見出し画像

正社員増産作戦!早急に作れるかな…!?

お疲れ様です。すずめです

最近退職者が一気に出た影響で現在会社の運営がギリギリの状態です。

そう言う事で早急に中間管理職の採用、育成をする事になりました。
最初に社長に現状の確認も踏まえこの事を相談
二つ方法を提案しました。

①正社員を最初から採用
現在社内には正社員候補となりそうな者が残念ながらいない。
その中から正社員を育てていくのは現実的ではないし
会社が急いで時間やお金を掛けて育てたとして、育つかどうかは分からない。
育ったとしてもその人に管理職業務をお願いするのでそこからまた人件費は上がるから
最初から採用してしまった方が早い。

②今の非正規社員から中間管理職を育成
会社の内情を少しでも知ってもらっている社員からキャリアアップさせた方が
意思疎通が図りやすい。教育コストは掛かるが会社の意図をよく理解してくれる社員を正社員として配置できる。

早急に正社員を必要としているなら私的には①でしたが、社長の意見は②でした。
社長的には会社の事情をよく理解した人に今後管理職をやってもらいたい。
という意向だったので②案で行くとにしました。

正社員の育成について人員のピックアップやスケジュールについて取りまとめをする事になりました。
うちの会社で正社員になるには取引先の試験に合格する必要があります。
入社・正社員投与・退職の時は必ず社長の面談があるので、このルールを該当者に理解を貰うという意味でも
面談を設けてもらい今後の流れと合格基準の説明もしてもらいました。

項目は
①座学2日間(WEB)
②接客動画を提出し、点数を80点以上のスコア獲得
で合格です

座学2日間が終わったある日クライアントの担当者から電話が掛かってきました。

「今日はトレーニングお疲れ様でした。今回座学受けた人たち、みんなちょっと天然なのかな?
合格までどれくらいの時間掛かりそうかな?」

質問の意図がすぐに分かりました。
今回の候補者はあまり良い人材ではなさそうなんだけど、僕たちもこれからこれに付き合うんだよね?
と言いたいのです。

確かに区切りの良い所で質問や感想を求められましたが
研修の中で出てきた言葉で理解できなかったものを積極的に質問してみたり、
初めての事でとても楽しかったです!と
と元気よく返事をしていましたので、とても純粋な気持ちで楽しくそして意欲的に研修を受ける事が出来たのだと思います。
ただクライアント担当者や講習を開催してくれた担当者から見た私達は
なんだかレベルの低い人材だな。普段から勉強していない人たちなんだな。と受け取ったのだと感じました。

担当者はオブラートに何枚も包んで聞いてくれたんですが、意図も分かってしまったし
それは否定できないことだったし、これからそこと向き合うのかと思うと
そもそもこれって進めて大丈夫な事なのか、一瞬心配になりました。
一方ですごく楽しみに、頑張ってレベルアップしていきたい社員を品定めをする様な事をされて
残念な気持ちにもなりました。

頑張ってるという気持ちだけでお給料は貰えるわけじゃないし、頑張ってるから評価する。という評価基準になってしまうと、評価する側もされる側もそのあいまいな物差しでで評価が決まってしまうので
それほど不本意なことはないですよね。

ただ思うのは、この担当者がじゃあどのレベルの人間を求めているのか。という事です
この担当者とそこそこの付き合いになって来たので何となくですが
きっと自分と同じか、そうでなくても自分の話を聞いて何の抵抗も無く理解する人間です。
でもそれって少しおかしな話だと思います。
自分の周りにいる人間を頭が良いとか悪いとか言いたいのではありません。
情報はどこにでも転がっていて、例えば
でも何か会話の中で複雑であったり、細かいニュアンスまで伝えたい事があった時
何か会社や取引の内容やルール、法律が変わった時
文字がぎっしりと敷き詰められている資料を渡された時

