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あなたのその発言に、ちゃんとした信憑性はありますか?
レイキについて改めて過去の文献などをさかのぼって調べなおし、学びなおしている。その理由は、「正しい本来の靈氣療法のあり方を学び、実践・体得したいから」に尽きる。
レイキは今では日本でもスピリチュアルに興味のある方やヒーリング業界の人には、当たり前に知られるようになった。海外では、ドラマなどでもレイキヒーラーさんが登場したりすることもあるほど、ポピュラーなヒーリング技法だ。
けれど、今、世界に伝わり、実践されているレイキが、本来の靈氣療法なのだろうか?という疑問は、レイキを学びはじめてから数年経っても、わたしの脳裏を離れることはなかった。
大正時代に「臼井靈氣療法学会」が創設されたが、その後の東京大空襲で資料の大半が燃えてしまい、正規の資料はもうほとんど残っていないらしい。さらに、「臼井靈氣療法学会」自体はいまも残っているらしいけれど、一般には門戸をひらいていないため、そこから情報を得ることがかぎりなく難しいというのが現状だ。
正直、できることなら臼井靈氣療法学会に入会させていただいて、そこで基礎からしっかり臼井靈氣療法を学びたいところだけど。それができないのなら、やるべきことはひとつ。できるだけ信頼できるリソースからの情報を集め、それらをつなぎ合わせて、勝手な解釈やインスピレーションをできるだけ省いて、本来のレイキの教えや実践方法の全体像を知ろうと努力すること。
ということで、最近は、過去に臼井靈氣療法学会に加入していた方の本を読みあさっている。そしたらもう、空いた口がふさがらない。
今までに学んできたスクールたちや、SNSなどで発信されている「レイキ」と、本来のレイキの情報が異なっていることに気付く。
門下生の数も違えば、臼井先生が慶応生まれであり、人生の大半が明治時代だったこととかも、教えられていない。なんなら「臼井先生が心の父として尊敬していた明治天皇は、臼井先生より前の時代に亡くなっていた」って聞いてたよ?わたし。いや、生きてたやん。めちゃくちゃ明治天皇の時代を生きてらっしゃいましたやん、臼井先生...!
とかとかとかね...
そんなこと、別にレイキヒーリングに直接の関係はないやんって思う人もいるのかもしれない。でも、わたしは情報の引用元の大切さというのを、4年間の大学生活で叩き込まれてきた人間だ。だからこそ、余計に気になるのかもしれないし、こういう考え方をするのかもしれない。
正直、いまのレイキヒーリング業界は、情報の引用元をしっかりと確かめたり、「信頼できる引用元の情報だけを伝えていこう」みたいな意識が著しく低い。
いや、これはヒーリング業界だけではなくて、ネット社会全体にはびこっている特性かもしれない。その情報の出所は?根拠は?引用元の信頼性は?そういったことをつっこんでみると、びっくりするくらい、どの情報も、情報源が曖昧で信頼できない。
要は、発信されている情報がほとんど全部、「伝言ゲーム」なのだ。
口伝えに、ちゃんとその情報の信憑性を吟味することなく「〇〇先生(業界内でのインフルエンサー的な人)が言ってたから」とか、インスピレーションで個人的に受けとったものを、そのまま一般論として伝えていたり。
そうやって信憑性も根拠も情報の出所も不明瞭なまま、伝言ゲームがどんどん進んでいって、レイキは今では、なんだかよくわからない「愛と癒しの最高次元のエネルギー」ということになった。
でも、レイキ業界で語られるのは、いわゆる精神世界というか、キラキラした愛の言葉たちばかりで。ヒーリング技法、お手当療法としてのレイキはどこに行った?
レイキを受けたら、使命がわかり、天命を生きられるようになります。
レイキを受けたら、人生が変容します。
レイキを受けたら、自分の魂の声に従って、見えない世界からの導きを受けながら生きていくことができるようになります。
そういった “ゴール” ばかりが語られる。でも、その “ゴール” にたどり着くまでの具体的な道順や方法は、至ってあいまいだ。
とりあえず、なんでもかんでも「愛」って言葉で表現して片付けたら丸くおさまると思っているかのように、「全部愛だよ」「愛の自分を思い出したらいいんだよ」といった言葉ばかりが並ぶ。
でもさ、人の成長には段階があるからさ。
「全部愛だよ」で、わかる人もいるかもしれないけれど。ほとんどの人は、そんな言葉では「わかった気になるだけ」で、結局いつまでもグルグルと見当違いのスピ的な努力をし続けるハメになる。
だからわたしは、 “お手当療法” としてのレイキを、本腰入れて学びなおしている。
遠回りしてしまう人を、少しでも減らしたいから。
セミナージプシーや、スピリチュアル貧乏になってしまう人を、少しでも減らしたいから。
そしてなによりも。
具体的な “生きづらさ” や、パニック障害や不安症、複雑性PTSDなどを抱えている人が、 “気の持ちよう” ではなくて、ちゃんとした理屈とともに、自分の身体レベルで不安感を癒していき、「安心安全」の感覚を広げていくことができるように、お手伝いをしていきたいから。
そのためにはまず、わたし自身が、しっかりと “お手当療法” としてのレイキを理解し、実践を重ねて、伝えられるようになる必要がある。
自分のためは、見えない誰かのため。
そして見えない誰かのためは、まわりまわって自分のため。
そのことを忘れずに、これからも日々、粛々と、精進していこうと思います。
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![ねう | こころと身体の専門家](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137350049/profile_4a8a137d38ff397e7d6b3d0a3137e527.png?width=600&crop=1:1,smart)