それが起きる一因は、棚の奥から、消費期限の長い商品をとっていく輩がいることだ。

「 損をしたくない 」

この考えが、一般人には大多数だ。

さらに、付け加えれば、

「 自分だけは損をしたくない 」

これの方が近いかもしれない。

このような、結果から、ロスが出る。ロスはそのまま、仕入額分が赤字となる。仕入とは、利益が出た分から行う。そして、そこに数%の利益を乗せて販売し、売上が生まれる。売上-仕入値が利益だ。

つまり、一個1000円の商品が売れて、売上が上がり、その仕入が800円なら、利益は、200円だ。

この商品が一個ロスとなれば、仕入値の800円が消える。つまり、利益で考えれば、800円÷200円で、商品4つ分の利益が飛んだことになる。

一個のロスを取り返すには、4個売って、プラマイ0、5個目からようやく元の状態になるのだ。

こんなことになるから、メーカーや、販売者はロスを見込んだ単価設定をせざるを得ない。そうすると、それは、当然、消費者に返ってくる。値段が上がるのだ。

誰かの、「損したくない」行動は、結局を未来の損失を生んでいるのだ。

そうして、また、政治批判だ。

給料は上がらないのに、物価は上がるなどと、経済政策を批判したりする。マスコミは、消費者側にいる方が、数字が取れるので、同じように批判する。

大体、資源の多くを海外からの輸入に頼っている島国なのだから、この国の状況と、石油などの、価格の状況が一致するわけがないと思うのだが。


【エネルギーの連鎖】

このように、考えると、クレームというエネルギーは、形を変えて社会の人間から人間へ移っていく。

そして、今回の例で言えば、値上げという形で、発信者含め多くの人に、喜ばしくない形で返ってくる。

そして、この値上げに対する不満が、形を変えて、他へ発せられる。

まさに、バタフライエフェクトだ。

少なくとも、自分がそのような人間にならないように、したい。





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