理解が出来る人と出来ない人が事実としているんです。
理解できないのがいけないという訳ではありません。たまにやる気が無かったり、疲れている時は私も頭に入らない時はあります。
でも私たちがこの取引先と契約をして、受け取っている金額の中で人材を確保するとなると
クライアントたちの期待に応えられる読解力やコミュニケーション能力が備わっている人材を確保する事が出来ないのです。

それを分かっていてか、このクライアントは私にだけ嫌味を言ってくるあたりも非常に頭に来ます。
もしこの担当者たちと同じレベルの人材を要望しているのだとしたら、それに見合った取引額を頂きたいと思ってしまいます。
担当者には社内でトレーニングを重ねて合格ラインまでもっていきますとだけ伝え電話を切りました。

最近特には同一労働同一賃金やパートタイム・有期雇用労働法についての関心が更に高まっている気がします。
そんな中この記事を読んでいる方、(特に経営者の方や企業の契約を担当している方)がもしいらっしゃいましたら今一度契約内容が適切であるかを見直していただけますと幸いです。
企業努力の上取引単価を下げて、契約を獲得できるのは悪い事ではありません。
ただそのしわ寄せが人件費なら話が別だと私は思うんです。特に今いる経営層やある程度の役職についている方たちのお給料を確保しつつ取引単価を下げるとなると中間層や新人のお給料を圧縮する事が
選択肢として挙がってきます。
今は人材の取り合いとなっている中でこんなことをしている会社が居たら、社員達が他の会社に転職するのは時間の問題ですし
入ってくる人材がいるとしたら会社にはスキルアップや自分が活躍するという事は期待せず、ただ家計の足しになれば。自分のお小遣いが手に入れば…と思っている人材しか入って来ません。
結果会社は次の世代が育たず、育つ前に人材不足か会社の業績が悪化かその両方と向き合う事になります。

上場企業は人的資本の開示を求められる中で、恥ずかしい情報は開示できないから
会社全体レベルでの改善を急いでいます。
そんな中私たちの様な小さな会社は遠くの世界の話だと、あぐらをかいていて大丈夫でしょうか。
労働者はよほどの理由が無い限り自分に不利益を被るような職場を選んだりはしません。
誰からの指摘も入らないから改善しなくて大丈夫。待っていればなんとなく人材は入ってくるから大丈夫。
と思っていたら、自分たちの会社は気づいたら立ち行かなくなっているかもしれません。

コストが掛かるからと言って、非正規社員を正社員に転換する事を見送っていないでしょうか。
なんでも出来るスーパーパートさんに他のアルバイトと同じ時給のままで、正社員が行う仕事の一部をお願いしていたりしないでしょうか。

実はうちの会社で大量に退職者が出たのはこの事なんです。
社長的にはやる気があって、ある程度仕事の出来る非正規社員達に社員投与の話を持ち掛け
正社員候補という名目で自分の仕事を投げまくっていたんです。
期待をする事は良いのですが、どれだけ待っても正社員にさせてくれない会社と社長に不信感を持ち
正社員候補たちが一気に退職しました。
社長的には人件費がやっぱり勿体ないから正社員投与を渋ってしまった。という事の様です。

呆れました。
とても良い社員達でした。人件費を抑えて利益を確保する、という意味においては良かったかもしれませんが
会社を前に進めるための人材がいなくなったせいで今物凄く苦しい状態なのに…
そしてこんなに身近に、しかも上司にこういう意識の人間がいるのかと思うと敵が外側にも内側にもいて
これからも色々と起こりそうで気が抜けないと思ってしまいます。

私たちの様な人員配置や人材不足に悩んでいただきたくないので、是非この記事を読んでいる方達は
人材に適切な賃金と処遇であるかを見直していただきたいと思いますし
それが叶うような取引先様との契約内容であったり、経営であるかを振り返っていただきたいと思います。今は簡単に転職できてしまうんです。

今回の人材はその様な事にならないためにも、何としてでも合格させて
次のステージに一緒に行きたいと思っています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?