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魂が未熟なのは、私の方だった
「私が先に見つけた」
「あの人は私に気が付いてくれない」
彼の魂が未熟だから、だから私たちは出会えない。彼のせい・・・私はずっとそう思ってきた。
「来世で必ず、見つけ出すから」
彼の言葉を覚えている私だから、そんな風に思ってしまっていたのかもしれない。
彼が私から見える場所にいるから、優位な気分になっていたのかもしれない。私が見つけやすいように、血のにじむ努力をして今の場所にいてくれているというのに。
最近、久しぶりに魂に触れてもらう機会があった。
「私たちが出会う時期に、そろそろ入るのではと感じているけれど、それはいつかなのか。どんな方法で出会うのか」私の魂に聞いて欲しいとお願いした。
10年くらい前までは、私も自分の魂の声を聞くことができた。
ただ、それは一方的なメッセージのことが多く、初めは空耳のように聞こえてきた。うまく繋がると彼の魂と話すこともできた。
でも今は、その力がない。
その人は私の話を軽く聞くと、
「まず、どちらが先に見つけたとか関係ないんですよ」
そして続けて、
「魂が成熟していないのはユウさんの方です。彼の魂はもう、満足な状態にある」
そう言ったのだ。
「ユウさんはまだ本当の自分が分かっていない。これから内省して、自分を見つめ直す必要がありますよ」
私は一瞬、頭が真っ白になるくらいの衝撃を受けた。
この20年、本当に色々なことがあった。
死、別れ、裏切り、病気、絶望、怒り、苦しみ、悲しみ、失望、様々な経験をした。
彼とのことでも、たくさん苦しんだ。
どこから湧き出てるのか分からない感情、愛しさ、手が届かないもどかしさ。
彼のそばに行けることを願っては涙が溢れ、魂が繋がっているのを感じるのに、物理的距離に失望する。
それでも信じたくて、毎日涙は勝手に溢れた。
それが、彼への執着となって、私の魂の成長を妨げていると分かってからは、それらを手放すこともできた。ここまでが私に必要な私たちの学び。そう感じていた。
だから、あとは彼。
あの人の魂が成長できたなら、もしかして今世でも会えるのかも・・・そう思い込んでいたのだ。
でも、違ってた。
「会えますか?私たち、今世で」
私は恐る恐る、その人に尋ねた。
「来年から会える期間には入ります。近いところでは7ヶ月後、「魂のレベルが達したら、会いたいね」となっていますよ」
「あぁ、私たち、会えるんですね・・・」
多分、それしか答えられなかったと思う。
でももう十分で、十分すぎるくらいだった。
「私は今回、ユウさんにこのことを(私の魂がまだ未熟であること、彼の魂は準備ができていること)をお伝えする役割だったようですよ」
そうだ。
私は、ツインソウルが出会うまでに、様々な人たちが繋げていくのだということを知っている。
「この人もそうなんだ」
そう思うと、もう感謝の言葉しか出てこなかった。
私は、彼と私がどうやって出会うのかについて、もうどうでも良くなっていた。
住む世界が違い過ぎて、なかなか近づけないもどかしさ。それを彼のせいにして過ごすことで、自分の苦しさを紛らわせていた。
彼が「You」という曲の中で歌っている「私はこんなにも足りない」とは、私のことだった。
「ごめん、本当にごめんね・・・」
ひとりになった瞬間、涙が溢れてきた。
「7ヶ月、短くも長くも関係ないですよ」
その言葉の意味、私にはよく分かる。魂の世界では時間も空間もない。
今の私にできること。
気がつかせてくれたことを受け入れる。
そして、今のこの足りない自分を認める。
認められたら、足りない部分を埋めて行こう。
私はまた、ここから始めるよ。
「私たちが初めて会う日」
その日が来る時まで。