瑠璃さんを呼ぶもうひとつの世界
瑠璃さんの新しい生活
瑠璃さんは最近、同居の義父に介護が必要となり、長年勤めていた仕事を卒業しました。もともと家にいることが大好きだった彼女は、ようやくまとまった時間ができたことで、片付けたい部屋や子どもたちの想い出の作品を整理する計画を立てていました。
それが幸いにも義父の体調がすぐに回復し、介護サービスを利用できるようになりました。予想外に自分の自由時間がもたらされたのです。
これも神様からのプレゼントだと感じ、瑠璃さんは念願の専業主婦生活を楽しむことにしました。
スピリチュアルな探求と瞑想の旅
自分だけの時間ができた瑠璃さんは、興味のあったことに挑戦することを決意し、まずはスピリチュアルの世界を覗くために私の元にいらっしゃいました。
独身時代にマインドフルネス瞑想に夢中になっていた彼女は、瞑想に抵抗感がなく、呼吸に意識を向けるのが得意でした。
雑念が出ることを気にされていましたが、それは自然なことであり、その雑念を認め、俯瞰して見ることが瞑想の目的であるとお伝えすると、瑠璃さんは安心されました。
次回までに自分なりに瞑想を楽しむという目標を立て、早朝、午後、夜と、なんと一日に三回も瞑想を行うほど夢中になったそうです。
瞑想を通じて、心身の疲れが少しずつ癒されていくのを実感し、時間が許す限り身体の声に従った生活を楽しんでいた瑠璃さんでした。
不思議な体験と幻想的な風景
1ヶ月ほど経ったある朝、家族を送り出した後、洗濯物を干そうとしていた時、急に眩暈が訪れ、部屋が大きく回転して揺れました。
リビングのラグに座り込み、目を閉じても、なぜか目を開けている時のように景色が見えています。驚きつつも冷静に、呼吸が辛くないことや、波が人肌の温度のように心地よいことに気づきました。
少し経つと、誰かが優しく身体を引き上げてくれ、波に揺れながら上半身を出しました。その存在は人魚のような美しい生命体で、周りには同じような生命体が波と戯れていました。
正面には、熱を感じるほど照り輝くオレンジ色の大きな夕陽があり、水平線に映る波は宝石のように輝いていました。人魚たちは喜び、波の中でイルカや魚に変化し、岸辺には白やパステルカラーに輝くユニコーンやペガサスのような動物たちが駆け遊ぶ風景が広がっていました。
この素晴らしい幻想的な風景に見惚れていると、「この瞬間を見せたかったんだ」という声が頭の中に響きました。その瞬間、初めての安堵感に包まれて「私は愛されている、ずっと護られている」という感情で体中が満たされました。そして、気づかないうちに涙が滝のように流れ出ていました。
新たな発見と仲間たちの存在
しばらくして目を開けると、見慣れたリビングの景色が広がっていました。「今のは一体何だったのだろう?」と疑問が浮かびました。
瞑想中に深く集中すると、時折様々な景色が見えることはありましたが、今回は向こうの世界からのご招待だったのです。
スピリチュアルな世界に憧れていた瑠璃さんは、こうして実感できるとは思ってもみませんでした。きっと、チャネリングセッションを通じて眠っていた感覚が呼び覚まされたのかもしれないと、急いでその景色をデッサンしました。
次のチャネリングセッションで、瑠璃さんが伝えてくれたその世界を私も共に視せてもらいました。
オレンジ色の太陽と海の情景がとても美しいその場所は、瑠璃さんの元いた星なのかもしれません。そこにいる仲間たちは、いつでも瑠璃さんをサポートしていることでしょう。
瑠璃さんのように、私とのチャネリングセッションで開花された感覚では、安心・安全・安堵といったあたたかな明るく軽やかな情景をみられます。
これは、その方の魂から発せられるエネルギーだからです。
このように、あなたの魂があなた自身を暗くさせたり傷つけたりすることは決してありません。
どうぞそのことを心の片隅にそっと咲かせておいてくださいね。
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